2019年03月26日 (更新:2022年08月18日)
燃費の計算方法はこれで完璧!燃費計との誤差を確認しておこう!
今となってはボタン一つで車が燃費を全て計算してくれるようになりましたが、実際に燃費はどのように計算すれば良いのでしょうか?燃費計がついていない車や、バイクなどのそもそもガソリンメーターがない場合でも、計算方法をわかっていれば怖がることはありません。そんな、燃費についてのお話をご紹介します。
燃費に関する最低限の知識
そもそも、燃費ってなんなのでしょう?なんとなく、「燃費の数値が高い方がガソリン代が安く済むんでしょ?」という方もいらっしゃると思います。実際その通りですが、燃費からわかることはそれだけではありません。燃費についての知識があると、車の状態を把握することができます。
それではまず、燃費について最低限押さえておきたいことをご紹介します。
燃費の表記方法
国内での燃費表記は基本的にkm/Lで表されます。これは、1Lのガソリンで何km走ることができるか、という計算方法です。海外では、100km走るのに必要なガソリン量を示す場合もありますが、日本では販売用に表記を変えている場合がほとんどです。
1Lでより遠くまで行けた方がガソリンを使用しないで済むということなので、km/Lで表記されている場合は数値が高いほど燃費が良いと言えます。燃費計についてもkm/Lで表記されているので、この数値が上がるほど燃費が良い、ということですね。
カタログ値と実燃費について
車のカタログを見ると、燃費についての記載が必ずあります。しかし、実際に乗ってみると燃費はそれより低い場合がほとんどです。この差は現在はかなり縮まっていますが、2006年以前はもっと差があったのです。
2006年にJC08という燃費基準が設けられてからは、エンジンが温まった状態と冷えた状態から計測を行い、その平均値を出すようになりました。
さらに、JC08では規定のコースを使用し、エアコンなども使用した状態でのテスト走行によって燃費を計測するようになったのです。逆に言えば、それ以前は各メーカーが独自のテストドライブによって燃費を計測していたということ。
燃費が良いほうが好印象を得られるため、エアコンなどを使用せず、プロのドライバーがアクセルワークを一定にし、ガソリンも極力少ない状態で止まらずに走って得た数値を燃費と表記していたので、日常で使用した場合と乖離があったのです。
また、2018年10月からは、WLTCモードという新たな燃費計測が開始。エンジンが冷えた状態で規定のコースを走るという世界基準の燃費表記で、さらに実際に使用した状態と近くなります。
しかしながら、車の燃費は使用すればするほど徐々に下がってしまいます。オイル交換一つでも燃費は変わってしまうので、カタログ燃費と実燃費がイコールになることはないでしょう。基本的に、実燃費はWLTCモードでのカタログ表記よりも2割程度マイナスと考えておいたほうが良さそうです。
燃費を自分で計算してみよう!
燃費計算は満タン法が簡単で確実!
それでは、実際に燃費の計算する方法をご紹介します。
➊トリップメーターをゼロにし、満タンにする
まず、燃料を満タンにします。ここで、車についているトリップメーターをリセットすることを忘れないでください。
➋走る
ガソリンメーターが半分くらいを指すまで、いつも通りに走行しましょう。
➌満タンまで給油する
ある程度ガソリンが減ったら、満タンにしましょう。給油時にトリップメーターを確認すると、前回の給油からどれだけ走ったか確認できます。
➍計算する
前回の給油から走った距離と入ったガソリンの量の二つを使用し、『走行距離÷入ったガソリン』と計算します。
そうすると、前回給油時からの燃費が計算できます。もし、この割り算の順番を忘れてしまった場合は、km/Lという単位を思い出せば計算式を思い出せますし、もし逆に計算してしまっても1未満の数値が出ますので間違いに気づくでしょう。
燃費計が一つしかなく、遠出の際の燃費を計測したいが、車自体の平均燃費も計測したいという場合や、そもそも燃費計がない車の燃費を算出するのに使えます。
インターネットで記録を残そう!
燃費の計測方法がお分かりいただいたと思いますが、WEBサービスで燃費を記録しておけるウェブサイトなどもあります。走行距離等、給油時の情報を入れておけば自分で計算をしなくても毎回燃費を計算してくれます。
また燃費を入力することにより同じ車種に乗っている人たちと自分の燃費を比較できるので、もし自分が他の人よりも低い数値であれば、運転の仕方が悪いのか車に不調があることに気づけますね。これらのサイトを見て、実際に燃費の良い車がなんなのかを見つけることもできます。燃費と一言で言っても、詳しく知ることによって、より一層車のことが分かるようになるのです。
まとめ
燃費が悪いということは、車に不調が現れていることなのかもしれません。こまめに燃費を調べることにより、故障の早期発見にも繋がり、大きな損害にならないというメリットもあります。また、自分の運転を見直す良い機会にもなるはず。急発進、急停車などは車にも燃費にも悪いのです。この先、少しだけ燃費を気にしてみると、自分の走りが変わるかもしれませんね。