2019年04月01日
ミニオーナーなら知っておきたい維持費や要注意の故障個所
フルモデルチェンジによって次々に変わっていくミニは、今や第3世代となりました。その前に販売されてきた第1、第2世代のオーナーなら知っておきたい故障箇所をまとめています。ミニの維持費についても合わせて掲載しておりますので、ミニのオーナーや検討中の方には必見です!
ミニの世代分け
小さくこじんまりとした愛らしいフォルムから、ワイドに見えるボディへと変貌をとげた新世代ミニ。第1世代と呼ばれているモデルから、二度のフルモデルチェンジを繰り返し、現在販売されているのは画像の第3世代になります。
第1世代
2001年の3月2日に販売が開始され、3ドアのハッチバックモデルとして、「ワン」と「クーパー」、「クーパーS」が登場し、コンバーチブルモデルも販売されました。
3グレードのエンジン出力に差を付けており、クーパーSに至っては「スーパーチャージャー」が搭載され、163psもの出力を誇ります。また、エンジンだけに差をつけるのではなく、足回りにもクーパーやクーパーSはワンと違った乗り味にしてあり、グレードごとの違いによって、数々のユーザーを楽しませてくれます。
第2世代
2007年2月に第1世代よりフルモデルチェンジを行い、第2世代へと移り変わっていきました。オリジナルコンセプトとして掲げていた「変わらない良さ」を追求することで、第1世代と比べてみないと違いがわかりません。
しかし、ボディサイズは幅が大きくなり、左右に20mm拡大。よりワイド感が増したように感じますが、一見するとやはり見た目の違いはわかりにくくなっています。
この第2世代になってからモデルラインナップが増え、第1世代のワンやクーパー、クパーS、コンバーチブルの他、「クラブマン」「ロードスター」「クーペ」「カントリーマン」などが増えたことによって、よりユーザーが用途や好みに合わせて選ぶことができるようになっています。
ミニの維持費
ミニは輸入車ですから、国産と比べると維持費が高いイメージを持ってしまいます。しかし、どこに費用が掛かるのかを知っていない方も多く存在し、イメージだけが先行しているような形です。
では、実際に国産と外車でどれほどの違いがあるのかを見てみましょう。
国産車とそれほど変わらない
維持費として上げられる何点かの中に、燃料代や車検の法定費用があります。車検の時にかかる法定費用の内訳は、「自賠責保険」「重量税」「検査料」などがあります。ミニは外車ですが、法定費用に関しては国産・外車は関係ありません。外車だからといって、何%上乗せされるような制度もありませんので、安心してください。
また、燃料代についてになりますが、燃料費は燃費の良し悪しで決まるのでこれも国産車と同じです。リッター何km走るのかは、どの車によっても違いますし、国産だから燃費が良い。外車だから燃費が悪いといったことはありません。あくまでも燃費によって左右されるところになります。
国産車よりもお金がかかるところ
車検や点検整備の法定費用は国産も外車も変わりませんが、交換部品が発生した場合は金額が変動することがあります。部品代については、国産車よりも外車の方が比較的高めになっています。部品を海外から取り寄せたりする関係上、物流に費用が掛かってしまうことが要因の1つにあります。そのため、法定点検時の部品交換費用が高くつく可能性は高いです。
壊れる部品はどれ?
車を使い続ければ、痛んできてしまうのは仕方ありません。ただ、車種毎によって壊れやすい部品があるのも事実で、そういった部品については、ディーラーやメーカーは対策品を生産したりしています。シビアなコンディションだからこそ起きてしまう不具合となれば、ユーザーが実費で交換、または修理をしないといけない部品もあります。ミニだからこそ起こり得る壊れやすい部品について、大きく3つにわけてご説明します。
- 外装
- 内装
- パワートレイン
外装
外装関係で多いのは、ライトの故障やグリルやバンパーの取り付け不良のようです。あるユーザーの話では、納車から半年ごとにどこかしらの不具合が発生し、ディーラーに入院をしてしまうことがあると言われていました。症状としてあるのは、ブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しなくなる。ランプ切れかと思ってランプを交換しても直らなかったそうです。反対にブレーキランプが付きっぱなしになってしまう症状もあったようです。
またある方は、走行中にカタカタ音が発生し始めたので見てもらうと、グリルの取り付けネジがなくなっており、グリル上部が外れていたようです。そして、ドアミラーのモーターが故障しており、納車1週間で動かなくなったこともあるといった内容もありました。
内装
内装関係になると、主に室内灯やパワーウィンドウ、メーターの故障といった部分の故障が多くなっています。
室内灯については、簡単に直すことのできる接触不良が発生しやすくなっています。車の振動によって室内灯が付いたり消えたりすることがあるので、比較的分かりやすく、直しやすいです。しかし、パワーウィンドウの故障になると直すのが難しくなってきます。
ドアをロックしたら何故か窓が5センチくらい下がる現象や、窓を開けて走っていたら閉まらなくなってしまうことも。パワーウィンドウモーターの不具合か、リレー関係、他の機器との接触など考えられる可能性は多岐にわたるので、ディーラーで見てもらう方が良いでしょう。
ディーラーで見てもらうと良いのは、メーターの故障も同様です。メーター裏には基盤が入っており、基盤のトラブルの可能性によって速度計が動かなくなってしまったり、燃料計が動かなくなってしまうこともあります。大切な情報源が失われてしまうと安全に走行できませんので、すぐに見てもらいましょう。
パワートレイン
一番起こってほしくない故障箇所が、パワートレインになります。エンジンやミッション、ブレーキ関係に至るまで、走行中の故障が事故に繋がる可能性が非常に高くなってきます。
しかし、走行中にブレーキが効かなくなってしまったという事例も発生しております。その方は、高速道路を走行中にブレーキが効かなくなってしまったようです。原因はブレーキのガスホースが抜けたことによって負圧が発生しなくなったことのようでした。
また、納車されて1ヶ月程度の方のミニでは、走行中にアクセルを踏んでも息継ぎをするようになったとの事例もあります。ガソリンが良くなかったのかどうか、原因が不明とのこと。
ASBのセンサーが故障して警告マークがついてしまうこともあったり、エンジンチェックランプが付いているのに、どこも悪くないなんて方もいます。不安に思うことがあれば、ディーラーで見てもらう他ないでしょう。
まとめ
ミニのように古くから続く伝統の車は、魅力的であり乗ってる人を笑顔にしてくれるものでしょう。維持費については国産と変わりませんので、それほど構える必要はありません。ただし、やはり故障している場合もあるようなので、ある程度の余裕をみておく必要がありそうです。不具合は個体差もありますので、必ずしも故障するわけではないことを覚えておいてください。