何とかして取りたい!フロントガラスの油膜を! | CARTUNEマガジン
何とかして取りたい!フロントガラスの油膜を!

2019年03月29日 (更新:2024年07月30日)

何とかして取りたい!フロントガラスの油膜を!

雨の日にワイパーを使ってもガラスに水が残って前が見えなかったり、晴れてる日や夜道でも光が反射して視界の確保が難しい…。こんな経験をしたことはありませんか?見たい方向がちゃんと見えないと、どこに危険が潜んでいるかわからないので安心して運転できませんよね。今回はフロントガラスのギラつきや、水が拭き取れない原因である「油膜」を除去する方法、油膜が作られてしまう原因について解説していきたいと思います。

油膜とは?

 油膜とは「水の表面やガラスなど物体の表面上に生ずる油の膜」というものになります。ここでは、空気中に舞っている排気ガスや油汚れなどが混ざりフロントガラスに付着して水はけを悪くし、ガラスの表面をギラつかせ視界を悪くする汚れの総称と言った方が解りやすいかもしれません。この油膜汚れ、一度ついてしまうとなかなか取れずとても厄介なのです。

フロントガラスの油膜の原因はなに?

ではなぜフロントガラスに油膜がついてしまうのでしょうか?油膜の原因になってしまう成分は「汚れ」なのですが、汚れといっても以下のように種類があるんです。

雨の中に含まれている大気中の汚れ

排気ガスなどの汚れを帯びた空気が水分を纏い、付着しやすくなった状態で車のボディやガラスに降ってくる。

周辺の車から飛んできた汚れ

道路の油分等を含んだ水たまりからの飛沫を被ってしまう。

ワックスやコーティング剤が雨で流れたもの

日差しや雨でワックス、コーティング剤が溶けて劣化し、その成分が雨の日に流れてしまい、天井からガラスへ流れ付着する。

ワイパーゴムの油分

ワイパーの拭き取り部分は天然ゴム単体を始めとし、クロロプレンゴムと天然ゴムとブレンドゴム、およびシリコンゴムでできています。ゴムを形成させるための成分が摩擦などで劣化してしまうと、それがフロントガラスに付着します。

見分けにくい油膜と水垢の違い

フロントガラスの汚れとして認識されているものには油膜と水垢(ウロコ汚れ)の二種類ありますが、種類による汚れの違いはあるのでしょうか?簡単な見分け方をお伝えします。

油膜による汚れ

けーたんさんのデイズルークスの画像
けーたんさんのデイズルークスの画像
引用元:けーたんさんの投稿

  1. 雨が降った日に視界が悪く、ワイパーを使用しても水はけが悪く視界を妨げてしまう。
  2. ワイパーを使用した際に、引っかかったような音(ビビリ音)の原因になる。
  3. 対向車のヘッドライトや街灯、看板など光が当たった時にはギラギラと乱反射し眩しく感じてしまう。

水垢による汚れ

コレクトさんの洗車の画像
コレクトさんの洗車の画像
引用元:コレクトさんの投稿

  1. 窓に白っぽいシミができてしまい水滴が溜まりやすくなる。
  2. 窓がとてもザラザラしてしまい、晴れた日にも視認性が損なわれてしまう。
  3. 除去しようとしても、とても頑固な汚れなので最悪の場合プロのお店で除去が必要になる場合もある。

フロントガラスの油膜の落とし方

Jellyさんのメガーヌ洗車の画像
Jellyさんのメガーヌ洗車の画像
引用元:Jellyさんの投稿

雨の日や夜間の運転に支障を与えてしまう油膜、ここからは誰にでもできる簡単油膜取りの方法をお伝えします!

綺麗に洗う

まず最初は何よりも一番にガラス表面の汚れをカーシャンプーやガラスクリーナー等で綺麗に落としていきましょう。

※汚れが残っていると手順を踏んでもしっかりと除去できない場合がありますので注意してください。

拭き取って状態を確認

フロントガラスを洗い終えたら一度拭き取り、その後ガラス全体に水をかけ油膜の付着具合を確かめましょう。

※水をかけた後ワイパーを動かしてみて、水分が残ってしまったり、水分が拭き取れても虹色っぽくギラギラと光って見えたりする部分が油膜になります。

油膜を取る

ここからが油膜落としの本作業になります。油膜はカーシャンプーやガラスクリーナーではキレイに除去できないので油膜取り専用のクリーナーを使って油膜の除去を行いましょう。

※頑固な油膜の場合にはガラス専用の研磨剤を使って油膜が完全に無くなるまで研磨してください。一度で油膜が取れたか解らない場合は霧吹きなどで水を吹きかけましょう、水が弾かれなければその部分の油膜は除去できています。

水をかけて確認する

最後にもう一度フロントガラスに水をかけ、水をはじく部分が無いか確認します。水をはじいている場合は完全に除去できていないので、油膜の除去ができるまで工程3を繰り返しましょう。

※油膜の除去が完成したら洗剤やクリーナーがボディ等に残らないよう手早く洗い流して完了です。

必殺!キイロビン

昔から有名な油膜除去洗剤で様々なユーザーから高い評価を得ているキイロビン、リピーターも非常に多く40年以上の販売実績は伊達じゃありません。お値段も手頃なので油膜取りに困ったらぜひ一度使ってみてください!

※メーカーさんのHPにも書いてありますが、ウロコ汚れの除去目的ではないので用途を間違えないようにお願いします。

話題のガラコって?

ホームセンターやカー用品店などでよく見かけるガラコ、さっと塗ってすぐに拭くだけ!雨はじく!視界キレイ!のフレーズでお馴染みなのですが皆さんは使われたことありますか?

このガラコの特徴は手を汚さずガラスに撥水処理ができ、雨の日の視界を確保してくれる商品です。実は「ボディを含め車と相性が良いのは親水性」といわれているのですが、ガラコは「フロントガラスについた水を走行時の風圧で吹き飛ばしてしまいましょう!」という撥水性のメリットを全面に押し出したアイテムとなっています。

ガラコの使用方法はとても簡単ですが、手順をご紹介します。

  1. ガラス面の汚れやほこりを落とし、水滴が残らないように乾燥させる。
  2. キャップを外し、フェルト部をガラス面につけボトルを押しながら液を出しながら塗り込む。
  3. 液が乾かない内に綺麗なタオルで塗り広げるように吹き上げる。

ガラコの成分としてシリコンやフッ素系撥水剤が配合されていますので、メンテナンスを怠ってしまうと劣化して油膜になってしまう可能性があります。しかし、定期的に洗車などを行うことでガラスのキレイさを保ちながら撥水もできるのでこの機会に撥水コーティングにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?油膜落としと同時に行うことで手間も少なくなりますし、効果も実感できるのでオススメです!

実は車内にも!?内側に出来るフロントガラスの油膜

上記でフロントガラス外側の油膜にまつわる話をしてきましたが、実は社内にもガラスの表面に油膜が付着してしまう事が多々あるんです。ではなぜ車内にも油膜ができてしまうのでしょうか?車内側の汚れは主に3種類。

  1. 車の乗り降りやエアコンの外気で入ってくるホコリ
  2. タバコに含まれているヤニ
  3. ガラスを拭いたりした際、知らず知らずのうちに手が当たって付着する手の皮脂

この3種類以外にもダッシュボードワックスや拭き取りシートの溶剤などが蒸発してガラスに付着してしまうという事も稀なケースとしてあるそうです。

フロントガラスの油膜落としをプロに頼むと?

厄介な油膜取りですが、自分で作業する時間がない方やあまりにも油膜が頑固過ぎて自分の力では除去できない方も中にはいると思います。そんな場合にはプロの方に作業をお願いすることになるのですが、金額はどのくらいかかるのでしょうか?

ガソリンスタンド

油膜の除去だけなら1500円~2000円程で作業してくれるお店がほとんどですが、スタッフさんの人数が少ないセルフ方式では作業を行ってない場合もあります。

コーティング専門店

こちらも油膜の除去のみの作業ですと金額は1500円~5000円程で、サイズによって価格が変わってくるそうです。

カーディーラー

ディーラーさんでは油膜の除去のみは行っておらず、撥水加工とセットになっている場合もあります。セット金額は5000円~10000円程になりますが、コーティングの種類により料金が変わってきます。

まとめ

少し長くなってしまいましたが、安全運転に欠かせない視界確保のお話でした。車内から見える景色がクリアだとドライブも楽しくなりますし、何より雨の日に目を凝らさず走れるのでとても安心して運転できるのが心強いですね!皆さんもフロントガラスを綺麗にして安全なカーライフを送りましょう!

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