2021年01月02日
車のフロントガラスにヒビが!車検には通る?
走行中に飛び石や何かの破片が当たることで、いきなりフロントガラスにヒビが入ってしまったり傷が入ってしまうことがあります。ヒビが入っていると車検には通らないのか。また、どういった傷なら車検は通るのかをご紹介しましょう。
フロントガラスにヒビが!
高速道路を走行中に「パキッ」といった音がしたと思い、サービスエリアで確認してみたら、フロントガラスにヒビが入っていたなんてことはありませんか?こうしたフロントガラスへのヒビのほとんどは、走行中の飛び石によるものです。一般道では速度が出ていないことからそこまで気にする必要はありませんが、高速走行をしているとなると、小さな小石とはいえ破壊力は凄まじいものになります。
他にも、整備中にフロントガラスに工具が当たったり、ワイパー交換中に部品が当たってしまってヒビが入るケースも。交換するとなると大掛かりで億劫に感じますが、フロントガラスのヒビはそのまま放置しても良いのでしょうか。
フロントガラスのヒビは車検に通らない
フロントガラスのヒビについて結論を言うと、車検に通りません。車検は、道路運送車両法に基づいて道路を安全に走行することができるのかを検査されます。その道路運送車両の保安基準第195条には「運転者の視野を妨げるようなひずみのないものであること。」といった文章があり、フロントガラスのヒビはこの文面に反することになってしまうからです。
道路運送車両法に記載されている内容に背いてしまった場合は、車検時以外であっても「整備不良」として、取締りの対象になってしまいます。車検まである程度時間があるからいいや、なんてことをしてると整備不良の罰則を受けてしまうことも。
車検にはフロントガラスに関する項目がいくつもある
フロントガラスについては道路運送車両法第29条(窓ガラス)に記載されている内容がいくつもあり、運転をする上でとても重要な部分であることが窺うことができます。
安全に運転をする為には、情報を取り入れるフロントガラスが重要であり、規定の範囲内でカスタムをしていかなければなりませんし、修復をする場合も規定の範囲に収まっているかを判断しなければなりません。
小さい傷ならOKの場合も
先ほど、フロントガラスにヒビが入っていると車検に通らないとしましたが、厳密には小さな傷のようなカケや線傷程度であれば、検査員の判断よって視界を妨げるほどのものではないとして車検に通るケースもあります。
ですが、小さなヒビであったとしても寒暖差が激しい時などにいきなり大きく割れてしまうこともありますので、車検に通ったからといって放置せず、市販のリペアキットなどで補修しておきましょう。
フロントガラスのヒビは直せない?
小さなヒビ程度であれば市販のリペアキットで補修することができますが、車検に通らない程に広がっているヒビや割れについては、基本的に修理ができません。そうなってしまった場合は、フロントガラス1枚を交換することになります。
補修できるサイズの限界は500円玉くらい
補修のできるサイズの目安は、500円玉サイズと覚えておきましょう。500円よりも大きな傷では直せません。また、500円玉よりも小さな傷であったとしても、傷が深い場合は後々に大きく割れてしまう可能性が高くなるとして、交換を勧められることがあります。
そして、ガラス交換となってしまった場合には、実費で交換をする方法と保険を使った方法があります。任意保険の車両保険に加入していれば、保険を利用してフロントガラスを交換することができます。しかし、その場合保険等級が下がってしまうこともありますし、飛び石以外の故意的なヒビ割れであれば保険が出ないこともあります。
フロントガラスの交換費用は直接見積もりをすること
ガラスを交換するときにフロントガラスの種類を選ぶことができます。種類によっては金額が大きく変わってきますが、ネットで検索してもガラス交換の料金が記載されていないところが多く、正確な数字はわかりません。
ガラス交換をする時にかかる費用が業者によって違うことが記載されている要因として以下が挙げられます。
- フロントガラス本体の価格
- フロントガラスの交換工賃
この2つによって費用が変わりますが、ガラスの種類が多く、どれを選ぶかによって金額が変わりますし、交換工賃は一律料金になっているわけではないので、業者の決めた金額となっています。
このようにネットに記載されていないことが多いため、交換するのであれば直接店舗に見積もりを取ってもらわなければ金額がわかりません。
フロントガラスの種類
もしもに備えて、フロントガラスを交換することがあるという想定で、どういった種類があるのか知っておきましょう。
- 純正ガラス
- 国内社外ガラス
- 高機能ガラス
- 輸入ガラス
- 中古ガラス
それぞれにメリットやデメリットがあります。費用を安く抑えるには、複数の店舗で見積もりを取ってよく相談することが大切です。
まとめ
フロントガラスは運転をする上でとても重要な部品となり、安全上、法律によっても細かく取り決めがあります。車検でも細かく見られる場所でもありますので、特に注意が必要です。高速で走行しているとヒビが入ってしまうこともありますが、補修や交換をして車検に通る状態で走行しましょう。