2019年01月22日 (更新:2020年08月05日)
ガラスが割れた!フロントガラスにヒビが入った時の応急処置とは
普段から通勤などで車を運転している人にとって、フロントガラスのヒビは意外と身近な問題です。どれだけ注意して運転していても、フロントガラスには飛び石などで簡単にヒビが入ってしまいます。今回は、フロントガラスにヒビが入ってしまった場合の対処法についてご紹介します。
そのまま運転を続けるかどうか
一口にフロントガラスのヒビや傷といっても、実はさまざまな種類があります。ヒビの状態によって傷が伸長してしまうなどのリスクも変わってきます。そのため、走行し続けるかどうかはフロントガラスに入った亀裂の状態で判断するのが一番です。ガラスが剥離してしまった傷であれば、比較的ヒビが伸長しにくいため多少走行しても問題ありありません。
しかし、衝撃点を中心に放射状に入った亀裂や半月上の亀裂は交換が必要です。そのままの状態で状態で走行すると、なんらかの衝撃を受けた際にヒビが広がり、フロントガラスが完全に破損する恐れがあります。
ヒビ割れしているガラスは、圧力や温度の変化に対して非常に弱くなっているので、破損したフロントガラスが車内に飛び込んでくるなどの可能性が極めて高く、大変危険です。もしそうはならなかったとしても、亀裂で前方の視野の確保が難しい場合はレッカーでの移動を行うようにしましょう。もちろん、高速走行や悪路の走行はNGです。
特に危険なのは?
フロントガラスのヒビの中でも、ガラスの上部のヒビには特に注意しましょう。この部分は車体から圧力がかかりやすく、車体のロールなどによる影響を受けやすいためです。軽微なヒビだったとしても、夏場の炎天下に車を置いておかなければならない場合は、内側からの圧力を逃がすために、窓を少しでも開けておくことをおすすめします。
ガラスが割れた際の応急処置
フロントガラスにヒビが入ってしまった場合の応急処置として、まずはヒビからほこりなどの細かなゴミが入らないように透明なビニールテープなどでキズを保護しましょう。
ヒビが入ってたら、ウォッシャーや撥水材は厳禁!
さらに、注意点としてフロントガラスにヒビがはいっている状態でガラスに撥水剤を塗布したり、撥水剤が含まれているウォッシャー液などを使用しないでください。これは、ヒビから撥水剤が侵入してしまうことで、傷口内部で撥水被膜が形成されてしまうため。撥水被膜が形成されてしまうと、修理で対応可能だったヒビ割れが修理不可能になってしまい、フロントガラスを交換することになる可能性があるからです。
どのような修理をするべきか
フロントガラスの修理をする場合、いくつかのパターンが考えられます。ここでは、リペアを施す方法とフロントガラスを交換する方法、それぞれの特徴や料金について解説します。
リペアする
フロントガラスに入ったヒビが小さければ、リペアでも十分に対応可能です。これは、フィクスチャーやインジェクションと呼ばれる特殊な工具を使い、ヒビの中の水分や空気を抜いた上でレジンを流し込み、ヒビを埋めてしまう方法です。
料金も一か所1万円~ほどで修理を受け付けてくれるショップがほとんど。しかし、ヒビの大きさやヒビの場所によってはリペアが出来ない可能性もあるので注意が必要です。
フロントガラスを交換する
フロントガラスを交換しなければならないかどうかの判断基準の一つとして、ヒビの大きさが500円玉よりも大きいか小さいかというものがあります。もし、ヒビが500円玉よりも大きければフロントガラスは交換した方がよいでしょう。
料金に関しては、フロントガラスが車種によって違うこともあり見積もりをしてみなければ分かりません。また、フロントガラスにも純正品・社外品・国産・海外産など選択肢が多いため、信頼できる専門店やディーラーに相談するのがおススメです。
自分で交換するかどうか
フロントガラス自体はプロの手による作業でなくてもDIYで交換することが可能です。メリットとデメリット、それぞれどのようなものがあるのか紹介します。
メリット
フロントガラスをDIYで交換するメリットとしては、やはり全体の金額を安く抑えられることが挙げられます。ガラスなどの部品代が同じだった場合、変わってくるのは工賃の部分。ショップや業者に持ち込んでプロに作業をお願いする場合はもちろん工賃がかかりますが、DIYの場合はタダで済みます。
フロントガラスを交換しなければならないが、どうしても安く抑えたい!という場合にはDIYという選択をしてもいいかもしれません。ガラスを中古で手に入れることができれば、部品代も安く抑えられますね。
デメリット
フロントガラスをDIYで交換した場合のデメリットは、その後何が起きても自己責任であるという点です。現在ではガラス交換に使用する工具もカー用品店やホームセンターなどで簡単に手に入ってしまうため、フロントガラスの交換をDIYで行う人も多いのです。
しかし、DIYはあくまでもDIYです。接着の強度や、浸水などの不安もぬぐいきれません。また、ショップにお願いした場合受けられる保証などもDIYでは受けることが出来ません。どうしても、という場合以外ではおススメしにくい方法です。走行中にガラスが飛んだりしたら大事故につながりかねません。
まとめ
フロントガラスのヒビは、最初は小さなものであったとしても、放置しておくと次第に広がっていってしまいます。傷が大きいとリペアの料金も高額になってしまい、最終的にはフロントガラスの交換が必要になります。
現在では、通販やカー用品店などでも応急処置のためのツールは購入することが可能です。もし運転していてフロントガラスにヒビが入ってしまった場合は、ヒビの状況や大きさから正しい判断と応急処置を施して、一刻も早い修理・交換を行いましょう。