スズキを代表するR06A型エンジンとは?スペックや搭載車を紹介します!

2019年03月26日

スズキを代表するR06A型エンジンとは?スペックや搭載車を紹介します!

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スズキでは、環境性能や燃費性能に適合すべく新世代のR06A型エンジンを投入していますが、まだ新しいエンジンということもあり、詳しいことがわからない方も多いことでしょう。そこで、今までチューニングベースとしても最適であった名機K6A型エンジンとどのような違いがあり、どんなスペックを持っているのか詳しく解説します。

R06A型エンジンとは

R06A型エンジンは、今までの主力エンジンであるK6A型の後継エンジンとして、今では全てのスズキの軽自動車に搭載されています。低速トルクがあり乗りやすいエンジンへと変わり、昨今の環境性能や燃費性能にマッチしたエンジンです。

R06A型エンジンの歴史

初搭載は2011年のMRワゴン

2011年1月にMRワゴンに初搭載されて以降、OEMを含むすべてのスズキの軽自動車に搭載されているエンジンです。初搭載以降さまざまな改良が続けられており、2012年にはフリクション低減の改良がくわえられ、初期型より低燃費のエンジンとなりました。

2013年には商用車のスズキ・キャリィに縦置きで搭載されたほか、アルトエコ用にR06A型エンジンの燃焼効率の改良し、圧縮比を11.0から11.2に上げたことで、より低燃費を実現しました。

NAモデルの圧縮比は11.5までアップ!

2014年には、S-エネチャージ搭載用にR06A型エンジンを改良し、アルトエコに続きワゴンRも圧縮比を11.2に変更が行われ、より低燃費でパワフルなエンジンとなりました。

そして、2014年の12月に8代目アルトが登場し、それに合わせてR06Aの大幅な改良がおこなわれました。圧縮比は11.2から11・5に向上され、吸気ポート、ピストン形状の変更とともにエキマニとシリンダーヘッドを一体化させ、軽量化を行いました。

ターボモデルの登場

2015年には、縦置きR06A型エンジンでは初となるターボ付きがエブリイに搭載されました。さらに、アルトターボRS用に、改良型R06A型エンジンが初めて搭載され、最高出力は同じでも最大トルクが向上するとともに、ターボチャージャーの効率化でターボラグを20%抑えることで、レスポンスの良いエンジンとなりました。

同年12月にワークスの登場でもっとアグレッシブルなエンジンにチューニングされ、最大トルクは100N・m(10.2kgm)を達成しました。

低燃費化を目指して

2017年には、S-エネチャージの高出力化に対応させるため、冷却性能の向上とファンベルトへの張力を低減させる改良が加えられています。

R06A型エンジンは、旧型のK6A型エンジンに比べロングストロークエンジンで、低速トルクに優れたエンジンで、高回転まで回さなくても車をグイグイと前に引っ張ってくれます。

また、今までよりスパークプラグを細長くすることで、エンジンヘッドやその周辺の冷却効果を高められることからノッキングが抑えられ、高圧縮比エンジンとすることができました。高圧縮比エンジンはマツダのスカイアクティブテクノロジーを始まりとする現在のトレンド。圧縮比を高めることで、燃焼効率を上げ、低燃費化とパワーの両立を図っています。

種類とそれらのスペック

軽乗用R06A主要諸元

アルトワークス スティングレー・スペーシア エブリイワゴン・ハスラー ジムニー アルト・スペーシア・ハスラー・ラパン スペーシアギア・スティングレー
エンジン型式 R06A
エンジン種類 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ 水冷4サイクル直列3気筒
弁機構 DOHC12バルブVVT DOHC12バルブ吸排気VVT
ボア・ストローク 64.0×68.2
総排気量(L) 0.658
圧縮比 9.1 11.5
燃料供給装置 EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力 47kw<64PS>/6,000rpm 38kw<52PS>/6,500 38kw〈52PS〉/6,500
最大トルク 100N・m<10.2kg・m>/3,000rpm 98N・m<10.0kg・m>/3,000 95N・m<9.7kg・m>/3,000 96N・m<9.8kg・m>/3,500 63N・m<6.4kg・m>/4,000 60N・m<6.1kg・m>/4,000

軽商用車R06A主要諸元

エブリイターボ エブリイ キャリイ アルトバン
エンジン型式 R06A
エンジン種類 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ 水冷4サイクル直列3気筒
弁機構 DOHC 12バルブ VVT DOHC12バルブVVT
ボア・ストローク 64.0×68.2
総排気量(L) 0.658
圧縮比 9.1 11.0 11.5
燃料供給装置 EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力 47kw<64PS>/6,000 36kw<49PS>/5,700 37kw〈50PS〉/5,700 36kw<49PS>/6,500
最大トルク 95N・m<9.7kg・m>/3,000 62N・m<6.3kg・m>/3,500 63N・m〈6.4kg・m〉/3,500 58N・m<5.9kg・m>/4,000

R06Aエンジン搭載車両のラインナップ

スズキから販売されている軽自動車全てにR06A型エンジンが搭載されていますが、同じターボ付きやターボ無しでも、全く同じエンジンでありながら最大トルクが変わっています。(軽商用車は最高出力も変わる)

これは、車によりエンジン特性を変えることで車に合った乗りやすさを実現するためで、アルトワークスのような走る愉しさを味わうためには、トルクフルなエンジンを搭載し、ハイブリッドモデルには、エンジンとモーターのバランスを考えたエンジン特性になっています。

アルトワークス

https://www.suzuki.co.jp/car/alto_works/detail/spec.html

アルトワークスには、専用にチューニングされたR06A型のターボエンジンが載せられており、最大出力は64馬力ですが、最大トルクは他のR06A型よりトルクが太くなっています。アルトワークスの2WDモデルの5MTは、車重がわずか670kgとなっており、専用のKYB製の足回りと相まって、軽快なフットワークを生み出します。

往年のファンを裏切らない運動性能は、運転の愉しさを教えてくれることでしょう。

ジムニー

https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/detail/spec_xc.html

ジムニーは1970年から販売されている、軽自動車の本格4WDです。

初代から数えて4代目に当たる現行モデルのジムニーは2018年にフルモデルチェンジされ、ジムニー用に専用チューニングされたR06A型ターボエンジンが搭載されています。

ジムニーの悪路走破性は定評があり、新型では旧型以上に安全性を高め、より快適に走行できる車に進化しています。搭載されるエンジンはターボ付きのみで、2,000回転以下のターボが効く前はもっさりしていますが、ターボさえ効けば十分運転しやすい車となっています。

ハスラー

https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/detail/spec_jt.html

ハスラーには、R06A型エンジンを搭載したガソリンエンジン、ガソリンターボエンジンの2種類に分けられますが、ターボ付きエンジンは、S-エネチャージのみとなります。

S-エネチャージはマイルドハイブリッドとも呼ばれますが、トヨタのハイブリッドよのようにモーターのみでの走行はできません。基本的には発進加速時にエンジンをサポートして燃費向上につなげるシステムですから、動力性能はほぼエンジンのみの出力になります。ハスラーは、軽自動車のSUVとしてスズキが遊び心をふんだんに取り入れ、今までにないデザインと走りの性能で発売されました。今までにないデザインから人気が高く、多くのユーザーを魅了しています。

R06Aエンジン搭載車に乗るCARTUNEオーナーの紹介

アルトワークスはかなりモディファイして乗られている方も多く、このアルトワークスも非常に決まった一台となっています。

ジムニーに乗ると不思議とDIY心をくすぐられる人が多くいます。

新型ジムニーにも多くのカスタマイズされた車が出てくることでしょう。

ハスラーのユーザーとなった方は非常に多く、ハスラーのオフ会も盛んに各地で行われています。

ハスラーはそのまま乗ってもおしゃれな車ですが、すでに多くのカスタマイズされたハスラーも見られるようになりました。

まとめ

R06A型エンジンがスズキの軽自動車の主力エンジンになって、まだ10年経ちませんから、これから熟成されていくことでしょう。同じ型式のエンジンで、ファミリーユースから本格的な走りを楽しめるアルトワークスまでカバーする、オールマイティーなエンジンです。

低燃費で高出力のスズキの新世代R06A型エンジンのさらなる進化に注目です。