2018年10月10日 (更新:2022年08月23日)
アルトターボRSとアルトワークスの違いは何?両車を徹底比較!
ひっそりを姿を消したアルトターボRS。アルトターボの歴代モデルや、最新モデルの詳細情報、アルトワークスとの違いを紹介します。これを読むことで、アルトターボの価格やスペック、魅力などがわかるでしょう。記事の後半では、CARTUNEユーザーのアルトターボを紹介します!
アルトターボの基本情報
アルトターボモデルの歴史
スズキ・アルトの登場は1979年。5年後の1984年に2代目が発売されますが、その途中の1985年に初めてのターボモデルが追加されます。1986年のマイナーチェンジ時にはターボSとSXにわかれました。あまりにも高い人気を誇ったことから、1987年にはアルトワークスが独立車種として誕生し、その凄まじい性能でさまざまな伝説を産むことになります。
こうして堅調な人気を維持したことから、1988年にフルモデルチェンジされた3代目アルトにもターボモデルが設定されました。1994年には4代目、1998年は「エポターボ」モデルとして5代目が発売されています。しかし、環境対策や時代の流れとともに、2000年を最後にアルトのターボモデルは消滅していきました。
アルトターボRSはアルトワークスへ
アルトターボRSの概要
最新型アルトターボRSが発売されたのは2015年3月11日。2WD仕様で670kgという驚異的な軽量ボディに新世代ターボエンジンを搭載、ここにパドルシフト装備の自動MT(AGS) を組み合わせています。サスペンションやブレーキも専用のチューニングを受けており、パドルシフト装備のオートギアシフトや専用フロントシートなどにより、本格的な運動性能と乗り心地を発揮できるようになりました。
赤いラインが入ったカラーリングが軽自動車とは思えないレーシーな雰囲気を引き立たせています。レーダーブレーキサポートなど、事故対策の先進安全運転技術にも恵まれています。
アルトワークスの登場
しかし、その完成度の高さから、ファンからはマニュアル仕様車を求める声がやみませんでした。そして同年12月24日、スズキから粋なクリスマスプレゼントが。アルトワークスの復活です。マニュアルシフトやレカロシートなどの豪華装備で登場しました。これにより、皮肉にもアルトターボRSの存在感は薄くなる一方でした。そして、とうとう2018年12月、ひっそりと姿を消しました。
グレード別の新車価格やスペック
グレード | 価格 | 排気量 | 最高出力 | 燃費 (JC08モード) |
---|---|---|---|---|
ターボRS FF | 129万円 | 658cc | 64PS | 25.6km/L |
ターボRS 4WD | 140万円 | 658cc | 64PS | 24.6km/L |
こちらがアルトターボRSの紹介動画です。コメント欄では、精巧な作りながら良心的な価格であることや、エアコンを点けていても燃費が20km/Lを超えることなどが評価されています。
ターボRSとワークスの違い
新車価格
新車価格はアルトターボ RS が約130万円だったのに対し、現行アルトワークスは約150~170万円になり、前者が約20万円以上安いです。現在アルトターボRSは新車販売が終了し,中古車市場でのみ入手できます。中古車ならさらに安い価格でアルトターボRSを手に入れられるでしょう。
燃費
アルトターボRSの燃費はFFで25.6km/L、4WDで24.6km/Lです。アルトワークスの燃費はFFで23.0~23.6km/L、4WDで22.0~22.6km/Lです。新車販売終了後ながらアルトターボ RS の方が燃費面でワークスを上回っています。
ターボRSにはMTがない
アルトターボ RS のトランスミッションはAGS (セミオートMT) のみで、MTがありません。AGSはMTをベースに設計されており、理想的なシフトチェンジで乗り心地を向上します。クラッチは自動的に作動し、運転の仕方はATとあまり変わりません。
AT限定免許でもマニュアル感覚で運転できるように開発されたのがAGSです。当時のスズキではベースモデルの通常版アルトの開発が優先され、ターボRSのAGSとMT両方を開発する時間がなかったため、大衆に受け入れられやすいAGSのみになった背景があります。
スポーツ性の向上
アルトワークスは価格が高いだけあって、さらにハードなサスペンションやレカロシートを備えるような本格的な仕上がりです。ECUの設定を変更することで、数値上は僅かですが、最大トルクとアクセルレスポンスを向上させています。
アルトの他のスポーツグレード
アルトのスポーツグレードとしては、1984年に発売された2代目から、2000年の5代目まで設定されていた「アルトワークス」や、1992年に発売された「ワークスR」がありますが、2004年に発売された6代目以降は低燃費を前面に打ち出す様になり、スポーツグレードは設定されていませんでした。
しかし、この2015年3月に発売されたアルト ターボRSと、同年12月にアルトワークスが復活したことで、スポーツグレード2機種ラインナップ。現行モデルが一躍スポーツハッチとしての性格を強め、低燃費を誇る標準車とともに、シリーズを牽引するグレードとなったのです。
CARTUNEオーナーのアルトターボを紹介します!
CARTUNEユーザーのアルトを紹介します。アルトターボ購入後の楽しみ方を参考にしてもらえれば幸いです。
チョロQあると/よっぺさん
車高下げた際にフロントのビジュアルが寂しいと感じ、簡易リップをつけたそうです。ネオレトロなデザインのアルトとフロントリップの相性は抜群ですね。
てるき ちまるさん
純正ホイール装着など小さなチューニングを施し、レーシングカーのようにドレスアップされたアルトターボ RS です。白い車体にボンネットだけが黒いビジュアルはアニメ『頭文字 D』のAE86を 連想させます。
たかさん
アルトターボ RS オフ会での様子です。この日のオフ会でターボ RSの全カラーリングが揃ったとのことです。このように、ほかのアルトターボ RSを所有するCARTUNEユーザーとひとつの場所に集まるのも当アプリならではの楽しみ方です。
まとめ
スズキ・アルトは1985年からターボモデルの販売が開始されました。2000年のエポターボ最後にアルトのターボモデルは一旦廃止されますが、15年の時を経て、アルトターボRSという形で復活しました。しかし2018年12月に新型ターボも新車発売終了になっています。
アルトターボRSは現行のアルトワークスよりも燃費などに優れ、値段も安価です。AGSというマニュアル感覚で乗れるオートマティックトランスミッションという特徴は、オートマ派の人にはおススメの一台といえるでしょう。