車の塗装が剥がれてしまったら?修復方法や原因を解説! | CARTUNEマガジン
車の塗装が剥がれてしまったら?修復方法や原因を解説!

2018年10月10日 (更新:2020年06月02日)

車の塗装が剥がれてしまったら?修復方法や原因を解説!

愛車のボディーを、いつまでもをきれいに保ちたいけれどいつかは訪れる、塗装劣化。。劣化してはがれてしまった塗装を、復活させる方法を紹介します。

車の塗装はどうして剥がれる?

皆さんは愛車に乗り込む時、自分の車を見ますよね?そんな時に気づいてしまう塗装剥がれ。

洗車の時なんかも気付きやすいですね。せっかく綺麗に乗ってたのに。ボディーケアには気を使っていたはずなのに。

それでも起こってしまうのが塗装剥がれです。なぜ塗装が知らぬ間に剥がれてしまうのか気になりませんか?今回はそのメカニズムや修復方法などを解説していきます。

キズによるダメージ

まず、塗装剥がれで一番多い原因がキズによるボディーダメージです。

壁に強く擦ったようなキズなら言わずもがなですが、目立たない小キズの様なものでも十分塗装剥がれの原因になってしまいます。

走行中についた飛び石キズ、いわゆるチッピングキズなどは中々気付きづらく、知らない間に塗装が剥がれている要因になります。

紫外線によるダメージ

次に多いのは、紫外線によるものです。屋根付きのガレージをお持ちの方なら、心配には及びませんが、なかなかそうはいきません。

青空駐車場に愛車を止めている限り、紫外線からの攻撃から逃れられません。これにより蓄積されたダメージはやがて塗装のクリア層を剥がしていきます。

まるで脱皮をしているかの様な愛車をみると、非常に悲しい気持ちになります。

汚れによるダメージ

ボディーの汚れも放置してはいけません。見栄えが悪いだけではなく、塗装へのダメージも与えています。

ブレーキダスト等の空気中に漂っている鉄粉が、ボディーに付着すると酸化を起こし、最終的には塗装の剥がれにつながります。

また、鳥のフンや植物の実などの酸も塗装に多大なダメージを与え、剥がれにつながります。洗車も怠ってはいけないですね。

水滴によるダメージ

洗車をした後、きちんと拭きあげをしていますか?自然に乾くからといって、放置していませんか?

きちんと拭きあげをせずに放置していると、水滴がレンズの役割を果たし、塗装を焼いてしまいます。最終的にはクリア層を破壊して、塗装が剥がれてしまいます。

車の塗装を修復するには?

車の塗装が剥がれてしまったら、もう簡単には直らないのでしょうか?そんなことはありません!自分で塗装を修復する方法もいくつかあり、簡単に仕上げることも出来ます。

いくつかある修復方法を紹介します。

タッチアップペンによる修復

一番手軽なのはこの方法ではないでしょうか。ペン塗りとも呼ばれる方法で、文字通りペン、あるいは極細のハケで塗料を塗っていきます。

ただ、手軽さゆえに仕上がりもまずまずといったところです。広い範囲でタッチアップペンを使用すると、とても目立ちます。あくまで、塗装の小修復くらいにとどめておくことをおすすめします。

スプレーによる修復

上で紹介したタッチアップペンよりも、より広範囲での修復が可能になる方法です。使い方も簡単で、愛車のボディーカラーに合ったスプレーを購入し、修復したい箇所に吹き付けるだけです。

使い方は以上の通りですが、綺麗に仕上がるかどうかは別です。実際は下処理が必要ですし、作業場所にも気を使わなければなりません。

作業する場合は、いきなり始めずに、ある程度下調べしてから行うようにしましょう。

ローラーやハケによる修復

簡単かつ広範囲の修復が可能な方法です。家の壁面や、ベンチなどを塗装する方法と同じで、作業難易度はとても低いです。

もちろん、ハケの跡やローラーによる塗りムラが発生します。そうしたムラなどを、味わいがあると納得出来る方にのみおすすめ出来る方法です。

綺麗に元どおりに塗装を戻したい方は、他の方法をとるようにしましょう。

業者とDIYではどちらが安い?

自分で塗装を修復する方法を紹介しましたが、素人がいきなり塗装修復を試みても、綺麗に仕上がることは稀でしょう。

どんなに器用な方が挑戦したとしても、プロとは道具に差があります。また、プロには今までの経験がありますので、仕上がりの差は雲泥といえるでしょう。

では、どのくらいの差が生じるのか、クオリティと価格の両方で比較します。

タッチアップ修復

タッチアップペン自体の価格は、大体500円程度です。小修復で構わない、もしくはクオリティには全く気にしないというのであれば、これ以上の料金は発生しません。

クオリティをある程度きにするのであれば、タッチアップペンのほかに、脱脂剤、紙やすり、コンパウンド、マスキングテープが必要となります。

これらを全て揃えても、だいたい2000円くらいです。これだけの資材があれば、器用な方ならぱっと見で修復を気づかれない程度には出来るはずです。

ですが、やはり広範囲の塗装剥がれの修復には向きません。また器用でない方や、作業初心者の方ではなかなか綺麗に仕上げることは難しいと言えます。

スプレー修復

タッチアップペンよりも、広範囲の修復が可能になるこの方法です。その気になれば、車一台まるまる塗装することも出来ます。

スプレー単体の値段は、だいたい1000円程です。こちらもクオリティを気にしなければ、これ以上の料金はかかりません。

綺麗に仕上げたい場合用意するものは、脱脂剤、紙やすり、コンパウンド、マスキングテープのほかに、プラサフ(下地)、本塗り塗料、上塗り(クリア)が必要になります。

全て揃えて4、5000円もあれば充分です。あとは、本人のスキル次第というところになります。

ただ、やはりどれだけ器用でも、道具の差は埋められません。スプレーから噴霧される塗料と、プロが使うエアブラシ(スプレーガン)から噴霧される塗料とでは、粒子の細かさが全然違います。

そういったところでも、仕上がりに大きな差が生じてしまいます。

プロによる修復

プロによる修復は、どれほどの値段がかかるのでしょうか?修復範囲や板金屋さんなどにより、値段も異なってきますが、大体の相場を紹介します。

ボンネット1枚で、大体20000円くらいが相場になります。部品をまたいだりすると、追加料金になります。

どうでしょうか?高いと見るか、案外安いと見るかは皆さん次第だと思います。

ただ、クオリティは自分で修復するものと比べると、全然違います。なにが違うのかですが、調色精度が全然違います。

市販の塗料だと、データ通りに調色された塗料になります。そうなると、新車時と同じ色になります。

そこには、経年劣化や塗装の個体差は含まれていないため、修復した箇所だけまるで別の塗料で塗ったようになります。

板金屋さんに頼むと、現車合わせで調色してくれるので、色味がドンピシャに合います。この色味合わせが難しく、プロにしか出せないものになります。

塗装を綺麗に維持する方法を紹介!

塗装を修復してもらうのは、なかなかお金がかかります。かといって、自分で修復するのもクオリティ面で不安があります。

だったら、いつもの習慣から見直して、塗装を剥がれないようにすれば良いのです!塗装をいつまでも綺麗に保つ方法を、紹介します。

塗装の天敵は、紫外線、水滴や鳥のフンなどと上で言いました。ならば、それらを全て防げる環境におけばいいのです。

ということで、一番確実な方法は、ガレージ保管をすることです!などといっても、ほとんどの方はそんなことは百も承知ですね。

屋根付きで保管できるものなら、とっくにしてますよね。それ以外にも、塗装を保護する方法はあります。

その中の筆頭が、ボディーコーティングです。新車で購入された方は行なっていることが多いと思います。

中古車で購入しても、今後塗装を長持ちさせるために効果的であるといえます。ボディーコーティングは、ボディーの見栄えを良くするだけでなく、紫外線から保護する効果もあります。

また、汚れが付きにくいため、汚れから受ける塗装のダメージも起きにくくなります。水のキレも良いため、水滴が残りにくいという点も良いところです。

このようにボディーコーティングには、塗装を保護する上で様々な利点があります。

とにかくお金をかけたくないという方は、こまめに洗車をすることをおすすめします。紫外線は洗車ではどうにもなりませんが、汚れや水滴は洗車で何とかすることができます。

まとめ

いかがでしょうか?塗装が剥がれてしまったら、お金も手間もかかります。常日頃からのこまめなメンテナンスが、塗装をいつまでも綺麗に保つ一番の方法ということがわかったと思います。

見た目のためと、塗装をいつまでも綺麗に保っておくためにボディーを気遣うことが大切です。

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