2019年02月21日 (更新:2019年08月05日)
車のマフラーの構造はこうなっている!その役割とは?
車に必ず搭載されているマフラー。車をカスタムするときにマフラーを交換する方も多いのですが、そもそも車のマフラーはどのような構造になっているのでしょうか。今回は、車のマフラーの構造と役割についてご紹介します。
自動車には欠かせない部品「マフラー」の役割とは!?
エンジンから排出される排気ガスは高温高圧であり、そのまま空気中に排出すると一気に膨張して空気を振動させてしまうため、大きな音が出てしまいます。
マフラーは、この高温高圧ガスを様々な仕組みを通して排出することで、不快感の無い状態まで抑える役割をもっています。他にも、排気ガスの浄化や消音の効果があります。
マフラーといえば車のリア部分から見える金属の筒をイメージしがちですが、それはあくまでもマフラー全体の一部にしかすぎません。マフラーの全体像については、以下にて画像を用いて解説します。
マフラーの構造
先ほどはマフラーの役割を解説し、その構造についても少しだけ触れました。
そこで、マフラーの構造を以下の画像を用いて細かくみていきましょう。
エキゾーストマニホールド
エキゾーストマニホールドは、マフラーの中でも最もエンジンに近い部分です。各気筒からの排気ガスを集め、NA車ではキャタライザーへ、ターボ車ならタービンへ送りこむ役割をもっています。エキゾーストマニホールドの形状が悪いと排気ガスの流れが悪く抵抗を生み出してしまうため、エンジン出力の低下を起こしてしまいます。
エキゾーストパイプ
エンジンから排出された高温の排気ガスを大気中に導く役割をしています。
O2センサー
近年の車は、排気ガス中の酸素濃度を測りながらガソリンと空気のバランスを調整する、空燃比フィードバック制御を行なっています。O2センサーはその名の通り酸素量を測るセンサーで、燃費向上に貢献しています。
高温センサー
触媒の温度が高温になった場合にメーター内の排気温度警告灯を点灯させ、ドライバーに警告します。
サブマフラー
消音効果はおもにメインマフラーで行ないますが、メインマフラーだけでは消音効果が十分に得られないことが多く、それを補う役割を果たしています。
触媒(キャタライザー)
排気ガス中には有害物質が多く含まれているため、触媒を利用して無害な成分に変換しています。触媒レス(触スト)がNG行為だということは理解できますね。
プリマフラー
サブマフラーで容量が不足する場合にプリマフラーで対処していきます。
メインマフラー
メインマフラーは「タイコ」「サイレンサー」とも呼ばれます。エンジンからの排出ガスをそのまま大気に放出すると騒音になってしまうため、メインマフラーを通して消音しています。各マフラーメーカーは、消音しつつも心地良い音が出るよう開発を行なっています。
マフラーはNA車とターボ車で異なる構造を持っている!?
マフラーは、NA車(自然吸気エンジン搭載車)とターボ車では若干構造が異なります。
NA車の場合
NA車の場合は、エンジンからエキゾーストマニホールド、キャタライザー、サブサイレンサーを経てメインサイレンサーへとつながっています。普段マフラーとして見えている「金属の筒」はメインサイレンサーということになりますね。
ターボ車
一方ターボ車の場合、エンジンからエキゾーストマニホールドの次に、タービン、フロントパイプという部品が追加で設置されています。
上の画像がタービン、下がフロントパイプです。
フロントパイプ以降は、キャタライザー、サブサイレンサー、メインサイレンサーとなり、NA車と同じです。
マフラーを交換すると?
マフラーを交換することで、ドレスアップや排気音の変化などの効果があります。
ドレスアップに効く!
例えばチタン製のマフラーに交換すると、ブルーのグラデーションがドレスアップ効果をもたらします。
小さい変化かと思うかもしれませんが、クルマ全体のデザインや色合いを眺めた際には、良いアクセントとなることでしょう。
サウンドの変化が楽しめる!
また、マフラーを交換することで排気音(エキゾーストノート)を楽しむこともできます。マフラーの製造メーカーによってそのサウンドは全く異なるものとなるので、自分のお気に入りの音を出してくれるマフラーを探してみるのもいいかもしれません。
マフラーによっては車検非対応のものも出回っているため、マフラーを購入する際は音量を確認してから検討するようにしましょう。
まとめ
今回は車のマフラーの構造と役割についてご紹介しました。マフラーをカスタムすると排気音を変化させることができますし、見た目もカッコよくドレスアップすることが可能です。今回の記事を参考に、定番カスタムであるマフラー交換を行なってみてはいかがでしょうか。