2019年02月11日 (更新:2023年09月07日)
世界一わかりやすい!?車のパーツの名称や役割を一台まるごと解説します!
車のあらゆるパーツの名前や役割を徹底解説!車のメカに疎い、好きになってまだ日が浅いという方は必見です!
知ってるようで意外とわからない車のパーツの名称
知っているつもりでも意外と知らない車のパーツ。同じような仕組みのパーツでも名称が違ったり、はたまた多くの部品が組み合わさってひとつのパーツになっているものもあります。
似たようなパーツがいくつもある
例えば「ラジエーターとインタークーラーの違いは?」「リアウイングとリアスポイラーの違いは?」と聞かれたら、すぐに答えられるでしょうか。この記事では、車のパーツの名称を以下の4つの部位に分けて解説します。
- 足回り
- エンジンルーム
- 外装
- 内装
車のパーツの名称や役割:足回り
足回りとは、タイヤホイールを車体に取り付けている部分です。ブレーキなど重要な部品が多く、定期的なメンテナンスが必要です。
- サスペンション
- ショック(ショックアブソーバー)
- 車高調
- ホイール
- ブレーキキャリパー
- ブレーキローター
- タワーバー
サスペンション
タイヤが取り付けられているナックルまたはアームと、ボディフレームとをつないでいるパーツがサスペンションです。路面からの衝撃を吸収し、車体前後左右の傾き具合など走行中の姿勢制御も行っています。
ショックアブソーバー
ショックとはサスペンションを構成する部品の1つで、スプリングの内側にある棒状のパーツです。サスペンションが伸び縮みするスピードを調整しています。
車高調
車高調整式サスペンションのことで、車高を上げたり下げたりするときに使います。ショックアブソーバーの長さやスプリングの位置を変更することで車高が変化します。
ブレーキキャリパー
ブレーキのボディの部分がブレーキキャリパーです。内側にはブレーキパッドが入っており、回転するブレーキローターへブレーキパッドを油圧で押し付けて車を減速させます。
ブレーキローター
ブレーキローターは、タイヤを外したときに見える円盤のパーツです。タイヤと一緒に回転しており、これにブレーキパッドを押し当てることで摩擦力が発生し車を止めることができます。
ホイール
ホイールはタイヤがはめ込まれている輪のことを言います。ホイールはハブという部分に取り付けられており、足回りとタイヤをつなぐ重要なパーツとも言えます。
タワーバー
左右のサスペンションの上部の取り付け部分をつなぐことで、ボディフレームを補強するパーツです。このパーツを付けることで、車のハンドリング性能がアップします。
車のパーツの名称や役割:エンジンルーム
エンジン周りには多くのパーツがありますが、メンテナンスをする上ではある程度の部分がわかればOKです。
- ラジエーター
- オイルクーラー
- インタークーラー
- オルタネーター
- スパークプラグ
- クラッチ
- エアクリーナー
- ターボチャージャー
- スーパーチャージャー
- 触媒
ラジエーター
エンジンの冷却には冷却水という液体が使われており、この冷却水を走行風で冷やすためにラジエーターの中を通してます。ラジエーターは走行風が当たるフロントバンパー奥あたりに装着されています。
オイルクーラー
エンジンやトランスミッションにはそれぞれ潤滑オイルが入っており、これらは非常に高温になることもあります。オイルクーラーの中をそのオイルが通ることで、走行風で温度が下がります。
インタークーラー
インタークーラーとは、ターボ(過給器)によって圧縮された空気を冷やすためのパーツです。空気は圧縮されると温度が上がり密度が下がってしまうため、インタークーラーで冷やすことで空気密度を向上させています。
オルタネーター
車に搭載されている発電機のことをオルタネーターといいます。エンジンの回転を利用して発電し、ワイパーやオーディオなどの電子部品の稼働に使われます。余った電力はバッテリーに蓄え、エンジン始動でセルモーターを回すときなど使われます。
スパークプラグ
プラグとはエンジン内部で火花を発生させ、ガソリンに点火させるパーツです。ガソリンはこのプラグの火花を使用することで安定した爆発が可能となります。
クラッチ
エンジンの力をトランスミッションへ伝えたり遮断したりできるのがクラッチです。マニュアル車ではクラッチがあることで、発進やギヤチェンジ、停車することができます。
エアクリーナー
エアクリーナーはエンジンに取り込む空気に含まれるゴミやチリを除去する役割があります。エンジン内部に砂塵などが取り込まれると、内部に傷がついたりエンジンの不調やパワー低下に繋がります。
ターボチャージャー
カタツムリ状の過給機で、排気ガスの勢いを利用して空気を圧縮し、圧縮した空気を一気にエンジンへ送り込みます。少ない排気量でも大きなパワー生み出します。エンジンの回転が低いときは、排気ガスに勢いがないためパワーが出ません。
スーパーチャージャー
ターボチャージャーと同じく過給機ですが、排気ではなくエンジンの回転を直接利用して空気を圧縮します。エンジンのパワーを少し奪ってしまいますが反応が良いのが特徴です。
触媒
触媒は排気ガスに含まれる有害物質を浄化してくれるパーツです。これがないと自動車排出ガス規制をクリアできず、公道を走ることができなくなります。
車のパーツの名称や役割:外装
車のカスタマイズで最もわかりやすく、満足度が高いのは外装かもしれません。ひとことでボディといってもさまざまなパーツがあります。
- バンパー
- フェンダー
- ドア
- サイドスカート
- ウイング
- スポイラー
- グリル
- ボンネット
- ルーフ
- トランク
- マフラー
バンパー
バンパーとは、フロントとリアについている緩衝装置です。衝撃からエンジンや車体、車に乗っている人を保護し、同時に内部の機械が露出しないようカバーする役割を果たしています。
フェンダー
車のタイヤを覆う部分がフェンダーです。フロントは取り外し可能ですが、リアは周辺のボディと溶接されています。オーバーフェンダーなどカスタマイズの中心となるパーツでもあります。
ドア
乗車時に開くのがドアです。手前に引いて開ける通常はヒンジ式で、ミニバンなどには後部に引き戸タイプのスライドドアがあります。
サイドスカート
ドアの下についている、もしくはつけるエアロパーツをサイドスカートと呼びます。風が車体横から車体下に入るのを防ぎ、車のふらつきを抑えています。
ウイング
車のリア部分につけるエアロパーツで、脚があるもののことをいいます。ウイングは空気の力で車を下に押し付けるダウンフォースを発生させることができ、高速走行を安定させることができます。
スポイラー
スポイラーはフロントやリヤ、車体下につけるエアロパーツです。リアウイングとリアスポイラーには違いがあり、車体にすべてつながっているのがリアスポイラーになります。
グリル
車についている網状のパーツがグリルです。一般的にはフロントに付いているため、グリルというとフロントグリルを意味することがほとんどです。
ガーニッシュ
通常は左右のテールランプの間にある意匠パーツで、リアガーニッシュと呼ばれます。特に高級車ではメッキ調になっているものが増えています。
ボンネット
ボンネットはエンジンルームのカバーのことです。ダクトのついているものやカーボンで作られているものを使えば、軽量化と見た目を両立できます。
ルーフ
車体の屋根のことです。カスタムではあまりやることがありませんが、ルーフキャリアなど屋根の上に収納ボックスを搭載する方法があります。
トランク
セダンタイプの車体後部の荷室のこと。トランクドアは、ハッチバックやワゴン車ではルーフから開くハッチゲート、テールゲートとも呼ばれます。
マフラー
エンジンの排気ガスが通るすべてのパイプのことをまとめてマフラーと呼びますが、国内では後部の触媒以降の消音器のある部分を指すことが多くなっています。パイプの太さや長さを調節することで、排気音を抑えたりエンジンの出力調整をすることが可能です。
車のパーツの名称や役割:電装編
厳密にはエンジンルームにあるオルタネーターも電装部品となりますが、ここでは外から見える部分と、最も代表的なバッテリーについて解説します。
- ヘッドライト
- フォグランプ
- テールランプ
- ウインカー
- ワイパー
- バッテリー
ヘッドライト
ヘッドライトは、車のフロント部分についている大きめのライトのこと。光の調節ができ、ポジション、ロー、ハイビームがありウインカーも内蔵されています。ヘッドライト自体を交換する人は少ないですが、発光部を電球からLEDにするなどのカスタムが存在します。
フォグランプ
フォグランプは、バンパーに装着されているヘッドライトとは別のランプのこと。悪天候の際、対向車や前方車に自分の車の存在を知らせるためのもので、悪天候時以外は使用ができません。
テールランプ
テールランプはリアに装備されているランプのことです。ブレーキやウインカー、スモールなどを操作したとき光ります。テールランプも車種によってカスタムパーツが存在するので、色々と探してみてもいいでしょう。
ウインカー
フロントウインカーは、ヘッドライトとセットになっている場合がほとんどです。左右どちらへ曲がるのか、対向車に知らせる役目を果たしています。
ワイパー
ワイパーは、フロントガラスやリアガラスの雨や汚れを拭き取るためのものです。ワイパーにも夏用と冬用があるため、時期によって使い分けましょう。また、ゴムが劣化するとワイパーの役割を果たさなくなるため交換が必要です。
バッテリー
自動車用の電池です。多くの場合、ボンネットの中に搭載されており、自動車の運転に必要な電力を供給したりオルタネーターで発電した電力を蓄えます。ハイブリッド車の場合は別に大容量の走行用バッテリーが車体下部に備わります。
車のパーツの名称や役割:内装
- ダッシュボード
- ステアリング
- インパネ(インストルメントパネル)
- メータークラスター
- スピードメーター
- タコメーター
- グローブボックス
- センターコンソール
- シフトレバー(シフトノブ)
- トノカバー
ダッシュボード
室内の前方フロントアガラスの内側全体を覆っているのがダッシュボードです。メーターやレジスター、エアバッグなどが取り付けられている場所です。
レジスター
レジスターはエアコンの吹き出し口のことです。車種によって装備されている部分や箇所が違います。また、レジスター(通気口)の枠をドレスアップすることもできます。
ステアリングホイール
ステアリングとは、車を進めたい方向に進ませるための操舵装置のことです。ハンドルともいいます。
インパネ(インストルメントパネル)
日本語で計器盤を意味し、メーターなどがついているパネルをインパネといいます。しかし今では助手席側のパネルも含めてインパネというようになっているので注意が必要です。
メータークラスター
スピードメーター、タコメーター、燃料計などを収めた計器盤。機械式の他に、現在ではデジタル表示が主流になりつつあります。
スピードメーター
自車の速度を表示するメーターのことです。指針式の他、数字を表示するデジタル形式のものも多くなっています。
タコメーター
エンジンの回転数を表示するメーターです。赤い部分はレッドゾーンといい、レッドゾーンの領域以降はエンジン回転を上げてもパワーは下がっていきます。
グローブボックス
助手席側の正面や下部に据え付けられている小物入れ。車検証やティッシュなど、ある程度の大きさのものなら収納できます。
センターコンソール
運転席と助手席の間に据え付けられる小物入れ。ひじ掛けと共有されているタイプが多く、AC電源やUSBソケットが装備されるタイプも多くなっています。
シフトレバー(シフトノブ)
マニュアル車のギアを切り替えるためのレバーがシフトレバーです。ちなみにオートマ車の場合は、シフトレバーではなくセレクトレバーと呼ばれます。
トノカバー
ハッチバックゲートのある車種に装備される荷室カバー。取り付けると中身が外から見えないようカバーしてくれます。取り外しが可能で、ロール状に巻き取るタイプもあります。
車のパーツはこれでもほんの一部
車のパーツを一台まるごと、ご説明してきました。カスタムだけでなく、車の整備や維持のためにも覚えておいて損はないパーツばかりです。
この他にもたくさんのパーツがありますが、まずはこれらのパーツを覚えることで調べ物や友人との会話で大きく役立つはずです。