2018年09月12日 (更新:2022年12月21日)
タコメーターとは?ついていない車も後付けできます!
エンジンの回転数を教えてくれるタコメーターですが、最近ではスピードメーターだけで、タコメーターがついていないクルマもあります。タコメーターは必要なものなのか、後付けできるのかを解説していきます。
タコメーターとは?
タコメーターは、エンジンの回転数を表示してくれるメーターです。装着されている場所はおおむねスピードメーターの隣で、左にタコメーターがあり、右にスピードメーターがあるのが一般的です。
車種によっては、中央に大きくタコメーターがあったり、デジタルメーターという針が回転するタイプでないものはゲージが横に広がっていくタイプのものもあります。エンジン回転数を知るためには、針が指している数字を1000倍します。
古いクルマでは、2桁で示されていることもあり、その場合は100倍します。エンジン回転数を知ることで、そのエンジンが力を発揮しやすい回転数を狙って走ることができたり、エンジンの不調を見抜くことができます。
また、燃費を意識した運転をするときには、回転数をあまり上げないように、アクセルの踏み具合やシフトチェンジをするための指標にもなります。
タコメーターがついていない車もある
最近では、コンパクトカーや軽自動車、そしてハイブリッドカーなどでタコメーターがついていないクルマも増えてきました。タコメーターをつけない理由はいくつか考えられますが、まず浮かぶのがコストカットです。
現在のクルマ業界は、燃費がいい車を安く、という流れになっています。一番コストカットが簡単なのは部品点数を減らすことで、シフトチェンジが自動であるATやCVT、ハイブリッド搭載車からは、タコメーターは外されます。
そのため、高級なスポーツグレードにはタコメーターが装備され、コンセプトをお買い物カーとした安価なグレードには装備されていない、ということが起こるのです。
タコメーターにある「レッドゾーン」とは?
こちらのタコメーターでは、6000回転以上が赤くなっています。この部分をレッドゾーンと呼びます。レッドゾーンとは、赤く塗った部分以上までエンジンを回すと壊れる可能性があることを示しています。
エンジンはレッドゾーンより手前で最大の力が発揮できるようにできているので、タコメーターの針がレッドゾーンを指すまで回すのはやめましょう。通常、レッドゾーンよりも多く回転しないように、レブリミットという安全装置がついています。
しかし、これはあくまで緊急用。何度も行うとエンジンに悪影響ですので気をつけましょう。スポーツ走行ではレブリミットまでしっかり回しますが、これはパワーと引き換えにエンジンの寿命を削っているのです。スポーツ走行をする時には、オイル交換などのメンテナンスを頻繁に行い、エンジンを労ってあげましょう。
タコメーターを追加するには?
タコメーターがついていないクルマでも、社外パーツを利用することで、後付けすることができます。代表的なメーカーでは、ピボットやデフィなどです。取り付けは、ヒューズボックスやコンピュータからエンジン回転数の信号が出ている所を探し、そこから信号を拾ってくる取り付ける方です。
DIYでも行うことはできますが、配線工作に慣れていない方には、少しハードルが高いかもしれません。最近では、運転席の足元にあるOBD2という端子に差し込むだけのタコメーターも発売されています。
まとめ
コストカットなどの問題で搭載されなくなってきたタコメーターですが、タコメーターから得られる情報は単にエンジン回転数だけでなく、変速タイミングや、エンジンの力を発揮できる回転数を使っているのかどうかなど、ドライビングに役立つものばかりです。是非タコメーターを取り付けて、クルマとの対話を楽しみましょう。