2019年02月12日 (更新:2020年08月14日)
安全に関わる重要部品!ブレーキホースってどんなもの?交換時期やチェック方法も紹介!
クルマを制御するために必要なブレーキは、多様な部品によって構成されていますが、ブレーキフルードをキャリパーまで送り、制動力を引き出すブレーキホースは、部品の中でも重要な役割を果たしています。今回は、ブレーキホースについて解説していきます。
ブレーキとは重要部品の集合体
ブレーキは、外に見えているブレーキキャリパーやブレーキローターだけでなく、大小様々な部品が適切に働いて制動力を発揮します。いずれか一つの部品に不具合が生じただけでも、ブレーキが効かないなどの危険な状態なりかねません。定期的な点検・交換が必要なのです。
ブレーキホースの役割
ブレーキペダルを踏み込むと、ブレーキマスターシリンダがブレーキフルードという作動油に圧力が加わり、油圧が発生します。ブレーキフルードはゴム製のブレーキホースを通してブレーキキャリパーに送られ、キャリパーに油圧が伝わった油圧によって制動力が生まれます。
油圧をブレーキフルードを介して確実にブレーキキャリパーまで伝えるのが、ブレーキホースの役割です。劣化したブレーキホースは、ブレーキフルードの圧力を受け止めきれず、急ブレーキの際に破裂したり、ひび割れよってブレーキフルードが漏れ、ブレーキが効かなくなることもあります。
非常に重要な役割が与えられたブレーキホースは、ゴム製部品であることを理解し、交換時期について気を遣う必要があります。
メッシュホースとは?
ブレーキホースの中には、主にスポーツ走行で使用されるメッシュホースというものが存在します。メッシュホースは、テフロンで作られたホースの外側を、編み込んだステンレスで覆ったものです。ゴムが表面に出ていないため飛び石など被害を受けづらく、耐久性の面で効果があります。
また、ブレーキからの熱や圧力を受けるブレーキホースは、高圧時や高温時に膨張し、効きが悪くなってしまいます。ホースをメッシュ状の金属で締めておく事で、ホースの膨張を防ぎ、ブレーキのフィーリングがカチッとした締まりのあるものになります。
ブレーキホースの交換時期はいつがいい?
ゴム製部品であるブレーキホースは、外的なダメージや熱による膨張、などで劣化していきます。交換が必要な部品と理解すべきでしょう。ひび割れが起きていなければ使い続けられますが。目安は走行距離が5万キロ程度、走行距離が少ないクルマでも、5年以上使用するのは避けたほうがいいでしょう。
車検2回ごとに交換するほうが、安心して車に乗ることができます。メッシュのブレーキホースを使用した場合使用できる期間は長くなりますが、半永久的に使用できるものではありません。定期的にチェックしましょう。
ブレーキホースのチェック方法を紹介
ブレーキホースの点検方法は比較的簡単です。タイヤを外して、ブレーキキャリパーから車体側へ延びているゴムのホースがブレーキホースになります。タイヤ交換の際に覗いてみるといいでしょう。
ブレーキホースに亀裂が入っていないか、湿っていないかをチェックします。もしも湿っている場合にはブレーキフルード漏れが疑われますので、ディーラーでの点検が必要です。よく晴れた天気のいい日に点検することで、ブレーキフルードの漏れを発見しやすくなります。
タイヤを取り外さない場合でも、ハンドルを左右に切って、タイヤとボディの隙間から覗いてみることで点検は可能です。重要な箇所なので、気づいたときにこまめにチェックしておきましょう。
まとめ
ドライバーや同乗者の命を預けることになるブレーキは最重要点検項目と言っても過言ではありません。ブレーキパッドやブレーキローター、ブレーキキャリパーに目が行きがちですが、いずれの部品も、ブレーキホースを通ったブレーキフルードの圧力によって作動しています。ブレーキホースに異常があると、どれだけ他に異常がなくてもブレーキは正常に作動しません。一度チェックしてみましょう。
スポーツ走行の際のしっかりとしたブレーキフィールの確保のためには、ブレーキホースの交換は必須項目です。目だたないチューニングですが、効果は絶大。ブレーキホース交換を検討してみてはいかがでしょうか。