2019年01月12日 (更新:2020年06月10日)
よく聞くキーレスってそもそも何?スマートキーとの違いは?キーレスゴーとは?
車の鍵と言えば「金属キー」をイメージする方が多いですが、今は金属キーの車はだんだんと少なくなり、キーレスやスマートキーの車が多くなってきています。キーレスやスマートキーはよく耳にする言葉ですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。またキーレスゴーとよばれるキーも気になるところです。今回はこれらのキーレス・スマートキーについてご紹介します。
この記事の目次
キーレスとは
キーレスとは、車のキーをシリンダー(鍵穴)に差し込まなくても、離れた場所からドアロックが操作できるキーのことをいい、金属キーとドアロック・ロック解除ができるリモコンが1つになっています。
キーレスは現代の車の多くに標準装備されており、日常で使用されている方も多いでしょう。
キーレスでドアロック・ロック解除ができるしくみ
キーレスの仕組みはラジコンと同じで、ほとんどが電波によって作動しています。キーレスに付いているボタンを押すと、キーが自動で応答用の電波を発信し、その電波をセンサーが受信してドアロック用のアクチュエーターが作動するしくみです。
キーレスの問題点
キーレスは電波を利用してドアロック・ロック解除ができるしくみなっており、キーレスの中にはCR電池が入っています。ボタンを押してもドアロック・ロック解除ができない場合は、キーレスの中に付属している緊急用のキーを使います。キーレスには電池残量の表示がないため、いつ電池が切れるのかが分かりません。もしキーが開かなくなってしまったら、故障よりもまず電池切れを疑うといいでしょう。電池交換は、ドライバーと新しい電池があれば簡単に交換できます。
交換する際は最初にキーレスを分解してから内蔵されている電池がどの種類なのかを確認し、電池を買いに行くことをおすすめします。
キーレスは後付けが可能
キーレスが装備されていない車でも、後付けでキーレスをつけることが可能です。基本的にどの車にも装備することはできますが、集中ドアロックが装着されていればより取り付けやすくなります。集中ドアロックとは、運転席から各席のドアロックを操作できる機能のこと。この機能があれば、キーレス用の受信機などを装備するだけですべてドアの操作が可能です。
キーレスの価格は5,000〜20,000円ほど。工賃は、集中ドアロックがついている場合は8,000円前後、ついていない場合は15,000円前後が相場なようです。
スマートキーとの違い
先ほどのご紹介で、キーレスがどのようなものかがご理解いただけたでしょう。では高年式の車に多く搭載されているスマートキーは、キーレスとどのような違いがあるのかみていきましょう。
キーレスとスマートキーの違いを解説
スマートキーは、キーに触れることなくドアロック・ロック解錠を行なったり、エンジンを始動させたりすることができる機能を備えたキーです。正式には「スマートエントリーシステム」と呼ばれます。
キーはカバンなどに入ったままでも、近づいたり離れたりするだけでドアロック・ロック解除が可能なものもあれば、ドアノブに触れるだけでドアロック・ロック解除できるものがあるのです。ドアロック・ロック解除の際には合図として、ハザードやルームランプが点滅したり、電子音ピ(ー音)が鳴ったりします。
スマートキーは以下の写真のようなキーをいいます。
キーレスキーのように金属キーは見当たりません。スマートキーのスマートエントリーシステムは、自動車メーカーで、以下のように呼び方が異なります。
メーカー | 呼び方 |
---|---|
トヨタ | スマートエントリー&スタートシステム |
日産 | インテリジェントキーシステム |
ホンダ | Hondaスマートキーシステム |
スズキ | キーレススタートシステム |
スバル | キーレスアクセスシステム |
三菱 | キーレスオペレーションシステム |
ダイハツ | キーフリーシステム |
マツダ | アドバンストキーレスエントリー&スタートシステム |
キーレスとスマートキーの違い
キーレスとスマートキーの違いは、似ているようで異なる点があります。キーレスはドアロック・ロック解除ができるリモコンボタンを自分で押さなければドアロック・ロック解除ができません。またエンジンを始動させるときは、金属キーをキーシリンダーに差し込んで「エンジンON」までキーを回す必要があります。
それに対してスマートキーは、キーのリモコンボタンを押さなくてもドアロック・ロック解除が可能です。またスマートキーの車はプッシュスタートでエンジンを始動させるため、金属キーをキーシリンダーに差し込む必要もありません。
キーレスとスマートキーの共通点
キーレスとスマートキーの共通点としては、CR電池の残量が分からないことです。ただスマートキーの場合は、車種にもよりますが、車に近づいてもドアロック・ロック解除の反応がいつもより悪く感じた場合は、電池の交換時期といえるでしょう。
また先ほどスマートキーの車は、エンジン始動はプッシュスタートで行なうとお伝えしましたが、エンジンがかかっているときに、スマートキーが車内にあるのにも関わらず、車がスマートキーを検知しづらくなっている場合も、電池の交換時期といえます。
ただ高年式の車には、以下のように、スマートキーの電池残量がメーターに表示される車種もあります。
これはかなり便利ですし、知らずのうちに電池がなくなってしまって、ドアロック・ロック解除ができなくなる心配もいりません。
スマートキーも後付けが可能
キーレスと同じように、キーレス機能がなかったり、キーレスの車の場合、後付けでスマートキーを装着することができます。
ただし集中ドアロックが付いていない車、集中ドアロック付きですが、運転席側にドアロックモーターが付いていない車の場合は、ドアロックモーターの後付けが必要になります。スマートキーにすると両手がふさがっていてもドアロック・ロック解除ができるので便利です。
キーレスゴーとは
先ほどスマートキーのスマートエントリーシステムは、各自動車メーカーによって呼び方が異なるとお伝えしましたが、メルセデスベンツのスマートエントリーシステムは「キーレスゴー」とよばれます。ではキーレスゴーについてみていきましょう。
メルセデスベンツ特有の呼称
メルセデスベンツのスマートキーは、いたってシンプルなデザインですが、やはり中央に輝くベンツのマークが高級感を感じます。キーホルダーからさりげなく覗かせるとカッコイイです。下手なアクセサリーよりもオシャレに決まるでしょう。
他社のスマートキーと同じく、キーを使わずにドアロック・ロック解除やエンジン始動ができるキーレスゴー。キーを身につけるだけでドアハンドルを握るだけでドアロック・ロック解除できます。エンジン始動もプッシュスタートボタンを押すだけです。
まとめ
今回はキーレス・スマートキーについてご紹介しました。キーレスはドアロック・ロック解除ができるリモコンボタンを自分で押さなければドアロック・ロック解除ができないのに対して、スマートキーはキーのリモコンボタンを押さなくてもドアロック・ロック解除が可能です。
またエンジン始動のときは、キーレスの場合は、金属キーをキーシリンダーに差し込んで「エンジンON」までキーを回す必要がありましたが、スマートキーはプッシュスタートでエンジンを始動させるため、わざわざ金属キーをキーシリンダーに差し込む必要がありません。
このようにキーレスとスマートキーは、似ているようで大きく異なる点があります。またキーレスやスマートキーを後付けで装着できることもお伝えしました。今回の記事をお読みになって、キーレスやスマートキーについて知っていただき、興味をもたれた方は、キーレスやスマートキー仕様にしてみてはいかがでしょうか。