クーラントってなに?気になる交換頻度や漏れ止めについても紹介します。

2019年01月12日

クーラントってなに?気になる交換頻度や漏れ止めについても紹介します。

labelクーラント

クーラントという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。クーラントは車にとって非常に重要な液体で、クーラントが規定量入っていなかったり、漏れていたりすると、車のエンジンが不能になることもあるのです。今回はクーラントがどのような役割を果たしているのか、交換頻度や漏れ止めについてご紹介します。

クーラントとは?

クーラントは、別名「ラジエーター液」「LLC」(ロングライフクーラント)ともいわれます。では具体的にクーラントがどのような役割を果たしているのかみていきましょう。

エンジンを冷却するための冷却

クーラントの役割

クーラントは、車のエンジンを冷却するための冷却水のことで、エンジンを搭載しているすべての車に使用されています。エンジンを始動させると内部でのガソリンの燃焼や摩擦で高熱になり、クーラントがないとオーバーヒートを起こしてしまいます。

車のメーター部分には水温計があり、基本的にはメーター下部分に「C」(クール)、上部分に「H」(ヒート)が示されています。もしクーラントが少なければエンジンを冷やすことができなくなるため異常過熱が発生し、メーターの針が「H」に限りなく近づくのです。例えばマツダ・RX-8の水温計は以下のようになっています。

クーラントが入っていないとどうなる?

最悪の場合は、エンジンルームや車の底から煙が発生し、エンジンが不動になってしまいます。このようにクーラントが入っていなければエンジンは10分たりとももちません。このようにクーラントはエンジンを冷やすために欠かせないものですし、クーラントがあるからこそ、長時間エンジンをかけていても、エンジンが高温にならないのです。

クーラントの代用で水道水は使えない

クーラントの代わりに水道水を入れても問題ないという話しを聞くことがありますが、これは絶対にやってはいけないことです。その理由は2つあります。

エンジン内部が壊れてしまう恐れがある

まず1つめが、水道水は寒冷地で凍結してしまい、氷になると膨張してしまうため、エンジン内部の故障を引き起こす可能性があります。クーラントは凍らない成分が含まれており、氷点下になっても凍ることがないのです。

エンジン内部の錆の原因になる

2つの理由が、エンジン内部の配管、クーラントの通り道、リザーバータンクなどにサビを発生させてしまう可能性があるためです。水道水には、カリウム、ナトリウム、塩素などが混入しており、これがエンジン内部の配管などを錆びさせる原因になってしまいます。

もし極端にクーラントが減っている場合は、応急措置として水道水を使うことは可能ですが、その後は必ずクーラントを入れ直すことを忘れないようにしてください。

クーラントの交換時期

先ほどがクーラントが、エンジンのオーバーヒートを起こさないために重要なものであるとお伝えしました。つまりクーラントは交換時期になったときは、きちんと交換する必要があるのです。ではクーラントはどれくらいの頻度で交換するものなのかをご紹介します。

ロングライフクーラントの場合、2年に一度

ロングライフクーラント(LLC)は、一年間通して使用可能という意味をもっており、耐久性の良いクーラントです。基本的にLLCの交換時期の目安は2年に1回ですので、車検ごとに交換するのもいいでしょう。クーラントはおもに以下の5種類があります。

  • 低フリクションクーラント(一般的なクーラント)
  • クリーンディーゼル専用(クリーンディーゼルエンジン専用のクーラント)
  • ハイエンドスポーツクーラント(スポーツカーなど高級車・高性能エンジン搭載車用のクーラント)
  • 超高性能冷却水(性能重視の特殊なクーラント)
  • 競技用クーラント(競技車両用のクーラント)

冷却水の種類によっては長期間使用可能がありますが、劣化が見られる場合は2年が経っていないくても交換することをおすすめします。

クーラントの交換方法

クーラントは自分で交換することができます。クーラントを交換するときは「クーラント」「軍手」「水道水」「計量ができる容器」の4つを準備しましょう。

クーラントは通常原液で売られています。クーラントの濃度はお住まいの地域の最低気温によって調整する必要があり、その際に計量できる容器を使います。濃度調整済みのクーラントも販売されていますので、簡単に交換したい方にはおすすめです。

  1. まずラジエーターの下部にあるドレンコック(ドレンプラグ)をまわし、クーラントを出します。その際、ラジエーター上部にあるラジエーターキャップを外すと、勢いよくクーラントが出てきますのでご注意ください。クーラントが排出しきれば、ドレンコックを締め、ラジエーターいっぱいに水道水を注入します。
  2. 水道水を注入し終わればエンジンを作動させ、冷却経路内のすすぎを行なってください。このときに、ヒーターコア内にもクーラントは流れるため、必ずヒーターを作動させておきましょう。5分くらいエンジンを作動させ、ラジエーター内の水を排出し、水が透明になるまでこれを繰り返します。
  3. 排出される水が透明になり、ラジエーター内のクーラントを水に置き換え、冷却水総量に対する適切な比率となるだけのクーラントの原液を注入してから水を補充します。クーラント注入後、
  4. ラジエーターキャップを外したままエンジンを作動させ、エア抜きを行なってください。エア抜きが終われば、減った分の水を補充しキャップを閉めて交換は終了です。

クーラントの交換時にリザーバータンクも洗浄する

リザーバータンクはクーラントをためておくタンクです。普段はなかなか洗浄する機会がありませんので、クーラントを交換する際に、リザーバータンクを洗浄するといいでしょう。リザーバータンクはボルトで固定されているタイプと、ステーに刺さっているタイプがあります。また車種によってはリザーバータンクは奥まったところに設置されている場合があります。

リザーバータンクを取り出すことができれば、リザーバータンクの中にあるクーラントもすべて廃棄して、タンク内の汚れを完全に落とすようにしましょう。ちなみに古いクーラントは「産業廃棄物」になります。下水に流したり、道路、山、河川など、むやみに廃棄してはいけないのです。古いクーラントの廃棄は、カー用品店やガソリンスタンドに廃棄を依頼する必要があります。

クーラントが漏れたら?

クーラントは車のオーバーヒートを防ぐ大切な役割をしており、クーラントが漏れだすとエンジンオイルが漏れだすより厄介です。エンジンオイルが漏れたとしても走行することはできますが、クーラントが漏れだすと、大幅にクーラントがなくなっている場合もあり、最悪の場合数十分でオーバーヒートを起こしてしまい、エンジン不能となってしまいます。

ここでは、クーラントが漏れた場合に、どのように漏れを防げばいいのか、その効果はどうなのかについてご紹介します。

漏れ止めの種類や効果などを解説。あくまで応急措置。

世間ではあまり知られていませんが、クーラントの漏れ止めの製品は、以下のように多く販売されています。ただあくまでも応急措置として使う商品ですので、クーラント漏れが起きた場合は、ディーラーに点検してもらうことをおすすめします。

Holts(ホルツ) ラドウェルドプラス

ラドウェルド・プラスは、ほとんどの車の不凍液に適合し、さらにラジエータを含む広範囲な冷却システムの水漏れを止めます。エンジンブロックおよびシリンダーガスケットからのエアリーク、ウォーターポンプガスケット、フリーズプラグ、ラジエータ、ヒーターコアからの水漏れなど、穴のサイズが直径0.5ミリ以下でも対応できます。

実際にHolts(ホルツ) ラドウェルドプラス 250ml MH300 [HTRC3]を使用した方は、少量のクーラント漏れにも効果があると実感されています。また30年前の古い車でも効果があるとの声もあり、多くの方がこの商品を高く支持しているのです。

ワコーズ RSL ラジエーターストップリーク 水漏れ防止剤

ワコーズ(WAKO’S)ラジエーターストップリーク RSL(ラジエーター水漏れ防止剤)150ml R111は、ラジエターの水漏れを素早く止める水漏れ防止剤です。アルミ、鉄、真ちゅう、ゴム等を傷めることなく、LLCと併用できます。

リザーバータンクのクーラントが空になるほど、クーラントが漏れていた車に使用しても、翌日にはクーラント漏れがピタリと止まり、車検にも合格するほどの効果を発揮しているのです。

BARDAHL(バーダル) ラジエター ストップリーク

強力高濃縮タイプのラジエター漏れ止め剤。ラジエター、エンジンブロック、シリンダーヘッドガスケットに安心して使用でき、さらにヒーターコアやサーモスタットの目詰まりを起こさせないよう特別に設計された製品です。通常の不凍液や冷却水及び防錆剤に混合して使用が出来る為、冷却系統の金属部分やゴム部品を傷めずに安全に使用が可能です。

効果として、オーバーヒートはしませんでしたが、冷却水がエンジンルームから室内に繋がっている金属製の配管が縦割れし、クーラントがポタポタ流れている車にBARDAHL(バーダル) ラジエター ストップリークすると、クーラント漏れが止まっており、その後も走行しても、何の問題もありませんでした。その効果は絶大であることがお分かりいただけるでしょう。

クーラント漏れがないか目視する

実際にボンネットを開けてエンジンルームを見ると、クーラントが入っているタンクが設置されており、これが前述にもありました「リザーバータンク」です。このタンクに入っているクーラント量を見ることで、クーラント自体を目視することができます。タンクにはMINとMAX、またはLOWERとUPPERの印がついており、クーラントの液面がこの2つのゲージの間にあれば問題ありません。

ボンネット内には、リザーバータンク以外にもさまざまな液体が入っているタンクがあります。クーラントは国産車の場合は赤、緑、紫といった着色がされています。例えばトヨタ・86、スバル・BRZは、以下のように赤色のクーラントです。

まとめ

今回はクーラントがどのような役割を果たしているのか、交換頻度や漏れ止めについてご紹介しました。車にとってクーラントがどれほど大切な液体であったかご理解していただけたことでしょう。クーラントは常に規定量入っていないと、オーバーヒートを起こしてしまい、エンジンが不能になってしまいます。クーラントの点検は日頃から行なうことをおすすめします。

もしクーラントの量が少ない場合は補充する必要がありますし、2年に1度はクーラントを交換することをおすすめしました。クーラントをすべて交換するときはリザーバータンクの洗浄も忘れないようにしてください。もしクーラントが漏れた場合は、記事でご紹介したクーラント漏れ止めを使用が必要です。今回の記事を参考に、日頃からクーラントの様子を確認するようにしてください。

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