プリウス10系の偉大なる初代は、ハイブリッドカーのパイオニア! | CARTUNEマガジン
プリウス10系の偉大なる初代は、ハイブリッドカーのパイオニア!

2019年09月01日 (更新:2022年10月19日)

プリウス10系の偉大なる初代は、ハイブリッドカーのパイオニア!

世界的にエコカー旋風が巻き起こっていますが、そんなエコカーの一つであるハイブリッドカーを世界に先駆けたのがトヨタのプリウスです。今でも大人気のプリウスですが、初代を皆さんは覚えているでしょうか?ハイブリッドカーの大先輩である10型プリウスを紹介します。

初代プリウスとは

AppleさんのプリウスNHW10サスペンションの画像
AppleさんのプリウスNHW10サスペンションの画像
引用元:Appleさんの投稿

初代のNHW10プリウスは1997年10月に、世界初の量産車ハイブリッドカーとして発売されました。その始まりは、トヨタで巻き起こった21世紀のクルマに関する議論です。その働きは21世紀をリードする画期的な燃費向上への取り組みに関してであり、G21プロジェクトと呼ばれるものでした。そのプロジェクトでは、燃費目標を当時の現行車種の2倍としており、のちのプリウスとなるコンセプトカーはその使命を負っていました。

当初はハイブリッドシステムの構想はなかったようですが、プリウスのコンセプトカーを作成する中で、ハイブリッドシステムの有用性が盛んに議論されるようになったそうです。そして、1995年のモーターショーでお披露目されたプリウスのコンセプトモデルには、明確にハイブリッドカーの文字が織り込まれていました。

そうして産み出された10型プリウスは、「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーで販売が開始されました。気になる燃費性能は、10.15モードで28.8/リットルと目標である当時の現行車種の約2倍を達成します。エコカーの未来を占うこの車種は、世界中に大きなインパクトを残すことに成功しました。プリウスという名前はラテン語で「〜に先立って」という意味であり、まさにこの名の通りの車といえます。

新車価格

ゼンジー北京さんのプリウスNHW10の画像
ゼンジー北京さんのプリウスNHW10の画像
引用元:ゼンジー北京さんの投稿

当時先進の技術を搭載したプリウスは、どのくらいの値段で販売されていたのでしょうか。現行プリウスであればさまざまな仕様があり、価格も細分化されていますが、10型プリウスの初期はたったの2グレードでした。ベースグレードが215万円、ナビパッケージが227万円ととてもシンプルです。

のちにGやSといった現行と同じグレード名となりますが、最高でもGナビスペシャルの238万円です。現行のプリウスでは安くて260万円、一番高くて400万円と高級車と遜色ない価格設定なので、初代プリウスは安く感じるのではないでしょうか。ですが、当時車格としては同程度のカローラが、150万円程度で売られていた時代です。やはり、ハイブリッド技術を積んだ車種なのでその分割高となっています。

中古車の相場

販売終了から15年経過した初代プリウスですが、まだ中古車であれば購入する事ができます。そんなプリウスの中古車相場は1万円〜40万円程です。いかがでしょうか?あまりの安さに驚く方もいるのではないでしょうか。ただし、流通台数はとても少ないです。中古車情報サイトのgoo-net調べでは、プリウスが全体で8244台(2018年12月現在)。そのうち初代の10型プリウスはなんと、12台です。

もはや、希少車と呼べるほどの台数ですね。中古車価格は安いですが、少ない台数の中から探す必要があります。もちろん年式の古さや修復歴なども考慮して探す必要があるので、中古車探しの難易度はかなり高めです。10型プリウスを中古で購入される方は、値段の安さに惑わされず、ある程度覚悟をもって購入することをおすすめします。

HVバッテリーの注意点

AppleさんのプリウスNHW10の画像
AppleさんのプリウスNHW10の画像
引用元:Appleさんの投稿

先に初代プリウスを中古で購入する方は、程度など覚悟を決めて購入するように、と述べましたが、その懸念点の最たるものがHVバッテリーです。HVバッテリーとは、ガソリン自動車に積まれているバッテリーとは異なり、ハイブリッドシステムを動かす駆動用バッテリーとなっています。

トヨタとしても初のハイブリッドカーでしたので、まだ技術は発展途上でした。そのためバッテリーの持ちには、難がありダメになってしまうものもあるようです。また、長期間全く乗らなかったり、急加速などでバッテリーに対して過酷な環境を強いることも、寿命を縮めてしまう原因となります。

では、バッテリーがダメになってしまった場合、交換にいくらかかるのでしょうか。もし、トヨタの保証が付いている中古車なら、無償修理になります。ただ、定期的にバッテリーの点検を受けている事が条件になります。

では、保証が付いていなかったとしたらどうなるのかですが、交換費用は40万円〜70万円程となります。とても高価ですね。ですがリビルト品のバッテリーなら、10万円程で対応してもらえるようなので、修理をお願いする方に相談する事をオススメします。

このように安い中古車を購入したのに、膨大な費用がかかってしまう事があるので注意が必要になります。

CARTUNEユーザーの紹介

10型プリウスの流通量は、紹介しましたがとても少ないです。少ない台数の中で敢えて10型プリウスを選んで、さらにカスタムをしている方がいらっしゃいます!そんな方々のレアなカスタムプリウスを紹介したいと思います。

kazuahiruさんのプリウスNHW10の画像
kazuahiruさんのプリウスNHW10の画像
引用元:kazuahiruさんの投稿

シンプルですが、ノーズブラがアクセントになっている一台です。よく見ると、ハブが4穴から5穴に変更されています。純正パーツを駆使して、カスタムされているようです。

おっちーさんのプリウスNHW10ホイールの画像
おっちーさんのプリウスNHW10ホイールの画像
引用元:おっちーさんの投稿

こちらも、とてもシンプルなカスタムです。シンプルなエアロがマッチしていますね。10型プリウスのエアロは珍しいのではないでしょうか。

Appleさんのの画像
Appleさんのの画像
引用元:Appleさんの投稿

こちらも、ノーズブラを装着したプリウスですが、最初に紹介した方のものとはテイストが違います。どちらかといえば、ラグジュアリースタイルですね。20インチのホイールが大迫力です!

まとめ

初代プリウスの魅力を感じられたでしょうか?初代プリウスは今ではとってもレア車となっているため、目立ちたい方にはもってこいですね。

ただ、バッテリーの程度には注意が必要です。掘り出し物のプリウスを見つけ出し、自分ならではの初代プリウスを完成させてみてはいかがでしょうか。

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