2018年12月29日 (更新:2020年08月24日)
スズキの軽自動車、アルトをご紹介!気になるサイズや車重も!
スズキの軽自動車であるアルトは、1979年に発売され、軽ボンネットバンブームの火付け役となって大ヒット。スズキの人気車種であるワゴンRが登場するまで、スズキを代表する軽自動車となりました。長年に渡ってライバル関係であるダイハツ・ミラとの競合も繰り広げられています。今回はそのような歴史をもつスズキ・アルトについてご紹介します。
5代目(1998~2005)
1998年10月7日に、4代目アルトからフルモデルチェンジされた5代目アルトが発表されました。5代目アルトは、マツダ・キャロルとしてOEM供給された型でもあります。では5代目アルトがどのような車なのかみていきましょう。
写真とともにスペックを紹介
5代目アルトのスペック
全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,440mm |
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ホイールベース | 2,360mm |
車両重量 | 600~720kg |
乗車定員 | 4人 |
エンジン | 【F6A型】0.66L 直3 SOHC 6V 【F6A型】0.66L 直3 SOHC 12V 【K6A型】0.66L 直3 DOHC 【F6A型】0.66L 直3 SOHC ICターボ 【K6A型】0.66L 直3 DOHC ICターボ |
トランスミッション | CVT/4AT/3AT/5MT/4MT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | 16.2km/L~29.0km/L |
5代目アルトは、車両重量が極力おさえられ、最小回転半径も4.2mにするなど、先代モデルからの改良が図られたモデルです。最上級グレードの「エポP2」にはオートエアコン、後席分割シート、シートベルトアジャスターが装備され、軽自動車としても機能性に優れた1台となりました。
驚きなのが、最も燃費の良いグレードであるScでは、29.0km/Lの低燃費を実現しています。トランスミッションには4MTの設定がありますが、あまり4MTを注文してくるターゲットがいないため、4MTは受注生産のみの取り扱いとなりました。
インテリアでは、先代モデルのパワーウインドウがないグレード、ビニールを貼っただけの内装仕様のグレードを廃止し、プラスチックではありますが、全グレード成形ドアトリムになるなど、内装の質感も向上させています。
6代目(2004~2009)
2004年9月13日に、5代目アルトがフルモデルチェンジされ、6代目アルトが発表されました。ボディサイズは大きく変更されたわけではありませんが、車高が高くなったことから、コンパクトなイメージが薄れたモデルとなります。6代目アルトがどのような車なのかご紹介します。
写真とともにスペックを紹介
6代目アルトのスペック
全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,500mm |
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ホイールベース | 2,360mm |
車両重量 | 720~810kg |
乗車定員 | 4人 |
エンジン | K6A型 0.66L 直3 DOHC |
トランスミッション | 4AT/3AT/5MT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | 19.4km/L~24.5km/L |
6代目アルトは、全高が60mm高くなり、室内は広くなりました。トランスミッションも簡素化され、燃費性能については、5代目アルトより3km/L以上伸びていることが分かります。これまでラインナップされていた3ドア車や2シーター、エアコン・パワステ無しの仕様も、6代目アルトより廃止となりました。
マツダに対しては5代目アルトと同様に、引き続きOEM供給を継続。また日産に対してもピノとして供給していました。エンジンは先代に引き続き、全車K6A型DOHCエンジンを搭載しています。液晶付きフルオートエアコンは、この代で廃止となりました。
7代目(2009~2014)
6代目アルトよりフルモデルチェンジした7代目アルトが、2009年12月16日に発表されました。7代目アルトでは、エコを意識した車づくりが行なわれ、環境に配慮したアルトとして販売。6代目が角ばったエクステリアをしていたのに対して、7代目は比較的丸みを帯びたデザインをしています。では7代目アルトについてみていきましょう。
写真とともにスペックを紹介
7代目アルトのスペック
全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,520mm |
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ホイールベース | 2,400mm |
車両重量 | 710~810kg |
乗車定員 | 4人 |
エンジン | 【アルト/アルトバン】K6A型 0.66L 直3 DOHC VVT 【アルトエコ】R06A型 0.66L 直3 DOHC 吸排気VVT |
トランスミッション | CVT/4AT/5MT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | 22.0km/L~24.5km/L |
7代目アルトは、6代目アルトより車高が20mm高くなり、先代よりボディが大きく感じるでしょう。ホイールベースは6代目より40mm延長されました。7代目のトランスミッションにCVTが追加され、最低燃費性能が6代目と比較すると2.6km/L向上していることが分かります。
エンジンは、6代目アルトで一度廃止になったVVTが再搭載され、インテークマニホールドの形状が変更されたことで吸気効率を高めています。ボディ形状が空力特性に配慮され、高張力鋼板の使用を拡大したことで軽量化に成功。VPの前輪駆動・5MT車を除く全車で、平成27年度燃費基準を達成しました。
8代目(2014~)
2014年12月22日に、7代目アルトよりフルモデルチェンジされたことで登場した8代目アルト。これまでのかわいらしさがあるデザインが一新され、スポーティなフロンマスクをしているのが特徴です。では8代目アルトについてご紹介します。
写真とともにスペックを紹介
全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,500mm |
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ホイールベース | 2,460mm |
車両重量 | 700~810kg |
乗車定員 | 4人 |
エンジン | R06A型水冷直列3気筒DOHC12バルブ |
トランスミッション | CVT/5AT/5MT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | 24.0km/L~37.0km/L |
8代目アルトは、新たに開発されたプラットフォームを初めて採用。燃費性能では、ハイブリッド車を除くガソリン車ナンバー1の37.0km/Lを実現。燃費性能だけに執着することなく、軽快な走りをしてくれる1台です。エクステリアは、7代目より全高を20mm低くし、フロントからリアまで流れるようなルーフラインに、目力を感じさせます。
インテリアは、横基調をモチーフにし、広さを演出するインストルメントパネルを採用。シート表皮はライトブルーをベースにし、白いパイピングを施しています。エクステリア・インテリアともに、デザイン性にもこだわったフルモデルチェンジといえるでしょう。
まとめ
今回は5代目から8代目までのスズキ・アルトについてご紹介しました。アルトは一般家庭で使用されていることはもちろんのこと、軽快に・スポーティに走りたい方、商用で利用している企業など、さまざまな用途に使うことができます。1979年に初代アルトが登場して以来、2018年現在で39年目になりますが、その人気が衰えることがありません。
燃費性能が重視されている今、アルトはハイブリッド車でないのにも関わらず、37.0km/Lもの燃費性能を実現。エンジン性能や軽量化を図りつつ、実現できた結果です。今後もアルトはさまざまな面で進化を遂げることでしょう。アルトのことを知るために、ぜひ今回の記事をお読みになってください。