中古のプリウスはどこで買うのがオススメ?買うときのポイントも紹介 | CARTUNEマガジン
中古のプリウスはどこで買うのがオススメ?買うときのポイントも紹介

2019年01月03日 (更新:2021年12月10日)

中古のプリウスはどこで買うのがオススメ?買うときのポイントも紹介

トヨタ・プリウスは国産自動車メーカーのハイブリッド車で、2018年12月現在では最大の燃費性能を実現している車です。それに加えてスタイリッシュなデザインをしていること、他のハイブリッド車と比較すると車両本体価格が安いことでも人気を集めています。そんなプリウスは中古車市場でも高い人気を誇っていますが、中古のプリウスを買う場合、トヨタ系列のお店、独立系の中古車販売業のどちらで買うほうがいいのかご紹介します。

プリウスの歴代モデルを確認しよう

プリウス10系

AppleさんのプリウスNHW11の画像
AppleさんのプリウスNHW11の画像
引用元:Appleさんの投稿

1997年10月に発売された、世界初の量産車ハイブリッドカーです。THSを搭載し、当時の燃費基準である10.15モードで28km/リットルという驚異的な燃費を叩き出しました。これは当時の同クラスのAT車の約2倍というから、驚きです。

当時の車両価格は、ベースグレードで200万ほどでした。今の基準で考えると安いと思いますが、当時の同クラスの車は軒並み200万以下で買えるものが多く少々割高感が否めませんでした。そんな初代プリウスも、現在の中古車市場では驚くほど安値で取引されています。ですが、流通量も驚くほど少ないので、中古車探しは骨が折れそうです。

プリウス20系

bee_ow_enさんのプリウスNHW20の画像
bee_ow_enさんのプリウスNHW20の画像
引用元:bee_ow_enさんの投稿

販売台数的には成功とは言えなかった初代プリウスからバトンを引き継いだ、2代目プリウスは見事ヒット車の仲間入りを果たすことになりました。THSは進化を遂げてTHSⅡとなり、燃費は10.15モードで35.5km/リットルとなりました。

デザインも現行まで続く、トライアングルモノフォルムを初採用し人気を集めました。販売価格はベースグレードでほぼ初代の据え置き価格となっていましたが、年を追うごとに装備が追加されて年々価格も上昇していました。2代目プリウスも、中古車価格は非常に安くなっています。初代と違い台数も豊富にありますので、よりどりみどりです。

プリウス30系

サコさんのプリウスZVW30の画像
サコさんのプリウスZVW30の画像
引用元:サコさんの投稿

世界中で人気を博すようになったプリウスは、3代目でボディサイズをひと回り大きくしました。それに伴いエンジン、モーター出力も向上させて高速走行性能を高めました。また燃費性能をさらにアップさせ、10.15モードで38km/リットルを達成しました。

このモデルからPHVも投入され、ますますハイブリッドカーとしての地位を確立していきます。G’sなどの特別仕様車も、このモデルから登場しました。発売当初は、ライバル社のハイブリッドカーとの販売価格競争により廉価グレードもありましたが、売れ筋グレードはなかなかの価格でした。今では中古車で安く手に入れることも出来ます。中古車台数は、歴代モデル中では最多なのでお気に入りの一台を見つけることができるはずです。

プリウス50系

taipri.77さんのプリウスZVW50の画像
taipri.77さんのプリウスZVW50の画像
引用元:taipri.77さんの投稿

TNGAという、トヨタの新しいクルマづくりの思想を盛り込まれたプリウスです。デザインはトライアングルモノフォルムを踏襲していますが、より攻めたものとなっています。今まではどちらかというとエコ一辺倒だったプリウスですが、初めて明確に走りの良さをウリにしているのも特徴の一つです。

燃費はJC08モードで40.8km/リットルという、まさに驚異的というにふさわしいものとなっています。大幅にパワーアップしたプリウスですが、値段もアップしているのは致し方ないところです。中古車でも、まだモデル発売から日が浅く値段は高めです。安いものは過走行車だったり、修復歴があるものがほとんどなので選ぶ時には注意が必要です。

中古のプリウスはトヨタ系列のお店と独立系のお店のどちらがいいのか

smugness-ismさんのプリウスZVW30の画像
smugness-ismさんのプリウスZVW30の画像

中古のプリウスを買うときは、トヨタ系列のお店と、独立系の中古車販売業者などのお店とでは、どちらがいいのでしょうか。それぞれのメリットについてみていきましょう。

トヨタ系列のお店だと保障や特典が魅力的!

中古のプリウスを買うときは、トヨタ系列のお店を利用することができます。全国にある約2,000店舗のトヨタ販売店で中古車の購入が可能です。トヨタ系列のお店で中古のプリウスを購入すると、安心で快適なカーライフを約束するために、ロングラン保証をつけています。ロングラン保証は、トヨタ系列のお店で中古のプリウスを購入したすべてのユーザーにつけてくれるトヨタU-Carの安心保証です。では具体的な保証内容についてみていきましょう。

走行距離無制限の1年間無料保証

中古のプリウスを購入すると1年間の無料保証がついてきますが、1年以内であれば走行距離に関係なく保証を受けることが可能です。

選べる延長保証

無料保証の期間が1年間では不安なユーザーは、無料保証期間1年に、さらに有料オプションで1年または2年の延長保証を受けることが可能な「ロングラン保証α」が選択できます。もちろん走行距離制限はありません。保証料金は各販売店ごとに定められており、車種や年式によって異なりますが、中古のプリウスのロングラン保証の追加料金(税別)は以下を参考にしてください。年式が古くなるほど故障する箇所が多くなる可能性が高いことから、追加料金が高くなっていることが理解できるでしょう。

車種保健機関当年式~ 前2年式前3年式 ~前4年式前5年式 ~前6年式前7年式 以前
~1,500cc+1年1,300円4,600円8,700円15,300円
~1,500cc+2年 4,300円12,100円19,800円30,100円
1,501~ 2,000cc+1年 1,600円6,100円11,400円21,300円
1,501~2,000cc+2年6,100円16,400円26,500円42,400円

全国約5,000ヶ所の安心ネットワーク

ロングラン保証は、全国約5,000ヶ所のトヨタテクノショップで保証範囲の修理を受けることができます。テクノショップが5,000ヶ所も存在しているのは安心です。

保証対象は約60項目・5,000部品

1年間の保証がついていることは魅力的ですが、ユーザーにとって心配なのは、どこまでの修理を保障してくれるのかということでしょう。テクノショップでは、約60項目、5,000部品が保証対象となっています。

エンジン機構・ステアリング機構・ブレーキ機構はもちろんのこと、エアコン・ナビゲーション・テレビなども保証の対象になりますので、非常に頼りにできるでしょう。ただボディ内外装部品・塗装・錆、消耗部品、油脂類は対象外ですので気をつけてください。

付随保証費用が納車時から自動セット

ロングラン保証は、保証の対象となっている箇所が不具合を起こしたことで、自走不能となった場合に生じる費用も保証してくれます。おもな内容はレッカーの依頼、宿泊先、交通手段の紹介サービスを受けることも可能です。

保証項目 保証内容保証限度額
搬送  引取費用修理完了後、居住地までレッカー車などにより運搬するための費用1回の不具合につき50,000円が限度
臨時  宿泊費用宿泊せざる得なくなった場合、1泊分の宿泊料1回の不具合につき、故障車両に搭乗中の1名につき10,000円が限度
臨時  帰宅費用不具合発生から居住地まで、合理的な経路により帰宅するための交通費1回の不具合につき、故障車両に搭乗中の1名につき20,000円が限度

車両本体価格は高めの設定

トヨタ系列のお店で中古のプリウスは、車両本体価格が中古車販売業者より高いです。トヨタ系列で販売されている中古のプリウスは、お客様から下取りしたものを点検してから販売しています。先ほどご紹介した安心のロングラン保証もついていることから、車両本体価格が高くなっているのです。

独立系の中古車販売業者は価格が本体の価格が安い!

独立系の中古車販売業者で販売されている中古のプリウスは、トヨタ系列のお店で販売されている中古のプリウスより安く販売されていることがほとんどです。中古車販売業者は、中古のプリウスを業者オークションや、お客様からの下取りしたものを販売しているため、安く販売しているのです。

安く販売されていると、つい手を出してしまいがちですが、車両本体価格が安い分、中古のプリウスの保証が付けられていない場合が多いです。保証をつけると中古車販売業者がリスクを負うことになります。ディーラーのように、自社で部品を供給することが簡単ではないのです。

しかし保証をつけている中古車販売業者もあります。ただトヨタ系列のお店のように、走行距離無制限で1年間の保証をつけているような中古車販売業者はほとんどありません。一般には、車両購入後3ヶ月以内、または走行距離が3,000km以内で、どちらか先に達したほうを優先としているところを多く見受けます。

中には、中古のプリウスに保証をつけていない中古車販売業者もありますが、保証をつけていないということは、そのプリウスに自信をもっていない可能性が高いですので、車両本体価格が安いからといって、安易に手を出すべきではありません。中古車販売業者も中古のプリウスを安く販売しているのには、何かしらの理由があるからだと思いましょう。

中古のプリウスはバッテリーの消耗をチェック!

中古のプリウスを買うときに心配なのが「バッテリーの消耗具合」です。ハイブリッド車の要ともいえるバッテリーが消耗していては、せっかくハイブリッド車を買う意味がありません。駆動系バッテリーが消耗しきった場合は、HVシステムチェックランプが点灯するのですが、このランプが点灯した場合は、駆動系バッテリーを交換しなければいけないでしょう。

HIDEさんのプリウスZVW30の画像
HIDEさんのプリウスZVW30の画像

本来、駆動系バッテリーは、車のエンジンと同じくらいの寿命がありますが、中古のプリウスを買った場合は、駆動系バッテリーに異常がないかを確認しておきたいものです。プリウスの駆動系バッテリーは、以下のように、それほど異常を起こすものではありません。

型式年式走行距離 10万km未満走行距離10万~20万km走行距離 20万km以上
10系プリウス1997~5.77.67.9
20系プリウス2003~2.42.14.7
30系プリウス2009~0.04.2
50系プリウス2015~0.0

上記は、業者オークションに集まるプリウス100台を対象に、何台のプリウスが駆動系バッテリーに異常が見られるかを表したものです。30プリウスや50プリウスは、駆動系バッテリーの異常はほぼ確認できないことが分かります。

のあさんのプリウス30系の画像
のあさんのプリウス30系の画像

中古のプリウスであっても高年式・低走行であれば、駆動系バッテリーの異常が起きていないといえるでしょう。しかし、自分が買った中古のプリウスの駆動系バッテリーが異常を起こす可能性はゼロではありません。

駆動系バッテリーが異常がないかの確認は、ディーラーのテクノショップ、または一般の整備工場でも点検してもらうことが可能ですので、中古のプリウスを買う前に、駆動系バッテリーの消耗を点検してもらうことをおすすめします。

もし駆動系バッテリーが異常を起こして、交換しなければならないとなった場合、10プリウスで400,000~700,000円、20・30・50プリウスで200,000円程の修理費用が必要です。やはり買う前に点検してもらうに越したことはないでしょう。

まとめ

今回は、中古のプリウスをトヨタ系列のお店で買うのか、独立系の中古車販売業者で買うのかを比較しました。車両本体価格が高くてもいいから、安心してプリウスに乗りたい場合は、トヨタ系列のお店で中古のプリウスを買うといいでしょう。ロングラン保証だけでなく、ロングラン保証αを追加すると、より安心して中古のプリウスに乗ることができます。

独立系の中古車販売業者では、中古のプリウスの車両本体価格は安いですが、保証がついていなかったり、保証の期間が短い場合がほとんどですので、中古のプリウスを買う前に、業者に中古のプリウスを点検してもらうことをおすすめします。とくに駆動系バッテリーは、中古のプリウスの心臓部にあたる部分でもありますので、ぜひ点検してもらいましょう。今回の記事をお読みになって、状態の良い中古のプリウスを選んでください。

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