スバルの人気車種で、フラグシップモデルでもあるレガシィ。80年代後半に登場して以降、既に30年近くが経っているモデルですが、ここではそんなレガシィの簡単な歴史と中古で購入するにあたっておすすめのモデルを紹介していきます。
歴代レガシィを紹介!ベストなレガシィを探してみよう
既に6世代にも渡って生産されているレガシィ。ここでは一世代ずつ今までのレガシィを紹介していきます。
初代レガシィ(BC/BF系)
写真では左側のモデルが初代レガシィになります。初代レガシィは1989年から1993年まで生産・販売されていました。80年代当時スバルの主力車種であったレオーネの後継車として登場したレガシィは、完全新設計で作り上げられ、10万km耐久走行における走行平均速度223.345km/hという国際記録を樹立し、また1993年のニュージーランド・ラリーではスバル初、そしてレガシィにとって最初で最後の世界ラリー選手権(WRC)の優勝を飾った記念すべきモデルです。
2代目レガシィ(BD/BG系)
1993年から1998年まで生産・販売され、「継承・熟成」をテーマに、ボディ剛性の向上、そして更なるパワーアップが施された2代目レガシィ。1996年のマイナーチェンジでは、ワゴン・GT-Bが2.0L量産車初の280馬力を到達し、またワゴン・GT-B、セダン・RSのサスペンションには日本の乗用車初のビルシュタイン社製倒立式ダンパーが採用されました。そして北米では、1995年に設定されたクロスオーバーSUVの「アウトバック」が高い支持を受けました。
3代目レガシィ(BE/BH系)
1998年から2003年まで生産・販売されたモデル。FF車が廃止され、最後の5ナンバーサイズの世代でもあります。モデル末期にはSTIによりスペシャルチューニングを施された293馬力、35.0kg·m のトルクを発生するエンジン、6速MTやブレンボ社製のブレーキ等を搭載した「レガシィS401 STi version」が限定販売されました。
SUVモデルは「ランカスター」と名前を変え、北米ではそれをベースにした4ドアピックアップトラックの「Baja(バハ)」が生産・販売されました。
4代目レガシィ(BL/BP系)
2003から2009年まで生産・販売されたモデル。衝突安全性能向上の為、少々サイズアップし、それに伴い5ナンバーから3ナンバーサイズになりました。サイズアップはしたものの軽量化にも成功しており、グレードによっては100kg近くの軽量化が実現されています。
2003年にはスバルとしては初となる2003-2004日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、完成度の高さから約6年にわたり生産されたモデルでもあります。
5代目レガシィ(BM/BR系)
2009年から2014年にかけて生産・販売されたモデル。国内よりも販売台数が多くなり、需要が更に高まっていた北米市場に合わせ、先代よりも更にサイズは大きくなり、それに伴い充分な室内空間を確保することに成功しました。
サイズアップはしたものの、最小回転半径は5.5mと取り回しの良さが特徴のモデルです。この代からパトカーやタクシー等に採用される機会が多くなりました。
6代目レガシィ(BN/BS系)
2014年から現在まで生産・販売している現行モデル。ツーリングワゴンが廃止され、セダンタイプのB4とクロスオーバーSUVタイプのアウトバックの2種類のボディ構成になりました。よりボディは大型化し、北米仕様と国内仕様が共通のものに。
レガシィにはワゴンとセダンがある!
レガシィのボディタイプにはセダンタイプとワゴンタイプが初代から用意されており、スポーツモデルの「GT」が両方のボディタイプに追加されてました。この事から、レガシィのスポーティなツーリングワゴンのイメージは最初から確立されており、セダンは勿論、後にワゴンにも最強版ともいえる「レガシィツーリングワゴンSTi」が販売された事からも、ツーリングワゴンに対するスバルの力の入れ具合が伺えます。
しかし5代目以降、ツーリングワゴンに関しては市場が縮小していき、6代目には上記の通りセダンタイプのB4、SUVタイプのアウトバックの2種類のみが設定され、レガシィが培ったツーリングワゴンのイメージやスピリットは「レヴォーグ」に継承される事になりました。
レガシィ買うならこのモデルがおすすめ!おすすめの中古レガシィはどれ?
理由はなに?
今現在中古でレガシィを購入する場合、買い時だと思われるのが5代目レガシィ。その理由として、比較的走行距離が短く、且つ2009年登場という事も有り、初期に生産された車両となると10年近く前のモデルとなり、セダンの場合150万円前後、ワゴンの場合150万から200万円前後と、当時の新車価格の半分を切っている中古車が多いのです。
走行距離に関してもセダン・ワゴンどちらも5万キロ前後のが多く存在しています。少し前のモデルでは有るが決して古くはない、そんな今だからこそ狙い目とも言えます。
まとめ
如何でしたでしょうか?意外と長い歴史を持つレガシィ、そこには様々な試行錯誤や功績それに伴う高い評価が残されています。スバルのフラッグシップモデルという事もあり、今後の展開にも目が離せません。