2018年12月14日 (更新:2020年08月05日)
手軽にDIY!バンパーを自分でカスタムしてみよう!
車のバンパーは安全性を確保するだけでなく、車のカッコよさに大きな影響を及ぼす部品のひとつ。バンパーをカスタムすることで、あなたの愛車はもっとカッコよくなります! バンパーはDIYでカスタムすることもできます。今回はバンパーのカスタム方法や、DIYするときに役立つバンパーの着脱方法を簡単に紹介します。
車のバンパーってなに?
そもそも車のバンパーとは一体どこの部分を指しているのでしょうか?バンパーとは車が障害物や人に衝突した際、その衝撃を緩和して車のエンジンやボディ、乗員を保護する役割を持った部品のことです。また、昨今では衝突した障害物や人自体を衝撃から守る役割もあります。
バンパーの場所は基本的にフロント側とリヤ側の2つ。フロント側は車のヘッドライトやアッパーグリルの真下に位置している部分で、リヤ側はテールランプやトランク、テールゲートの真下に位置している部分です。
ゴツすぎる!安全性を追求した5マイルバンパー
仕事の納品途中、初代シビックに遭遇しました!!!5マイルバンパーに左ハンドルの北米仕様車でした! 自分以外の相模ナンバーを付けた車が近くにあったなんて…ぜひオーナーにお話を伺いたいです。 pic.twitter.com/WDF3CPhNeh
— SNCF (@BB26000) 2016年1月29日
バンパーは元々車や乗員を守るためのものでしたが、時代の流れとともに、車外の物や人を守るための役割も担うようになりました。だからこそ、昔は金属製が主流だったバンパーも弾力性の高い樹脂製に切り替わっているのです。
1970年代から1980年代にかけて、アメリカを始めとする北米市場向けに「5マイルバンパー」と呼ばれる大型のバンパーが装着されるようになりました。時速5マイル(約8km/h)以下で衝突したときにバンパーが衝撃を吸収し、復元できるバンパーを北米市場が安全基準のひとつとして求めたことがきっかけとなり、「5マイルバンパー」という名称が定着したと言われています。
イメージ的には、クロスオーバーSUVやピックアップトラックへの装着されるグリルガードのようなもの。車自体のデザインとはマッチしていないものが多かったとされています。
また、「5マイルバンパー」自体の重量が大きいため、車の性能悪化に直結し、北米ユーザーから受け入れられることも少なかったのだとか。樹脂製のバンパーでも十分に衝撃を吸収できること、「5マイルバンパー」では衝突したものや人に大きなダメージを与えてしまうことが懸念され、最終的には廃止となっています。
現在では様々なメリットがある樹脂製バンパーが主流となっていますが、こちらも時代の流れとともにたくさんの改良が施されています。デザイン上の都合や安全性の問題から、バンパーは徐々に大型化の傾向にあるようです。
バンパーのカスタム方法
前置きはこの程度にして、本題のバンパーカスタム方法についてお話を進めていきたいと思います。バンパーは車のデザインを大きく左右する部品のひとつです。
愛車をさらにカッコよくするために、バンパーをカスタムする人も少なくありません。今回は代表的なバンパーのカスタム方法を3つ紹介します。
ステッカーを貼る
バンパーのカスタム方法において、最もリーズナブルであり手軽にイメチェンできる方法が「ステッカーを貼る」ことです。先ほどバンパーは大型化の傾向にあるとお伝えしましたが、車を正面から見たとき、バンパーは車のフロントの3分の1以上の面積を占めています。そんな車の顔ともいえるバンパーにステッカーを貼ることで、車のイメージを大きく変えることができるのです。
もちろん、バンパー自体にデザインが施されているため、どこでもステッカーを貼ることはできません。一般的には、ロアグリルやフォグランプなどが設置されていない空きスペースに、ステッカーを貼る人が多いようです。
エアロパーツを取り付ける
エアロパーツとは車の空力性能を高めることで、燃費性能や走行性能に大きく貢献する部品のこと。バンパーに取り付けるエアロパーツはいくつか種類がありますが、代表的なのはリップスポイラーやカナードでしょう。
リップスポイラーはバンパー下部に取り付けるエアロパーツのことで、カナードはバンパーの側面に取り付けるエアロパーツのことです。どちらも愛車の性能を高めると同時に、迫力のあるバンパーに仕上げることができます。
欠点としては好みにもよるのですが、あまりにもスポーティーな見た目になってしまうことでしょうか。スポーティーさを求めていないカスタムには、あまり向いていません。
バンパーを社外品に交換する
バンパーのカスタム方法の中で、最も大がかりかつ大胆にイメチェンできるのが「バンパーを純正品から社外品に交換する」ことです。社外バンパーはエアロパーツの機能を備えていることが多いため、「エアロバンパー」、または単純に「エアロ」などと呼ばれることもあります。
コストや安全上の問題によって純正バンパーでは実現できなかった、デザインや空力性能を実現している社外バンパー。価格が高いというデメリットがあるものの、装着したときの満足度に関してはステッカーやエアロパーツよりもはるかに高いです。
バンパーの外し方を簡単に解説
続いて、バンパーの外し方を簡単に解説します。車種によって細かいところが異なるため、あくまで参考程度にご覧ください。
フロントバンパーの外し方
まずはフロントバンパーの外し方を解説していきます。フロントバンパーはネジやピン(クリップ)で固定されています。
そのため、フロントバンパーを取り外すためにはそれらをすべて取り除く必要があるのです。フロントバンパーが固定されている箇所は車種によって異なるのですが、一般的にはエンジンルーム内とフロントフェンダー内、バンパーの底面となっています。
フォグランプがある車は、フロントバンパーにフォグランプの配線が繋がっています。この配線も忘れずに取り外してください。
リヤバンパーの外し方
リヤバンパーはフロントバンパーとは違って、テールランプの背面にネジやピン(クリップ)があります。そのため、リヤバンパーを取り外すためにはテールランプを取り外す必要があります。
テールランプはボルトでしっかりと固定されていることがほとんどです。スパナでは取り外しにくいことがあるので、可能ならばソケットレンチを用意しましょう。
テールランプを取り外したら、あとはフロントバンパーと同様です。リヤバンパーの底面やリヤフェンダー内にあるピン(クリップ)やネジを取り除いて、リヤバンパーをゆっくりと取り外してください。
DIYでバンパーの着脱をするときに注意すること
最後にDIYでバンパーの着脱をするときに注意しておきたいことを3つ紹介します。
できるだけ1人でやらない
バンパーの着脱はできるだけ2人以上でやることをおすすめします。バンパーは大型の部品なので、1人で取り外すことが困難です。
不可能ではありませんが少なくともDIY初心者向きではありませんし、車に傷をつけやすいというデメリットもあります。2人以上の方が作業効率は格段に向上しますよ。
取り外した固定ネジやピンは種類ごとにまとめる
バンパーを着脱する際に取り外す固定用のネジやボルト、ピン(クリップ)。これらは種類ごとにまとめておかないと、足りなくなったり余ったりします。
そうならずに済むように、グリル、フェンダー、など固定されていた部分ごとに分けておきましょう。
傷つけたくないところに養生テープを貼る
バンパーの着脱はどれだけ慎重に作業しても、ヘッドライトやフェンダーに傷が入る可能性が高いです。せっかくのカスタムが台無しになってしまうので、あらかじめ傷をつけたくないところに養生テープなどでマスキングすると、余計な傷を防ぐことができます。
まとめ
バンパーのカスタム方法と、着脱方法の簡単な解説を紹介しました。ステッカーやエアロパーツを取り付ける場合は、わざわざバンパーを着脱する必要はありません。
時間も手間もかかってしまうので、ボディにバンパーを取り付けたままの作業をおすすめします。社外製のバンパーには純正バンパーの上に被せるハーフタイプと、丸ごと交換するフルタイプがあります。
ハーフタイプの場合も純正バンパーを取り外す必要がなく、作業は比較的簡単です。ただし、フルタイプの社外製バンパーの交換は手こずる可能性が高いです。
上記ので解説したバンパー着脱方法を参考にしつつ、DIY慣れしている友人や知り合いに手伝ってもらうと効率良くバンパーを着脱することができますよ。