2018年12月16日 (更新:2024年08月19日)
個性を強く打ち出そう!車のボンネットカスタムについて徹底解説します!
カスタマイズは、オリジナルと違う個性を出せることがキモとなります。その意味では素材を変えたりスリットやエアスクープを備えたエアロボンネットは、一目で「違う!」と思わせることが出来てオーナーの優越感をくすぐります。今回は、このエアロボンネットについてご紹介しましょう。
ボンネットとは
車のボディパーツの中で、最も目立つ箇所といえば「ボンネット」でしょう。ボンネットの役割を簡単に説明すると、エンジンルームの“ふた”に当たるパーツであり、「エンジンフード」とも呼ばれることもあります。
そして、単にエンジンをカバーして、エンジンやその他重要な補器類を守るという本来の目的以外に、歩行者と衝突したときに歩行者を守るクッションの役目なども持たせることが義務付けられている保安部品という側面もあります。
また、車のデザインにおいても、スタイリングを左右する重要なパーツであり、複雑なプレスラインや曲線によってその車のイメージが大きく変わることがあります。
その意味でも、愛車のカスタマイズでは、ボンネットを加工したり形状や素材を変更することは、見た目も劇的に変わり、大変効果のあるカスタムパーツとなります。
CFRPとFRPの違い
一般にカーボンといわれているものは正式にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、FRPはGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)で、同じ繊維強化プラスチックなのですが、違いは含まれる樹脂の違いや織り込まれる繊維の折り方などです。
鉄製のボンネットと比較して、CFRP(カーボン)もFRPも軽量なのが特徴です。車種によって異なりますが、おおざっぱに言うと、CFRP(カーボン)は鉄製の約半分の重量、FRPはさらにその半分というイメージです。そのため、ボンネットのサイズが大きければ大きいほど、その軽量化の効果も大きくなります。これらは、多くのカスタムパーツビルダーから社外品が発売されています。そのいくつかをご紹介しましょう。
ファーストモールディング カーボンボンネットシリーズ
本格的レース用からストリート用まで数多くのエアロパーツを政策・販売するのが「ファーストモールディング」です。カーボンボンネットシリーズは、サーキット走行にも耐える強度を持ち、継ぎ目のない美しいデザインと耐久性、放熱効果の高い大きく開いた開口部が特徴となっています。
素材は表をカーボンクロスをクリアゲルコート仕上げとし、裏をカーボン製とするフルカーボンエアロボンネット仕様と、裏面をFRP製にしたカーボンエアロボンネット仕様、そして表・裏ともにFRP製/黒ゲルコート仕上げのFRPエアロボンネット仕様が用意されています。
C-WEST
エアロパーツの開発、製造を行うC-WESTでは、スカイラインやランエボなど多くのエアロボンネットの製造・販売を行っています。特徴は、サメのえらの様なヒダヒダがいくつも並んでいたり、巨大なスクープが口を開けるデザインです。
トップシークレット
ゼロヨン、最高速、ドリフト、サーキット、そして最高速などに挑戦する、トップシークレット製のFRPボンネットの特徴は、個性的で優れたデザインもさることながら、サーキット走行を想定し、エンジンルーム内の排熱を行うためのダクトを積極的に設けていることです。
WALD(ヴァルド)
デザインがもっとも凝っているのが、コンプリートカーの販売も行うチューナーズブランWALD(ヴァルド)です。86用のヴァルド製のボンネットは、ユーロスタイルといわれる縦スリットの開口部は控えめですが、他と異なる個性的な印象を与えます。
ラッピングでレーシー気分
各車のエアロボンネットをご紹介しましたが、本物のカーボン製ネットにするのは、予算的にもムリだし、そっくり交換したくないけど、レーシーな気分を味わいたい人に人気なのが、「カーラッピング」です。接着剤のついたシート上の物を張るだけですので自分で貼ることができるのが特徴です。
また、複雑な形状のボンネットは難しいので、取り扱いカーショップなどで施工してもらうと安心です。
CARTUNEユーザーのボンネットカスタム例
CARTUNEユーザーさんのボンネットカスタム例を、いくつかご紹介してみましょう。
かなり攻めたデザインです。
ボンネットだけではなくトータルでカスタマイズされた本格派ですね。
オリジナルと見間違うほどの美しさです。どのカスタムパーツでも同じことが言えますが、車種によって似合うかどうかが決まりそうです。また、全体をカスタマイズする場合も、目立つパーツなだけに、バランスを考えたチョイスが必要です。
まとめ
ボンネットは、外からも車内からもとにかく目立つので、カスタマイズするには他のパーツ以上に慎重に行うことが必要です。また、CFRPもFRPであっても金属と異なり塗装が重要で、白ボケなどがないような処理を行わなければなりません。したがって、信頼のおけるショップを見つけて、施工された実車を見せてもらう事も必要です。