2018年12月03日 (更新:2024年08月15日)
あの車が!?いま中古価格が上昇、下落しているクルマ
中古車の価格はどのように決まるのか、その実情や要因に迫ります。また値上がりしている車種、値下がりしている車種をそれぞれ2車種ずつピックアップし、その要因なども解説しています。
古い車=安いは間違い!中古車価格の実情
一般的に、中古車の価格は年式、走行距離、人気度などで決まります。年式は新しいクルマの方が、走行距離は少ないクルマの方が価格は高いです。また人気車種は当然ながら相場が安定していて高値で取引されます。でも、実は中古車の価格というのは年式が古ければ安いとは限りません。
確かに、新車から20年ぐらい経過するまでは、年式が古ければ古いほど安くなる傾向があります。しかし、一度底値を迎えると、年式が古くても相場が上がり始めます。この理由として、個体数が減少することで希少価値が高まることが挙げられます。
まさかのプレミア化!?中古価格上昇率が高いクルマ
意外な値上がりを見せている車種を2台ご紹介します。
トヨタ・FJクルーザー
比較的高年式ながら価格が上昇しているクルマの一つに、トヨタのFJクルーザーがあります。もともと北米専売車種だったFJクルーザーですが、2010年12月より日本でも販売が開始され、2018年1月まで造られました。
往年のFJ40ランドクルーザーのレトロなデザインを見事にモダンに纏めたエクステリアデザインは、個性的で未だに人気があります。生産終了したことで流通台数が減少、そして流通車両の平均走行距離は増えているのに、平均相場は値上がりしています。このような車種は今後も値上がりする可能性が高いといえます。
アウディ・TT(初代)
少しずつですが、相場が徐々に上昇している欧州車として、今回はアウディの初代TTをピックアップしました。いま見ても斬新なスタイリングは唯一無二の存在感であり、2代目TTや現行3代目TTとは一線を画しています。
値上がりの要因としては、程度の良い個体が減少していることが挙げられます。特にMTモデルと3.2リッターVR6エンジンのモデルは人気が高いといえます。欧州でも再注目されつつある一台です。
今が買い時!?中古価格下落率が高いクルマ
値下がり率の高い車種を2台ご紹介します。
プジョー・308(初代)
もともとプジョーのようなヨーロッパの大衆ブランドのクルマは値下がり率が高い傾向にあります。プジョーの中でも今もっとも値下がりを見せているのが、初代の308です。2007年から2013年まで販売されたモデルになりますが、相場は下落の一途をたどっています。今後も値下がりし続けると思われるので、「買い」だとは言えませんが、比較的高年式のモデルでも安価で手に入るのは魅力的です。
メルセデスベンツ・CLSクラス(C218/2代目)
4ドアクーペの先駆け的存在であるメルセデスのCLS。この2代目モデルとなるC218型も値下がりを見せている車種です。大きな要因としては、新型が登場したこと。メルセデスなどの欧州プレミアムブランドのクルマは、一部の例外を除けば、新車から年数が経つにつれて相場は徐々に下落していきます。そしてフルモデルチェンジが行われると、それに追い打ちをかけるかのように更なる相場の値下がりが起こります。今こうした状況に陥っているのがC218です。
まとめ
このように様々な要因が中古車価格を左右します。新車よりも安い中古車からクルマ選びをしてみるのも面白いかもしれません。