2018年11月20日 (更新:2020年06月18日)
車のロールってなに?制御方法と必要性を紹介します!
ロールという言葉をよく耳にする、という人も多いのではないでしょうか?ロールは車の回転挙動を表現する言葉の1つです。この記事ではロールとはなにか?、ロールを減らす方法や、ロールが無さ過ぎる場合のデメリットについて解説していきます。
ロールとは?
車は基本挙動と回転挙動の2つの挙動があります。基本挙動は車の基本的な動きのことで、停止や加速、減速、等速のことを言います。回転挙動は、基本挙動よって発生する動きのことです。これにはピッチング、ヨーイング、ロールの3つがあります。
ピッチングは別名ピッチともいい、加速や停止した際の車体の前後方向の傾きのことを言います。ヨーイングは、曲がる際に車体の後ろがカーブ外側へ流れることを言います。そして、ロールはコーナリング時に車体がカーブ外側へ傾くことをいいます。
回転挙動はどの車にもあることです。ロールにも大きい、小さいがあります。ロールが大きいというのは、車体の揺れが大きいというこです。ロールが小さいというのは、車体の揺れが小さいということです。ロールに関してはこちらの動画をチェックしてみてください。
上記動画は、ハイラックスのロールが大きすぎて、横転しそうになるテスト動画です。他の同クラスの車種に比べ、ロール量が大きいのがお分かりでしょうか?
ロールを減らすためには
ロールを減らすにはスタビライザーの交換が効果的です。その他にもスプリングを硬くしたり、ショックアブソーバーの力を強くしていく方法もありますが、これをやってしまうと乗り心地が悪くなります。
スタビライザーは、交換せずとも効きを調整する方法があります。調整にはスタビリングというパーツを使用します。スタビライザーと足回りのアームを繋ぐ部分の長さを変更することで、スタビライザーの効き具合を調節できるのです。
ロールがなさすぎるのもよくない
ロールは車の乗り心地や操縦性などをある程度考え、回転挙動として働きを果たしています。スポーツカーは運動性能向上のためロールを小さくすることが求められてますが、乗り心地面や走行面を考えたとき、ミニバンなどの一般車はある程度のロールが必要になります。
また、車の走行安定性を高めるため、ロールステアという考え方があり、ロールさせることで扱いやすい車両特性にする狙いもあります。
まとめ
ロールは車の回転挙動のことです。ロールを減らすためにスタビライザーを調節します。すると、車体の揺れを減らすことができるのです。しかし、あまりにも減らしすぎると曲がったり、右折、左折することができなくなります。ぜひ参考にしてみてください。