2018年11月18日 (更新:2020年07月31日)
愛車のPCDを知らないと、もしかしたら購入したホイールが装着できない!?PCDについて徹底解説
カーショプなどでアルミホイールを購入する時、あるいはチラシ広告でホイールの欄を見るときなど、たびたびPCDという言葉が出てきます。通常は店舗のスタッフにお任せするので聞き流してしまいますが、このPCDとはいったい何なのでしょうか。ホイール選びにとって必ず確認しておかなければならないPCDについて徹底解説します。
PCDとは?
ホイールの種類をあらわす表記に、「15×6.5J5-114.3 44」などと記載されているものを見たことがあると思いますが、この中の114.3という数字の部分がPCDです。PCDとはPitch Circle Diameter(ピッチサークル・ダイアメーター)の略です。
日本語ではナット座ピッチ直径となりますが、PCDの方がわかりやすいでしょう。車のホイールを止めているボルトは全て同じというわけではありません。4つ穴、5つ穴とその穴の数も異なりますが、同じ4つ穴であっても全ての車が同じではないのです。
その穴の間隔が車体側と異なると、ホイールは取り付けられません。そこで、ホイールのボルトの穴の中心線を結んだ時にできる円の直径をPCDとして表示し、PCDが100とか114.3などとミリメートルで記載されます。
このPCDが車側とホイール側が同じでないと取り付けが不能になってしまいます。このPCDは、メーカーや車種、そして年式によって異なるケースがあり、同じ自動車メーカーでも車種によって異なる場合もあります。
国産車では数種類、そこに輸入車も加えると多くの種類のPCDがあります。PCDは、メーカーによって違うかと思います。例えばスバルはほとんどの車種が100ですが、他のメーカーの車は一部を除き114.3です。139.7は後輪駆動車ではなく、ハイエースなどの大型でFF、または4WDの車が使用しています。
114.3というPCDは不自然ですが、かつて、アメリカやイギリスの車種を模して始まって日本の自動車メーカーのなりたちから、インチ表示である4 1/2インチが主流であったことにより、114.3mmという中途半端な数値になっています。その後、欧州メーカーの主力車種となった前輪駆動車が全盛になったことでメートル法の100というサイズが日本車でも主流になってきました。
PCDの種類は何があるの?
主なPCDの種類は、現在流通している国産車の場合は100、もしくは114.3ですが、他にも多くの種類があります。100、112、114.3、120、139.7、150などが見受けられ、PCD100の場合は軽自動車や小型車で、ホイールサイズが大きくなるにしたがって大きな数値になります。
ホイールを購入する際に気を付けること!
ホイールを購入する際には、 PCD以外にもインチサイズ、穴の数、オフセットなど気を付ける点がいくつかあります。実際には店舗のスタッフが確認してくれるので、お任せしてしまいますが、自分で愛車のホイールの仕様を知っておくことで、ホイールをじっくり選ぶこともできます。
また、車を乗り換える際にも、保有しているスタッドレスタイヤを付けたホイールが、新しい車に使用できるのかどうかがわかります。ホイールの直径(リム径)はインチサイズで表記しており、一般的に〇〇インチと呼ぶのはサイズです。
リム幅はタイヤがはまる部分を同じくインチサイズで表記しています。6と1/2あるいは6.5などと表示されます。ホイールを留めるボルトの穴の数は、一般的に4穴と5穴があり、車が大きく重量が増えてくると、6穴になるケースもあります。
また、取付面がホイールの中心より外側に出ていると「インセット」、中心線と同じ位置では「ゼロセット」、内側に入っていると「アウトセット」と呼ばれます。
これらホイールの種類を間違えずに選ぶことが重要になります。
特に最近ではネットオークションなどで購入することも多くなっているので、いざ取り替えようとしたら、全然合わないなどということがないように、インチだけではなくPCDもしっかりと確認する必要があります。
まとめ
車のカスタマイズにおいて最も間単に出来るホイール交換ですが、貴方はホイールの交換をされたことはあるでしょうか?純正のホイールからデザイン性に優れた社外品のアルミホイールに交換するカスタマイズ目的以外にも、冬用タイヤに交換する時に、タイヤとホイールをセットで交換する人なども含めると、ホイールの交換する機会は非常に多いといえます。
そんな時にPCDのことを理解していれば、人任せにせず自分で適正なサイズのホイールを選べれば、カーライフもより楽しくなるはずです。