2018年11月22日 (更新:2024年08月15日)
自分の体をガッチリホールド!フルバケットシートの種類や車検について解説します!
運転する時に大事なパーツのひとつであるシート。正し純正シートが物足りないと感じる人は、バケットシートへの交換をおすすめします。今回はフルバケに絞って、種類や車検の通し方、おすすめのフルバケなどご紹介します。
フルバケの種類
フルバケの種類は大きく分けて2種類あります。競技専門」のモデルと「ストリート・サーキット」のモデルです。
競技専用モデル
「競技専用」モデルとは、公道で使用が認められていないモデルで、これはサーキット場などで使用するモータースポーツ専用です。プロドライバーなどがレースで使用する様なモデルですので、高いホールド性と高強度・高剛性・軽量などの高いパフォーマンスが要求されています。
現在は、FIA競技のカテゴリーのほぼ全てがヘッドサポート装備を推奨しており、その要求に各メーカーが応えてきました。ヘッドサポートとは、レースにおいてもっとも危険な後方からのオフセット衝撃からドライバーを守る為の装備です。
ストリート・サーキットモデル
「ストリート・サーキット」とは、一部仕様を変更する事・もしくは日本国内の保安基準適合品であることで、公道での使用を可能にしたモデルです。公道で使用出来るモデルの為、一般ユーザーのフルバケを使用しているほとんどがこのモデルです。
フルバケのメーカー
ドイツ製の有名シートメーカー「RECARO」
RECAROの歴史は古く、創業は1906年の老舗シートメーカーです。現在でも、多くの自動車メーカーのシートに採用されるほどの実力を持った会社です。日本自動車メーカーでも多くの採用実績があり、フルバケの王道ともいえるブランドです。しかし、ドイツ製の為、小柄な人にはシートとの相性が良くないことがあり、注意が必要です。
メイド・イン・ジャパンの国産有名シートメーカー「BRIDE」
国産のシートといえば、「BRIDE」と言う程の有名シートメーカーです。1981年に設立し、自動車レーシングスポーツの専門シートメーカーとして立ち上げたブランドです。お客様の満足を第一とした理想のシート造りに拘り、今ではスポーツシートメーカーのトップブランドにまで躍進したメーカーです。
また、製品のほぼ全てが日本国内の保安基準適合品です。日本メーカーなので、軽自動車などの小型車両に合ったモデルや日本人の体形に合ったシート設計がされており、小柄な人でもシートとの相性がマッチする製品が多いです。
イタリア製の有名シートメーカー「sparco」
1977年に、イタリア人レーシングドライバーのエンリコ・グロリオーロとアントニオ・パリシの2人によって立ち上げられた、モータースポーツ専門用品のメーカーです。2人ともレーシングドライバーだったこともあり、競技専門モデルのシートが多い為、一般ユーザーにはあまりなじみが無いメーカーかも知れません。
しかし、WRCやF1などでも数々の勝利に貢献している為、世界的には有名で信頼のあるメーカーです。モータースポーツに特化している珍しいメーカーです。
フルバケで車検を車検を通すには
- フルバケとシートレールが保安基準適合品であり、それが証明出来る事。通常、フルバケとシートレールに保安基準適合シールが貼られています。
- 後部座席が存在する車両は、フルバケ背面に後部座席の乗員を保護する為のシートバックプロテクターが装着されている事。
- 2ドアの車両で後部座席が存在する車両は、助手席がフルバケに交換している場合、乗車定員を2名にする為の記載事項変(構造変更)が必要です。乗車定員を2名に変更する為、後部座席を撤去する必要があります。これは、フルバケにリクライニング機能が無い為、後部座席への乗り降りが困難になり、後部座席が安全に機能しないと判断されるからです。
おすすめのフルバケ
RECAROのフルバケエントリーモデル「RS-GS」
保安基準適合品(車検対応)でRECAROでも比較的手に入れやすいモデルです。

BRIDEの定番モデル「ZETA」
あらゆるシーンを想定して設計されているスタンダードモデルです。BRIDEで多くのユーザーが利用しているZETAシリーズ。保安基準適合品(車検対応)です。
BRIDEがSUPER GTの技術を集約した「ZIEG」
BRIDEの中でも最上位モデルのZIEGシリーズで、SUPER GTで得た経験を反映させたモデルです。ハイスピードでのコーナーリングでも確実なドライビングを可能に出来る様に、ドライバーをホールドしてくれます。
まとめ
フルバケはモータースポーツにおいては必要不可欠なパーツのひとつです。フルバケを選ぶ基準は自身の体に合っており、自身の車に適合している上、車検対応品である事など制約が多くなってしまいがちです。ネットやチューニングショップなどで情報をしっかり集めて、自身にぴったりのシートを見つけてください。