2018年11月08日 (更新:2024年08月14日)
ホイール塗装の料金と失敗を気にせずDIY塗装できるラバースプレーを紹介!
車のホイールは、カラーを変えるだけで、印象を大きく変えることができます。パーツを交換したりするわけではないため、ドレスアップ初心者にもそうハードルは高くありません。しかし、やっぱり気になってくるのは費用。ホイールのガリ傷修理にも同じことが言えますよね。本記事では、ホイール塗装料金の相場、そして、気軽にDIY塗装に挑戦できるツール、「ラバースプレー」について、塗装手順も含めてご紹介します。
ホイールを塗装したい!
ホイールカラーは、車の印象を決定する大きな要素であり、ドレスアップの一つの決め手でもあります。そんなホイールですが、不満を感じる人にとっては悩みの種の一つ。
- 「ホイール交換したいけど、お金がない…。」
- 「ホイールにガリ傷が入ってしまった…。」
- 「ホイールを自家塗装したいけど、失敗するのが怖いな…。」
というような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そんな方々におすすめしたいのが、ラバースプレー。剥がせる塗装であるラバースプレーは、失敗しても何度でもやり直しがきき、通常のペイントスプレーと比べて安価で手に入ります。
他にもたくさんのメリットがあるので、詳しくは後ほどの項目で解説していきます。まずは、ホイール修理、ペイントをプロに頼んだ場合の料金の相場を見てみましょう。
業者に頼んだ場合の料金
ホイールのガリ傷などを修理したい場合、塗装も含めて、ホイール1本あたり、15,000円〜というのが大体の相場です。ホイールのカラーチェンジだけの場合でも、同様に1本あたり、15,000円〜が相場となっているようです。格安業者だと、1本あたり6,000円〜という所もあります。
その他、パール塗装や、ホイールの形状、インチ数によっても、料金が上がっていきます。つまり、結局のところホイール4本の色を変えようと思ったら、60,000円〜という金額になります。塗装のクオリティーを求めるならばプロに頼んだほうが無難ですが、もっと気軽に、安くホイールを塗装する方法があります。それが、「ラバースプレー」による塗装です。
手軽にできるDIY塗装
まずは、ラバースプレーを販売している株式会社TSMさんがアップロードしたYouTubeの動画をご覧ください。ラバースプレーがどんなものかが、一発で分かります。
いかがでしたか?何だか自分でも簡単にホイール塗装ができそうだと思えてきたのではないでしょうか。それではここから、実際にラバースプレーでホイールを塗装していくにあたり、必要なもの、塗装の手順を解説していきます。
ラバースプレーによるホイール塗装で必要なもの
シリコンオフ
ホイールについた油分や汚れを取り除き、ラバースプレーの定着を良くします。同時に汚れてもいい布や、ウェスも準備しましょう。また、ホイールの汚れがひどい場合は、シリコンオフで拭く前にホイールを洗っておきましょう。
マスキングテープ
塗装する際、基本的にはマスキングテープと新聞紙、チラシを使って塗装がかかってほしくない部分を隠します。上の動画ではトランプカードやビニールを使っていたため、それでも代用してもいいでしょう。これだけだとボディーに塗料が飛んでしまいますが、ラバースプレーは軽くこするだけで落とすことができるので、心配はいりません。
ラバースプレー
ラバースプレーは色々なメーカーが商品を展開しています。マットカラーが主流ですが、中には艶有り、マジョーラカラーなどもあり、バリエーションは豊富です。
ラバースプレー・マットホワイト
動画でも説明があったように、鮮やかな色を塗りたい場合は、下塗り用としてマットホワイトのラバースプレーも同時に購入しておきましょう。仕上がりが変わってきます。
以上が準備物となります。もしもラバースプレーではなく、通常の缶スプレー塗装をするとなれば、この他に耐水ペーパーや、プラサフ、クリアーなど、たくさんの準備が必要となり、費用もかさみます。
また、通常のペイントとは異なり、ラバースプレーはホイールに足付けをして傷をつける必要もなく、むしろゴムの被膜によってホイールを保護します。また、通常の塗装とは違い、取り返しがつくので、DIY塗装の初心者にはピッタリと言えるでしょう。
ラバースプレーの主流ブランド
実際のホイール塗装の手順の解説に移る前に、ラバースプレーの主流ブランドをいくつかのご紹介します。購入の際、ぜひご参考ください。
SDESIGN
先程の動画をアップロードされた、株式会社TSMが販売するSDESIGNブランドのラバースプレーは、全12色展開。マットカラーを中心に、マット蛍光色、マットゴールドなどもラインナップされています。
気になる耐久性は、メーカー公表値で180日程度。ゴムは劣化するものなので、あまり長い期間放置してしまうと、剥がしにくくなってしまうのでご注意ください。TSMでは、ラバースプレーだけでなく、艶があり、剥がせる液体フィルムスプレーなども販売しています。こちらはホイールだけでなく、テールランプなどにも使用でき、ドレスアップの幅が広がります。
ZEQUE
Amazonでラバースプレーと検索すれば、AZの「ZEQUE」が最初に出てきます。こちらは全23色展開と豊富なラインナップ。マット、蛍光、グロス、メタリック、パール、変幻色と、質感の種類は他の追随を許しません。価格も1本1,000円程度〜と、他と比べて安価なのも重要なポイントです。
ラバースプレーでのホイール塗装手順
さきほどの動画で一通り説明がありましたが、塗装の手順はどのメーカーのラバースプレーでもだいたい同様です。
※注意:ホイールを外して塗装を行うと、取り付けの際にナットホール部分のラバー塗装が剥がれてしまう可能性が高いです。ホイールは車に取り付けた状態で作業した方が無難です。
ホイール洗浄
ホイールに付いた汚れやブレーキダスト、ワックスなどを落としておきましょう。
マスキング
新聞紙やマスキングテープで、色がついてほしくない面を隠します。初心者の方はトランプカードを使うといいでしょう。ラバースプレーは簡単に剥がせるため、マスキングにそれほど気を使う必要はありません。
脱脂
パーツクリーナーなどで油分を落とし、ラバー塗装の”のり”を良くします。
1度目の塗装
初めに薄く塗っておくことで、仕上がりに差が出ます。
重ね塗り
同じ場所に長いことスプレーし続けると液垂れしてしまうため、十分注意しながら塗り重ねていきます。剥がすときのことを考えると、厚めに塗っておいたほうがベターです。
マスキングを取る
ラバー塗装が完全に乾かないうちにマスキングを剥がしておきましょう。完全に乾かしてしまうと、マスキングと一緒にラバー塗装した部分も剥がれてしまうリスクがあります。塗装面に触れないよう、十分注意して行います。
以上がラバースプレーでの塗装手順となります。
ラバースプレー塗装のコツ
まず、缶スプレー一般に言えることですが、特に寒い日などは、使用前にぬるま湯で湯煎しておくことで、噴射圧をあげることができます。また、ラバースプレーはノズルの部分で固まりやすいので、吹く前に拭き取っておきましょう。変な方向に液が飛んでしまうのを防ぐことができます。
缶をよく振るのも噴射液がダマにならないためには重要です。使用前、使用中ともに、忘れずに振ってあげましょう。こちらのTAKAPONさんの動画は、非常にテンポ良く、塗装時の注意点も含めて解説してくださっており、とても分かりやすいです。実際の作業風景を見て、どんなふうにやっていけばいいか、具体的にイメージしておきましょう。
まとめ
本記事では、プロによるホイール塗装料金の相場や、失敗を気にせずにホイール塗装ができる、ラバースプレーについてご紹介しました。ラバースプレーのいいところはなんと言っても手軽なところ。安価でやり直しがきいて、初心者でも安心して挑戦できます。
また、ホイールをどんな色に変えても、剥がせば純正色になって、ホイールをきれいな状態で維持できます。そのため、ホイールを売ることになったときも、高いリセールバリューを期待できます。本記事を読んで、ラバースプレー塗装をやってみようか迷っている方。まずはホイール1本だけ、お試しで塗装してみてはいかがでしょうか。途中で面倒になっても、仕上がりが気に入らなくても、剥がしてしまえばいいんです。本記事が、ホイール塗装を考えている方の参考に、少しでもなれましたら幸いです。
本記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。