2019年01月05日 (更新:2023年07月31日)
PCD 100の車種に違うPCDのホイールを付けるには何か方法はある?
カーショップで好みのアルミホイールを見つけても、愛車のPCDと合わずにがっかりした経験がありませんか?本記事では、PCD 100の車種に違うPCDのホイールを付ける方法を解説します。
PCDって?
PCDとは、Pitch Circle Diameter(ピッチサークル・ダイアメーター)の略称で、ホイールを車両に結合させる全てのハブボルトのセンターを通過する仮想円の直径を示します。このPCDは、自動車によって異なり、少し前までは、国産車は114.3mm(4H、5H)が主流でしたが、現在では、100mm(4H、5H)も登場。
輸入車ではポルシェは130mm(5H)、メルセデスは112mm(5H)、BMWは120mm(5H)が主流だというデータもあります。諸説ありますが、国産車のPCDが114.3mmという中途半端な数値になったのは、その昔、日本が独自に自動車を生産する際に、イギリスやアメリカの自動車のPCD(4・2/1inch=114.3㎜)と同じ値にしたほうが、輸出も考慮した場合、都合が良かったためといわれています。
PCDの変換方法!
PCD変換スペーサーについて
通常、自動車側のPCDに合ったホイールを選ぶのが一般的ですが、PCDが合わないホイールや、他の車種で使っていたホイールを取り付けたいという要望に応えて登場したのが、PCD変換スペーサー。
PCD変換スペーサーは、これまでのワイドトレッドスペーサーにPCDを変換する機能が追加されたものが多いです。もし、愛車がPCD100だったとしても、PCD変換スペーサーを装着すれば、PCD114.3に変換できると同時に、ワイドトレット化できる特徴があります。PCD変換スペーサーが登場したことで、ホイールのデザインやサイズの選択肢が広がり、好みのホイールを装着する楽しみが増えました。
PCD変換スペーサーの種類について
各メーカーから色々なPCD変換スペーサーが登場していますので、ご紹介します。
SEIKOH ワイドトレッドスペーサーB21ASET2
「SEIKOH ワイドトレッドスペーサーB21ASET2」は、5穴のPCD100からPCD114.3に変換することができます。高強度純アルミ(A6061-T6)を本体に採用していますので高品質です。
DIGICAM(デジキャン) PCD変換スペーサー
足回りのパーツを中心に展開するDIGICAMは人気のブランドです。「DIGICAM(デジキャン) PCD変換スペーサー」は車両側がPCD100(ホイールハブ/ディスク)にPCD114.3のホイールが装着できるようになるアイテムです。
PCD変換スペーサーの取り付け方法
一般的なPCD変換スペーサーの取り付け方法を紹介します。取り付けに必要なナットなどには規定トルクがありますので、取り付け説明書などを参考にして、トルクレンチを使い規定トルクで締め付けてください。
- 自動車をジャッキアップしてリジットラックに載せるか、2柱リフトを使って持ち上げます。
- 次にホイールナットを取り外し、タイヤ・ホイールを取り外します。ホイールナットは、PCD変換スペーサーを固定するために使用します。
- 既存のハブボルトとホイールナットを使いPCD変換スペーサーを固定します。
- 固定したPCD変換スペーサーに専用のホイールナットを使用してタイヤ・ホイールを取り付けます。
まとめ
PCD 100の車種に違うPCDのホイールを付けるために、必要なPCD変換スペーサーについて、紹介しました。PCD変換スペーサーの中には、車両側に加工が必要であったり、ホイールによっては装着できないことがあったりするので、カーショップなどのスタッフさんと相談してから、装着することをおすすめします。