2018年12月09日 (更新:2022年09月02日)
タントのヘッドライトを交換!バルブ交換完全マニュアル!
ダイハツの人気軽ハイトワゴン、タント/タントカスタムのヘッドライトが切れたら、お乗りの皆さんはどうしますか?タントにはDIYで簡単に交換できるモデル、バルブ単体で交換できないモデルがあるんです。本記事では、ヘッドライト切れの危険性、ショップに交換してもらう場合の工賃、そして、歴代タントのバルブ形状、歴代タントのバルブ交換手順をご紹介します。
タントのヘッドライトが切れてしまったら?
ヘッドライト切れの違反
最近の車はヘッドライトの性能が上がり、ヘッドライトが片方切れているだけではなかなか気づかないようになってきています。他人に指摘されてから気づく方も多いでしょう。「片方だけなら大丈夫だろう」と考えて放置しておくのには、実は大きなリスクがあります。まず、ヘッドライト無点灯の場合、整備不良で違反点数と反則金(1点、7,000円)を取られる可能性があります。
参照サイト(警視庁)
ヘッドライトが切れたら
また、同時に装着したバルブであるならば、片方のヘッドライトが切れたということは、もう片方のヘッドライトの寿命も近いということかもしれません。片方のヘッドライト切れを放置しながら走行していると、近いタイミングでもう片方も切れてしまう可能性があるのです。
ヘッドライトを点灯せずに走行するのは非常に危険です。ヘッドライトには、「他の車のドライバーに、自車の存在を伝える」という重要な役割があります。例えば、暗くなってからの見通しの悪い交差点などでは、多くのドライバーはカーブミラーに見えたヘッドライト等の明かりを頼りにして進入します。
そんなところに真っ暗な車やってくるようなことがあれば、事故は免れ得ません。このような最悪の場合でなくとも、夜間にヘッドライトがつかなくなってしまえば、少なくともほぼ確実に暗い夜道で途方に暮れることになります。ヘッドライト切れに気づいたら、なるべく早く交換しましょう。
ヘッドライト交換工賃の相場
タントのヘッドライトがハロゲンランプの場合、交換工賃はショップに微妙に異なりますが、だいたい1,000円〜(電球代別途)が相場です。こちらはDIYでも簡単に交換できます。ヘッドライトがHIDの場合は、工賃が高くなります。オートバックスでは、4,200円〜となっています。
こちらも電球代は別途です。DIYでも交換可能ですが、高電圧が流れるプラグを取り扱うことになるので、十分な知識と安全対策を行った上で、自己責任で行いましょう。
いずれも、ショップでヘッドライトバルブを購入すれば、工賃が無料になる場合もあります。詳しい価格は、お近くのショップにお問い合わせください。LEDヘッドライトが標準装備されている現行型タントカスタムの場合、ロービームのバルブの交換はできません。
ヘッドライトユニットのアッセンブリー交換となります。この場合、部品代が5万円以上かかる場合があります。こちらも詳しい価格は、ディーラー等にお問い合わせください。
原因は他にも
いきなり両方のヘッドライトが点灯しなくなった場合は、ヒューズをチェックしてみましょう。
こちらのダイハツ公式サイトにある現行型タント/タントカスタム取扱説明書(pdf形式)で、ヒューズ交換の方法が説明されています。
372ページ以降で説明されているので、ご参照ください。それ以前のモデルのタントをお持ちの方も、納車時に配布された取扱説明書をご参照ください。また、他にもヘッドライト切れの原因はいくつかあります。交換には危険を伴う手順もありますので、慣れていない方や、自分には難しいと感じる方は、ショップやディーラーに点検をお願いしたほうが安全です。
突然ヘッドライトが切れたときの応急処置
夜道を走行中などに、突然ヘッドライトが切れたら、一巻の終わりというわけではありません。ハイビームを使う方法があります。ハイビームが生きていれば、最後の手段ではありますが、ハイビームを点灯したまま走行して、ショップやガソリンスタンドに駆け込むことができます。ガムテープなどを持っていれば、対向車の迷惑にならないために、上向きの光をカットできるよう、ヘッドライトに貼り付けておくのも一つの手です。
タントに標準装着されているヘッドライト
この項目では、歴代タントのヘッドライトバルブ形状をリストアップしました。バルブ購入の際にお役立てください。なお、ヘッドライトバルブ装着前には必ず車両に装着されているバルブの形状・定格を確認してから装着してください。
LA600S、LA610S(後期/現行)
2015(平成27)年12月〜
カスタム
- ロービーム:LED(交換不可)
- ハイビーム:ハロゲン(HB3)
LEDヘッドランプ車
- ロービーム:LED(交換不可)
- ハイビーム:ハロゲン(HB3)
ハロゲンヘッドランプ車
- ロービーム/ハイビーム:ハロゲン(H4)
LA600S、LA610S(前期)
2013(平成25)年10月〜2015(平成27)年10月
カスタム
- ロービーム:LED(交換不可)
- ハイビーム:ハロゲン(HB3)
ハロゲンヘッドランプ車
- ロービーム/ハイビーム:ハロゲン(H4)
L375S、L385S(後期)
2010(平成22)年9月〜2013(平成25)年9月
カスタム
- ロービーム:HID(D4R)
- ハイビーム:ハロゲン(HB3)
ハロゲンヘッドランプ車
- ロービーム/ハイビーム:ハロゲン(H4)
L375S、L385S(前期)
2007(平成19)年12月〜2010(平成22)年8月
カスタム
- ロービーム:HID(D4R)
- ハイビーム:ハロゲン(HB3)
ハロゲンヘッドランプ車
- ロービーム/ハイビーム:ハロゲン(H4)
L350S、L360S(後期)
2005(平成17)年6月〜2007(平成19)年11月
- ロービーム:HID(D4R)
- ハイビーム:ハロゲン(HB3)
L350S、L360S(初代)
2003(平成15年)年11月〜2005(平成17)年5月
- ロービーム/ハイビーム:ハロゲン(H4)
タントのヘッドライトのバルブ交換方法
この項目では、歴代タントのヘッドライト(ロービーム)バルブの交換手順をご説明します。先述の通り、LEDヘッドランプ装備車は、バルブ単体を交換することができないのでご注意ください。また、HIDバルブのDIY交換は推奨されていません。もしもDIYで交換する場合は、バッテリーの端子を外しておくなど、十分な安全措置をとった上で、自己責任で行ってください。
LA600S系(ハロゲンヘッドランプ車)
LA600S系タントの場合、以下のようなバルブ交換手順になります。
- バルブ裏側に付いているカプラー端子(ソケット)を抜く
- 防水ゴムパッキンを外す
- バルブを固定している金属のピンを外す
- 交換するバルブを引き抜く
- 新しいバルブを差し込む
- ピンでバルブを固定する
- 防水ゴムパッキンを付ける
- バルブにカプラー端子(ソケット)を挿し込む
こちらの動画で非常に分かりやすく説明されているので、ご参照ください。
L375S系カスタム(キセノン(HID)ヘッドランプ車)
L375系タントカスタムの場合、以下のようなバルブ交換手順になります。
- 防水カバーを外す
- バルブ裏側に付いているカプラー端子(ソケット)を抜く
- バルブを固定している金属のピンを外す
- 交換するバルブを引き抜く
- (ここで空焚きという作業を行う場合があります。詳しくは下記に紹介している動画をご覧ください)
- 新しいバルブを差し込む
- ピンでバルブを固定する
- バルブにカプラー端子(ソケット)を挿し込む
- 防水カバーを取り付ける
こちらの動画で、HIDバルブの空焚き方法も含め、非常に分かりやすく説明されているので、ご参照ください。
L375S系(ハロゲンヘッドランプ車の場合)
L375S系タントの場合、以下のようなバルブの交換手順になります。
- バルブ裏側に付いているカプラー端子(ソケット)を抜く
- 防水ゴムパッキンを外す
- バルブを固定している金属のピンを外す
- 交換するバルブを引き抜く
- 新しいバルブを差し込む
- ピンでバルブを固定する
- 防水ゴムパッキンを付ける
- バルブにカプラー端子(ソケット)を挿し込む
こちらの動画ではLEDバルブに交換していますが、作業手順は同じです。非常に分かりやすく説明されているので、ご参照ください。
L350S系カスタム(キセノン(HID)ヘッドランプ車の場合)
L350系タントカスタムの場合、以下のようなバルブ交換手順になります。
- 防水カバーを外す
- バルブ裏側に付いているカプラー端子(ソケット)を抜く
- バルブを固定している金属のピンを外す
- 交換するバルブを引き抜く
- (ここで空焚きという作業を行う場合があります。詳しくはL375系タントカスタムの項目で紹介している動画をご覧ください)
- 新しいバルブを差し込む
- ピンでバルブを固定する
- バルブにカプラー端子(ソケット)を挿し込む
- 防水カバーを取り付ける
L350S系(ハロゲンヘッドランプ車の場合)
L350S系タントの場合、以下のようなバルブの交換手順になります。
- バルブ裏側に付いているカプラー端子(ソケット)を抜く
- 防水ゴムパッキンを外す
- バルブを固定している金属のピンを外す
- 交換するバルブを引き抜く
- 新しいバルブを差し込む
- ピンでバルブを固定する
- 防水ゴムパッキンを付ける
- バルブにカプラー端子(ソケット)を挿し込む
こちらの動画で非常に分かりやすく説明されているので、ご参照ください。
まとめ
本記事では、歴代タントのヘッドライトバルブの種類、ヘッドライトバルブ交換の方法などをご紹介しました。ヘッドライトは非常に重要な装備であり、自分のためだけでなく、周囲の道路上を走っているドライバーや歩行者のためのものでもあります。繰り返しになりますが、ヘッドライト切れに気づいたときは、すぐに交換し、正常に点灯するよう整備してください。
今回の記事の内容が、タントのヘッドライトを交換したいと思っている方の役に立てば嬉しいです。本記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。