2018年11月14日 (更新:2020年08月24日)
今更聞けない!?クルマの「バンパー」に関するあれこれ。基本のおさらいから修理方法まで!
車に乗っている方は勿論、車について少し知っている方なら誰でもバンパーという部分は知っているはずです。ここではそのバンパーについて、そしてその修理方法等についておさらいするような形で説明していこうと思います。
そもそもバンパーとは?
バンパーとは
バンパーとは、車の衝突時の衝撃を吸収し、緩和する為に車の前後に装着されている部品の一つです。前方のフロントバンパー、後方のリアバンパーと目につきやすい場所にある為、安全性だけでなくデザイン性の両方を兼ね備えたものに価値が置かれています。
リアバンパー(車体後部)は目で見る事が出来ない分、壁や塀に衝突したり擦る事が多い為、車両本体を保護する役割も果たしています。
歴史
材質は時代によって変化し、70年代頃までは重く丈夫に出来ていて、且つ取り外しが簡単な写真のスカイラインのようなスチール(鉄)製でした。80年代には柔軟性・復元力が有る樹脂製が主流になり、車のデザインにも変化を及ぼします。
90年代からは一番素材として優れているという判断でPP(ポリプロピレン)製が主流になり、現在に至ります。他にも、バンパーにはFRPやABS樹脂といった材質も使われています。
バンパーは自分で修理できる!?
バンパーはその場所故に傷をつけやすい箇所でもあります。大きく割れてしまったり深くへこんだ場合は交換せざるを得ませんが、ちょっとした擦り傷の場合自分で修理出来る事が有ります。小さな擦り傷の場合タッチペン、少々大きな傷の場合は塗料用具やパテが必要となってきます。これらの道具はカー用品店で購入が可能です。
バンパーの修理をお店に頼む場合、小さなへこみの場合1万円程度。側面を擦ってしまった場合は2万から4万円程度。バンパーを再塗装し直せざるを得ない場合、3万から5万円程度。バンパーそのものを交換する場合には5万から20万円となり、これに関しては所有している車種・そして在庫によって大きく値段は変わる可能性が有ります。
一歩進んでバンパーを交換してみよう!
バンパーの交換に関しては、自分でも交換が可能です。ここでは交換する時の大まかな流れを説明していきます。
必要な工具と道具
バンパーを外すのに必要な工具・道具は、以下のとおりです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ソケットレンチ
- クリップリムーバー
- 養生テープ(マスキングテープ)
バンパーの交換
今回はフロントバンパー・リアバンパーの交換の順序について、それぞれマツダアテンザとトヨタプリウスの動画に合わせて簡単にポイントを説明していきます。
フロントバンパー交換の流れ、大まかなポイント
流れとしては、タイヤハウス(タイヤとサスペンションが有る間)やバンパーの下、そしてボンネットを開け中央のクリップやボルトを外していく作業ですが、忘れてはいけないのはフォグランプの配線を外しておく事。また、ボルトの数は非常に多いので一つ一つのボルト類は場所別に分けて袋に入れて保存しておきましょう。今回の例はアテンザで、全ての車の構造がこのようになっているわけでないのですが、基本構造は多くの車で共通するものと考えて良いでしょう。
フロントバンパーを外す作業
ボディの所々にツメが存在しているので、一つ一つに注意しながら外しましょう。下に毛布やダンボール等を敷いた方が良いでしょう。バンパーを外す作業は一人でも出来ますが、片方の側が不安定になりやすいです。二人でバンパーの両側を持てば水平に外せるので、出来れば二人作業をお勧めします。また、外す際にバンパーと繋がっている箇所が傷つく可能性が高いので、傷をつけそうな箇所には予め養生テープ(マスキングテープ)を貼っておきましょう。
フロントバンパーを取り付ける
少しずつ持ち上げながら、バンパーについているツメをボディの差し込み口と合わせながら、バンパーをセットします。バンパー上部・下部、横のクリップ、ボルト類をさっきとは逆の手順で全て取り付けます。ネジ類は沢山有る為、付け忘れが無いように注意が必要です。
リアバンパー
フロントバンパーと同じ要領で、リアバンパーの取り外し・装着を行いましょう。こちらもタイヤハウス、バンパーのクリップ・ボルトを外していきます。動画のプリウスの標準モデルとスポーツボディタイプでクリップの数が違うという説明のように、車種によってクリップの数は違います。また、クリップのピンの頭を出す事が難しい場合、マイナスドライバー等でクリップのピンの頭を出しましょう。この時、クリップが壊れる場合が有るので慎重に行いましょう。
終わりに
バンパーは車のデザイン・印象に大きく影響を与えている箇所であると同時に、安全性も求められている部品でもあります。自分で修理や交換も出来るといった面も有り、数多く存在するパーツの中でも印象的なパーツの一つであることは間違いないでしょう。