2018年10月20日 (更新:2022年04月06日)
車のボンネットを塗装しよう|自分で塗装する方法教えます!
車のボンネットを塗装すると、印象が違ってきます。ボンネットは対向車や前方車の印象に残りやすいです。自分で塗装して、自分なりにカスタムするというのもオススメです。この記事では車のボンネットを塗装する方法や、スプレー種類別の塗装手順について解説していきます。
塗装方法紹介
まずは塗装方法についてです。ボンネットを塗装する方法としては、主に2つの方法があります。ラッカースプレーで塗装する方法、スプレーガンで塗装する方法です。どちらにもメリットとデメリットがあります。では、それぞれのメリットとデメリットについて紹介していきます。
ラッカースプレー
メリット
- 早く乾く
- 耐久性が高い
- 金属への塗装がしやすい
ラッカースプレーは使いやすいという点がポイントです。初心者でも扱いやすいので、塗装を初めてするという人は、ラッカースプレーを使用する場合が多いです。また、金属に塗装がしやすいので、ボンネットなどの車の塗装には最適とも言えます。
さらに塗装は剥がれた場合を心配してしまいがちですが、ラッカースプレーは耐久性に優れているので、簡単に塗装が剝れるということもありません。
デメリット
- 下地作りが必要になる
- 水洗いできない
メリットがある一方でデメリットもあります。ラッカースプレーは下地作りをしなくてはなりません。塗料によっては下地が必要ないものもあります。下地を塗る手間はかかりますが、耐久性があり、金属に簡単に塗装できるのでラッカースプレーはオススメです。
また、ラッカースプレーが手に付いた場合や、道具などについてしまった場合は、水洗いで落とすことができません。うすめ液を使用しながら、ラッカースプレーを落とす必要があります。手に付かないようにするか、付いてしまった場合はうすめ液を使用しましょう。
スプレーガン
メリット
- 広範囲に塗れる
- 作業の効率がアップする
- 細かな凸凹にも塗装できる
スプレーガンは広範囲に塗ることができます。広範囲に塗れるので、色ムラもなく、時間短縮にもなります。さらに作業の効率もアップします。通常であれば、1日かかるような塗装も、半日程度で終わるのでスプレーガンはオススメです。
また、傷や凸凹もスプレーガンであれば、綺麗に塗装できます。塗り残しを少なくすることもできるので、一度使用してみるといいでしょう。
デメリット
- 風の影響を受けやすい
- 塗料などを多めに用意する必要がある
デメリットとしては、風の影響を受けやすいということです。スプレーガンは一気に大量の塗料を噴射します。すると、風が吹いた際に、他の部分に飛び散ってしまうということがあるのです。なので、しっかりと養生しなくてはなりません。
それぞれ、メリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを確認し、自分にはどちらの方法が合っているのか?を決めるようにしましょう。
ラッカースプレーでボンネットを塗装する手順
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ラッカースプレーは初心者でも簡単に塗装ができます。必要な道具、手順を紹介していくので覚えておきましょう。
必要な道具
- 防水ペーパー
- 下地スプレー(サフェーサー)
- ラッカースプレー
- マスキングテープ
- 脱脂剤
- クリア塗料
これらを準備しましょう。カー用品店やホームセンターなどで購入できます。また、1回だけでなく、2回、3回と使用できるので購入しておくといいでしょう。では、ラッカースプレーでの塗装手順について紹介していきます。
塗装手順
ボンネットを洗う
まず、ボンネットを洗っていきます。しっかり洗わないと汚れが残ったままになります。汚れが残っていると、塗料がつきにくいので注意しましょう。
防水ペーパーで磨く
ボンネットを洗って、拭き上げしたら、防水ペーパーで磨いていきます。防水ペーパーで磨くことによって、傷をつけて塗料を付きやすくするのです。塗料が付きやすくなるだけでなく、剥がれにくいという効果も得ることができます。
マスキングする
そして、マスキングしていきます。マスキングをしっかりとしないと、違う部分に塗料がついてしまったりするので、必ずマスキングは行なうようにしましょう。
脱脂をする
マスキングの後に脱脂していきます。脱脂をしないと、塗料がつきにくいので必ず脱脂しましょう。
下地を塗る
そして、下地を塗る作業に入っていきます。ラッカースプレーの場合は下地が重要です。下地を塗っておかないと、ラッカースプレーは使用できないと思っておいた方がいいでしょう。
脱脂をする
再度、脱脂をしていきます。塗装する上で最後の脱脂になります。なので、まんべんなく脱脂するようにしましょう。
ラッカースプレーを散布する
脱脂が終わったら、ラッカースプレーで塗装していきます。塗装する際は1度で終わらせるのではなく、2~3回に分けて塗装するようにしましょう。1回塗装して、10分乾間の乾燥を繰り返すことで、綺麗に散布することができます。
クリア塗料を塗る
カラー塗装が終わったら、仕上げになります。仕上げはクリア塗装です。クリア塗装をするとしないでは、出来上がりが全く違います。艶も出ますし、コーティングにもなるのでオススメです。
ラッカースプレーでの塗装はこのようになっています。とても簡単に塗装できるので、ぜひ試してみてください。
スプレーガンでボンネットを塗装する手順
ラッカースプレーはスプレー缶なので、初心者でも簡単に出来ます。スプレーガンは機械を使用するので、少し難しいかもしれません。しかしコツを掴んでしまえば、簡単に塗装することができます。それでは、必要な道具と手順について紹介していきます。
必要な道具
- スプレーガン
- コンプレッサー
- 脱脂剤
- 下地剤
- カラー塗料
- クリア塗料
- マスキング
- 防水ペーパー
これらを準備します。スプレーガンを使用する場合はコンプレッサーが必要です。(コンプレッサーが必要ないものもありますが、ほとんどの場合はコンプレッサーが必要になります。)最初は費用がかかりますが、1度購入してしまえば、長く使用することができるのでオススメです。これらが準備できれば、後は塗装していくだけになります。
塗装手順
ボンネットを洗う
まずはラッカースプレーの塗装の際と同様に、ボンネットを洗っていきます。汚れはしっかりと落とすようにしましょう。
防水ペーパーで磨く
次に防水ペーパーで磨いていきます。スプレーガンの場合も傷をつけたほうが、塗料が付きやすくなります。
脱脂する
そして、脱脂していきます。脱脂は必ず行ないましょう。油が付着していると、塗料が剥がれやすくなるためです。
マスキングする(広範囲)
脱脂が終わったら、マスキングをしていきます。スプレーガンはデメリットにあった通り、他の部分に飛び散りやすくなっています。マスキングはとても広範囲にしたほうがいいでしょう。
下地を散布する
下地を散布する
下地を散布しましょう。ここからスプレーガンを使用していきます。塗料によって、下地をする必要があるものとないものがあるので、塗装する前に確認しましょう。
防水ペーパーで磨く
防水ペーパーで磨いておきましょう。凸凹などをなくし、綺麗にカラー塗装ができます。
エアブローしておく
エアブローして、ほこりや汚れを取り除きます。汚れやほこりは塗装の敵なので、綺麗にしておくようにしましょう。
脱脂する
最後の脱脂をしていきます。脱脂は何度やっても構いません。脱脂をせずに、脂のせいで塗料が剥がれてしまうというのが最もダメです。
カラー塗料を散布する
そして、スプレーガンを使用して、カラー塗料を散布していきます。塗装をする際は1回で塗りきろうとせずに、3~4回に分けて塗装していきます。最初は端っこから、スプレーガンを車体から離して塗装していきます。
10分ほど乾燥させたら、2回目の塗装をしていきます。車体にスプレーガンを近づけて、スプレーガンの移動を一定にしながら塗装していきます。とにかく、均一に塗るようにしましょう。3回目、4回目も同様に塗装していきます。
クリア塗料を散布する
そして、仕上げにクリア塗装を散布していきます。クリア塗装は艶を出すために必要な塗装です。これも2~3回に分けて行ないます。1回目は薄く、2~3回目は1回目の塗り加減を見て塗っていきます。
スプレーガンの塗装手順はこのようになります。広範囲を塗ることができるのでとてもオススメです。慣れてしまえば簡単なので、実践してみましょう。
まとめ
ボンネットの塗装は、ラッカースプレーとスプレーガンの2つの方法があります。ラッカースプレーは初心者でも簡単に散布でき、スプレーガンは慣れてしまえば、広範囲を散布できます。どちらもボンネットを塗装するにはオススメの方法です。ぜひ参考にしてみてください。