2018年10月11日 (更新:2024年08月09日)
フロントガラスに飛び石でヒビが!自分で修理する方法教えます!
不可抗力でつくことが多い、ガラスの飛び石傷。ついた傷に、いつまでもがっかりしているわけにはいきません!自分でささっと修理してみませんか?この記事では、飛び石の傷をDIYで直す方法を解説します!
自分で修理出来る飛び石と修理できない飛び石
普段、愛車を運転するとき事故や壁などへの擦りなどは気にしてますよね?車好きたるもの、愛車を綺麗に保つのは当たり前ですよね。しかし、どんなに気を遣っていても避けきれないキズもあります。それが、飛び石キズです。
知らぬ間に飛び石キズがついていて、洗車の際に気づいてがっかりしたことがある方も多いのではないでしょうか。ボディーへのキズでしたら、最悪修復をして元のようにすることができますが、ガラスにキズがはいったらどうしたら良いのでしょうか?
ガラスのキズをなくすことは、できるのでしょうか。今回はフロントガラスに飛び石キズができてしまった時の、修理法を紹介したいと思います。
修復できるキズ
フロントガラスにできた飛び石キズは、直せるものと直せないものがあります。それはキズの大きさで決まります。修復できる大きさの目安は、2cmくらいまでのキズです。そして、出来てすぐのキズであることも重要です。
放置されたキズですと、ひび割れ部に埃やゴミが入り込み、補修剤がうまく入り込めなくなってしまうためです。
修復できないキズ
上で述べましたが、2cmを超えるようなキズは修復不可です。正確に言えば、見かけ上は修復可能です。ですが、しばらくするとひび割れが広がっていく恐れが大いにあります。もっとも、
ガラス全体にクモの巣のように広がるひび割れの修復は不可能となるためガラスは交換となります。
またガラスのふち付近にできたキズは、修復しない方が良いです。この部位にできたキズも修復できたとしても、じきに広がってきます。上でも触れましたが、長い間放置されたキズも修復不可です。修復が可能かどうかの目安として、2個以上の傷がつながってできたものや、直径8mm以上の傷、殴りつけられたようにガラスが凹んでヒビが入っている場合などは修復が難しいケースとして挙げられます。
フロントガラスのヒビは放置してはいけない!
フロントガラスのヒビや傷を放置してはいけません。見た目が良くないだけにとどまらず、走っていると風圧などによって段々と傷は広がっていきます。
ヒビが大きくなれば視界が妨げられ、車検不適合となったりするだけではなく、さらなる大事故の原因となってしまったり、ヒビが大きくなると補修ができなくなってしまいフロントガラス全体の交換が必要となってしまいます。当然、修理にかかる費用も高くなってしまいますので、放置は絶対にやめましょう。
フロントガラスの小さな傷を目立たなくする方法
ガラスを拭いたときにできたような線キズ、ひっかき傷のみであればガラス用コンパウンドを使ってガラスを磨くことで目立たなくすることができます。コンパウンドとは研磨剤で、目が極めて細かい紙やすりを想像するとイメージしやすいかと思います。これをスポンジなどにつけて車体を磨くと表面がツルツルになるというわけです。
本来はしつこい水垢や油性の汚れを落とすための作業ですが、多少の傷なら磨いているうちに凹凸が取れて研磨され、傷が見えにくくなります。視界をクリアに保つという意味でも、コンパウンドでのガラス磨きは是非とも行っておきましょう。
ただし車体用コンパウンドなど、専用のもの以外でガラスを磨いてしまうと、傷が消えないどころかガラスの表面が傷つき曇ってしまったりしてしまうことも。ガラス専用の製品を使用するように心がけましょう。
また、泥だらけのままで擦ってしまうと傷が増えてしまうだけなので、ある程度水洗いなどで洗車してから作業を行うように注意しましょう。
おすすめガラスリペアキット4選
自分で修復するなら、使いやすいキットを使うのが一番ですね。ここでは、人気のあるガラスリペアキットを紹介します。どの会社の製品も、基本的には使用方法は同じ。ガラスの表面に吸盤などでインジェクターを固定し、そこにリペア剤を注入します。
あとは数十分~数時間放置してリペア剤を空気や紫外線などで硬化させ、あとは付属のカミソリやヘラなどで余分なリペア剤を削り取れば完成です。リペア剤は紫外線に反応するものがほとんどなので、作業を行うときは雨天時または多湿時、夜間などを避けましょう。
修復後は外から見てもよく目を凝らして見なければ、ガラスに傷があったことなど分からないほど、キレイに仕上がります。もし、リペア剤の削り残しが気になるようならガラス用のコンパウンド(研磨剤)などを用いて、さらにガラスを磨いてもいいでしょう。
リペア剤はレジンであることが多く、一度固まれば水にも強いので洗車などをしても大丈夫です。
AUG(アウグ) ウインドガラスのキズ修理セット L-99
作業時間20〜40分で簡単に修復可能です。修復不可条件がありますので、取扱説明書をよく確認下さい。
KURE(呉工業) UFIXIT ガラスリペアキット
US特許取得の4点ポジションツールで初心者の方にも扱いやすい商品です。
カーメイト 車用 ウインドリペア プロ システムセット PS300
扱いやすい上に、補修に必要なセットが入っているお得な商品です。
ホルツ 自動車用 フロントガラス補修キット ガラスリペアキット Holts MH115
車の修理といえばホルツ。そのホルツから販売されているガラスリペアキットになります。動画も公開されているので是非確認しておきましょう
ガラスリペアキットの使い方
ガラスリペアキットを手に入れたら、あとは補修するのみです。使用方法をこれから紹介しますが、
基本的にどのキットを使っても大体同じなので、覚えておくとラクです。
➊汚れの除去
ここでいう汚れは、表面の汚れではなく、キズの割れ目に入った汚れをいいます。キズの割れ目に沿って、安全ピンなどの細いもので汚れをかき出します。その際にキズを広げないように注意が必要です。執拗につついたり、力の入れすぎはやめましょう。
➋注入準備をする
補修液の注入をする際に、注射器で行います。ただ、キズにピンポイントで注入する必要があるので、台座も用意します。この注射器と台座は、どのキットにも付属しているはずなので、キットを購入した方なら特別に準備は不要です。台座をキズの部分にあて、補修液が入った注射器をセットします。
➌補修液の注入
補修液をまず、台座に注入します。その後注射器を引き上げて、減圧状態を作ります。だいたい10秒後、注射器を押し下げて加圧状態にします。これをだいたい10回行います。
ポイントは、ただ液剤を注入するのではなく、加圧状態と減圧状態を作り出してやることが、重要になります。保圧時間や回数はキットによって異なる場合もあるので、取扱説明書をよく確認してください。
➍乾燥
液剤の注入が終わったら、乾燥させます。保護フィルムを貼って15分から30分おきます。気温によって乾燥時間が違うので、注意が必要です。夏場なら短めに、冬場なら長めにおきましょう。
➎仕上げ
補修液が乾燥したら、最後にはみ出た補修液をカミソリなどで削いでいきます。この際の注意は、せっかく乾燥させた液剤ごと削がないことと、ガラスにキズをつけないことです。液剤のはみ出しもなく、透明になったら完成です。
まとめ
フロントガラスのキズは、キットを使えばDIYでも補修が可能だということが分かったと思います。説明書通りに作業を行えば、基本的に上手に仕上がるのですが、環境の条件の違いや、ガラスのキズの差などで仕上がりに差が生じる場合もあります。
その際は経験者の方で、工夫している方もいるので聞いてみるのも良いかと思います。ガラスに割れがあると、基本的に車検はNGになってしまいます。補修も上手くできなかった場合、最悪そうなってしまう可能性もあります。ですので、作業は無理せずに行うことをおすすめします。