大人の4WDスポーツセダン、BL型レガシィB4の情報を徹底解説!スペックから他車比較、カスタム例も!

2018年09月18日

大人の4WDスポーツセダン、BL型レガシィB4の情報を徹底解説!スペックから他車比較、カスタム例も!

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インプレッサ譲りの高性能と世界の高級セダン達とも互角に渡り合える高級感を併せ持つ4WDスポーツセダン、レガシィB4。そのレガシィB4の中でも初の3ナンバーボディを手に入れたのがBL型のレガシィB4です。この記事では、BL型レガシィB4について、グレード、他車比較、カスタム事例まで徹底解説します!

レガシィB4(BL型)の基本情報

スバル伝統の4WDシステムを核とする優れたメカニズムと、一級のGTカーとしての上質さを併せ持つスポーティなステーションワゴン&セダンとして不動の人気を得ているレガシィシリーズ。

そんなレガシィシリーズの中でも初のシリーズ初の3ナンバーボディを与えられ、欧州の名門ブランドのライバル達とも互角に戦えるポテンシャルを与えられたセダンモデルが初代レガシィから数えて4代目となるBL型のレガシィB4です。

2003年に登場したBL型レガシィB4のアピールポイントは先代までのメカニズムからの大幅刷新です。

まずエンジン周りに関しては、2代目(セダンモデルの名称は「レガシィツーリングセダン」)、3代目(この代ではじめてセダンモデルが「レガシィB4」名義に)に採用されていた2ステージツインターボを廃止し、ツインスクロールのシングルターボを採用、これにより低回転域でのトルクを確保しながらも2ステージツインターボの弱点であった「トルクの谷間」を解消しました。

また、等長等爆エキゾーストマニホールドをインプレッサWRXSTIに続いて採用し、排気干渉を防ぐとともにエンジンの燃焼効率も向上させた他、全グレードに電子制御スロットルを採用しました。これらの変更により、エンジン自体は先代までと同じでありながらその性格ははるかに洗練されたものとなりました。

ボディの改良も見逃せません。

衝突安全性向上のため、先述のようにシリーズ初の3ナンバーボディを与えられたBL型レガシィB4ですが、アルミパーツや高張力鋼板の採用によりグレードによってはなんと100kg近い軽量化を実現したのです。

また、ボディ幅が広くなったことで前輪の舵角が増え、最小回転半径が小さくなって取り回しの良さも向上しました。

このような各部の改良の結果、先代モデルとの共用部は全体のわずか20%しかないというBL型レガシィB4は、次世代に向けて様々な新しい試みがなされた、スバルの新時代の幕開けを告げるスポーツセダンだったのです。

レガシィB4(BL型)のバリエーション

一口にBL型レガシィB4といっても実は様々なバリエーションが存在します。

この項ではそんなBL型レガシィのバリエーションの一部を紹介します。

バリエーションを見る前に・・・前期と後期の違いは?

BL型レガシィB4は他のスバル車と同様に毎年年次改良が行われてきたため、A~F型の6つのバージョンが存在します。

その中でも多くの場合、A~C型が前期型、D~F型が後期型とされます。

前期型と後期型の違いで一番分かりやすいのは外観でしょう。

後期型では前後ライトやバンパー等のデザインが大きく変更され、かなり印象が変化しています。

また、モードによってエンジンの出力特性を変化させ、走行シーンに応じて3種類のキャラクターを楽しめるSI-DRIVEが採用されたのも後期型からです。

一方、改良と同時にコストダウンも進められたため、後期型よりも前期型の方が内装の質感等は高いという意見もあります。

一番人気!ターボエンジン搭載グレード、2.0GT

最高出力280PSを発揮するインプレッサWRXSTI譲りのEJ20型ターボエンジンを搭載した、限定車を除くレガシィシリーズにおける最強グレードが2.0GTです。

先代までの「RS」や「RSK」グレードの後継となるこのグレードには「2.0GT」と「2.0GTスペックB」の2種類が用意され、スペックBは標準車の装備に加え、よりスポーティなセッティングのサスペンションや専用ホイールが与えられていました。

大人の4WDスポーツセダンというキャラクターを持つレガシィB4の中でも、特にスポーティな部分を強調した走りのセダン、それが2.0GTであると言えるでしょう。

NAでも性能は十分!NA4気筒エンジン搭載グレード、2.0i、2.0R、2.5i

ターボモデルばかりが注目されがちなレガシィですが、NAモデルもきちんと存在します。

2.0i、2.0R、2.5iといったNAモデルには2.0GTのEJ20ターボと基本設計を同じくするEJ型エンジン(それぞれEJ20型SOHCエンジン、EJ20型DOHCエンジン、EJ25型SOHCエンジン)が搭載され、また4WDシステムについても基本的にはターボモデルと同じものが採用されています。

ターボモデルほどの速さはいらないけど、レガシィの持つ上質さや安心感のある走りは欲しいという人にはまさにうってつけのグレードが2.0iや2.0R、2.5iなのです。

希少なボクサー6を味わう!6気筒エンジン搭載グレード、3.0R

世界的に希少な水平対向6気筒エンジンを搭載し、レガシィシリーズ全体の中でも最上位グレードに位置付けられていたのが3.0Rです。

専用デザインのバンパー等を与えられたこのグレードですが、やはり一番の見所はエンジンでしょう。

EZ30型と呼ばれる水平対向6気筒エンジンは性能はもちろん、他とは一線を画する上質なフィーリングを持つと評されました。2.0GT同様このグレードにもスペックBが用意され、そちらでは6速MTも選ぶことができました。

水平対向6気筒エンジン+4WD+4ドアという世界的にも珍しい組み合わせを上質に楽しめる、レガシィシリーズの中でも他とは一味違った至高のGTカー、それが3.0Rであると言えます。

大人のSTIチューンド!tuned by STI、S402

スバルのフラグシップモデルであるレガシィには、歴代でほぼ必ずSTIがチューニングを行なったスペシャルモデルが用意されてきました。

BL型もその例に漏れず、前期型・後期型それぞれにファインチューンが施された「tuned by STI」が、そして後期型にはさらに徹底的なチューニングが行われた「S402」が用意されました。

BL型レガシィにtuned by STIが初めて用意されたのは2005年のことでした。

「フィーリングを調律(チューニング)する」というSTI独自の発想によって生まれ、600台限定で販売されたこのモデルは、ノーマルの2.0GTスペックBをベースとし、ブレンボ製のブレーキキャリパーやSTI製のピロボールブッシュリヤサスリンク、、強化ローダウンスプリングが与えられるなど主にブレーキや足回りのチューニングが施されていました。

レガシィの持つスポーティなキャラクターを際立たせたこのグレードは非常に好評で、後期型となった2006年、2007年モデルにも2005年モデルと同じく600台の限定モデルとして継続設定されました。

そして2007年、tuned by STIのさらに上をいく「究極のグランドツーリングカー」としてS402が登場します。

インプレッサに設定された「S201」から始まり、3代目レガシィにも「S401」として用意されたSTIのハイパフォーマンスカーシリーズ「Sシリーズ」の一台となるこのモデルでは、通常モデルの2リッターターボエンジンに代わり、海外仕様に設定されていた2.5リッターターボエンジンをベースに等長等爆エキゾーストシステムや専用ツインスクロールターボを採用した専用エンジンを搭載、足回りもその大パワー・トルクに対応すべくSTIチューンのビルシュタイン製ダンパーやスプリング等により徹底的に締め上げられ、左右2cmずつ拡幅された専用フロントフェンダーまで与えられています。

このような、車検証上の型式が「BL5改」となるほどのこだわりのチューニングが行われたS402は、その名前にちなんで402台が市場に送り出され、現在も愛好家の間で珍重されています。

レガシィの持つポテンシャルを、レガシィをよく知る匠たちの手によって高めた究極のレガシィ、それがtuned by STIやS402といったスペシャルモデルなのです。

個性あるルックスで差をつける!ブリッツェン、WR-リミテッド

BL型レガシィにはSTIモデル以外にもいくつかのスペシャルモデルが用意されました。

その中でも代表的なのが「ブリッツェン」と「WR-リミテッド」でしょう。

3代目レガシィにも設定されていたブリッツェンは、2.0GTをベースにヨーロピアンなデザインの専用前後バンパーやホイールを装着したモデルで、専用色として鮮やかな「プレミアムレッド」が用意されました。

このグレードは2005年モデルと2006年モデルに設定され、年度により異なったデザインのホイールが与えられました。

一方、インプレッサのWRCでの活躍を記念して用意されたのが、金色のアルミホイールを装着し、有名なWRブルーをまとったWR-リミテッドです。

ブリッツェン同様2.0GTをベースとするこのグレードは2004年モデルと2005年モデルに用意されましたが、2005年モデルでは同年に登場したtuned by STIとのバッティングを避けるためかATモデルのみが設定されました。

他のレガシィとは異なったヨーロピアンな雰囲気を与えられたブリッツェン、そしてスバリストの心を鷲掴みにするディテールが散りばめられたWR-リミテッド。

方向性は違いますが、どちらも他のレガシィにはないキャラクターを持った非常に個性的な一台です。

レガシィB4(BL型)とギャランフォルティスの比較

歴代に渡って国産4WDスポーツセダンの雄としての地位を確立してきたレガシィB4ですが、このクラスで長年戦ってきたモデルはレガシィだけではありません。

その中でも代表的なのが三菱ギャランでしょう。

ギャランは初代レガシィの頃から、トップグレードのVR-4を中心に性能面でも販売面でもレガシィと激しい争いを繰り広げてきました。

この項ではそんなギャランシリーズの現時点での最終モデルとなるギャランフォルティスとBL型レガシィB4を、それぞれのスポーツグレードであるラリーアートと2.0GTを中心に比較しながら、BL型レガシィB4の持つキャラクターをより深く掘り下げます。

エンジン-どちらも兄貴分譲りの「名機」

レガシィ、ギャランとも走りの良さを売りにするスポーツセダンということで、まずはその走りを生み出す源泉であるエンジンを比較してみましょう。

まずレガシィには3リッターモデルを除き、全グレードにEJ型エンジンが搭載されています。

その中でも2.0GTには280PS(ATモデルは260PS)を発生させるインプレッサWRXSTI譲りのEJ20ターボエンジンが奢られています。

一方、ギャランにはランサーエボリューションⅩの4B11ターボエンジンのデチューン版(300PSのランエボⅩに対してギャランは240PS)が搭載されています。

最高出力的には明らかにレガシィの方が高性能であり、最大トルクもほぼ互角な上にレガシィの方がそのトルクの発生回転数が低く低回転でも扱いやすいということで、スポーティさという意味での性能面ではレガシィの圧勝と言えます。また、燃費に関しても10・15モード燃費がそれぞれ13km/l、10.2km/lとレガシィの方が勝っています。

足回り-サスペンションは互角だが・・・

走りを支える足回りやタイヤ、ブレーキ周りはどうでしょうか。

まずサスペンション形式については両者ともフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクという組み合わせをとっています。

装着タイヤサイズについても、レガシィが215/45R17、ギャランが215/45R18とホイールのインチこそ違うものの幅は同じです。

ブレーキに関しても、レガシィ、ギャラン共にスポーツセダンらしく前後ともディスクブレーキを採用しています。またギャランについてはラリーアートのみ専用の前後2ポットキャリパーが与えられています。

この項目についてはほぼ互角と言って良いでしょう。

トランスミッション・電子デバイス-両者のキャラクターの違いが鮮明に

トランスミッションや各種電子デバイスといったその他の走りの装備はどうでしょうか。

ギャランフォルティスにはこれまたランエボ譲りのデュアルクラッチトランスミッション「ツインクラッチSST」が装備されます。

これは変速制御をノーマル、スポーツ、そしてマニュアルモードから選べる優れもので、変速ショックも抑えられ滑らかなかつスポーティなドライビングを実現しています。

ギャランの電子デバイスはこれだけではありません。4WDシステムについてもランエボのRSグレードと同じ電子制御センターデフ「ACD」と前軸のヘリカルLSD、後軸に機械式LSDを採用したスポーティなもの(ただしランエボGSRと違いAYCは装備されない)を搭載、ランエボ顔負けの俊敏さを手に入れています。

一方、レガシィに用意される特殊な電子デバイスは、後期型に搭載されるモードによりエンジンの出力特性を切り替える「SI-DRIVE」くらいで、トランスミッションはコンベンショナルな4/5速ATや5/6速MT、そして4WDシステムも伝統的なビスカスLSD付きセンターデフ方式(MTモデルのみ、ATモデルはアクティブトルクスプリット式でこちらもスバル伝統のシステム)と、「飛び道具」と呼べるものはあまり用意されていません。

ハイテクメカを多数採用したギャランと、コンベンショナルなシステムを搭載するレガシィ。

設計年がギャランの方が新しいということもありますが、この項目が最も両者のキャラクターの違いを表していると言えるでしょう。

まとめ

以上のように、レガシィとギャランは「大人の4WDスポーツセダン」という非常によく似たキャラクターをそれぞれ持ちながらも、それぞれ異なった形でそれを表現していると言えます。

ランエボをデチューンした上で上質さをプラスしたハイテクスポーツセダンであるギャランフォルティスと、コンベンショナルなメカをベースに基本性能を磨き上げたレガシィB4。

基本性能は確かにレガシィの方が上ですが、ギャランの4WDシステムとTC-SSTが生み出す走り味はレガシィには決して無いものです。

どちらを選ぶべきかはあなたが「スポーティな走り」についてどう考えるか次第でしょう。

レガシィB4(BL型)のカスタム紹介

最後に、CARTUNEに投稿されているBL型レガシィB4オーナーの方々のカスタム例をご紹介します。

希少なトミーカイラ製のエアロを装着!サットンさんのレガシィB4

ノーマルとは一味違う雰囲気を放つ、曲線的で独特なデザインのトミーカイラ製エアロをまとったサットンさんのレガシィB4。

カスタムカー然とした佇まいはあまり無いものの、むしろそれがエアロデザインを際立たせ、まるでこの状態で工場から出荷されたような雰囲気を持っています。

トミーカイラのエンブレム等がきちんと装着されていることも含め、「カスタムカー」「チューニングカー」というより「コンプリートカー」と表現したい一台です。

ブリッツェンの印象を塗り替える!Blitzen BL5さんのレガシィB4

この車をレガシィのブリッツェンだとは一瞬気付かない車好きも多いかもしれない、そう思わせる一台がBlitzen BL5さんのレガシィB4ブリッツェンです。

その理由はまずボディカラーでしょう。

専用色プレミアムレッドの印象が強いブリッツェンですが、このレガシィのボディカラーはご覧の通りシルバーで、情熱的なイメージの赤よりもやや大人っぽさや落ち着きが感じられます。

また、ホイールもインプレッサ系のような金色でスポークの多いデザインのものを装着、ブリッツェン純正とはやや異なる「走り系」の雰囲気を漂わせています。

ブリッツェンのデザインを活かしながらも、標準のブリッツェンとは一味違った、大人っぽくスポーティな印象を手に入れた一台と言えるでしょう。

シンプルかつワルな雰囲気に!もさBさんのレガシィB4

エアロ等はリップのみで基本的にはノーマルですが、強い存在感を放つもさBさんのレガシィB4。

その秘密はやはり車高セッティングやホイールチョイスにあります。

分かりやすい派手さはありませんが、全てにおいて非常にバランスよくまとまっており、どことなくワルな雰囲気も感じさせます。

また、牽引フック等の走りを感じさせる装備やボンネットガード、ナンバーフレームといった細かいモディファイも効いています。

基本をきちんと押さえ、その上で小技を散りばめた非常にセンスの良い一台と言えます。

欧州チューナーのデモカーのようなまとまり!フローライトさんのレガシィB4

どことなくプレミアムな印象を放つフローライトさんのレガシィB4。

シンプルかつ美しいデザインのエンケイRS05で固めた足元と、美しいリーガルブルーパールのボディカラーと調和するサイドのピンストライプが、まるで欧州の名門チューナーのデモカーのような高級感がありながらも若々しくスポーティな雰囲気を生み出しています。

レガシィの持つプレミアムな雰囲気をうまく引き出し、昇華した一台です。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

以上のように、BL型レガシィB4は高い基本性能とプレミアムな雰囲気を併せ持つ、大人のスポーツセダンであると言えるでしょう。

その基本性能を活かして走りのマシンとして仕上げるか、プレミアムさを最大限引き出し欧州車のような雰囲気を与えるか、レガシィB4の楽しみ方は無限大に広がっているのです。