BMWのロゴマーク、実はプロペラが由来じゃなかった!?

2019年06月05日

BMWのロゴマーク、実はプロペラが由来じゃなかった!?

ドイツの自動車メーカー、BMWのロゴマークがどうやってできたのか気になりませんか?本記事ではBMWのロゴマークに秘められた背景や知っておきたいことを紹介します。これを読むことで、ロゴマークを通してBMWの歴史を知ることができます。

BMWのロゴマークの由来

BMWのロゴマークには白と青が一組ずつ向かい合った四つの扇があり、これらを囲む黒いリングに「BMW」という文字が示されています。扇の継ぎ目には黒っぽい十字線が入っており、十字線は飛行機のプロペラをモチーフとしているといわれています。扇の青は空、白は雲で、丸い形はプロペラの回転の図案化だそうです。

なぜこのようなロゴマークになったのでしょうか。

BMWの歴史からロゴマークの秘密を解く

1916年にBMWの前身会社BFW(Bayerische Flugzeug Werken AG、ドイツ語で「バイエルンの航空機製造株式会社」という意味)がドイツのバイエルンで設立されました。当初は自動車ではなく、航空機エンジンメーカーだったのです(当時のロゴマークを帝国特許事務所に商標申請した際の事業内容から、航空機に限らない「総合エンジンメーカー」であるという主張もあります)。

設立の目的は航空機機体メーカー「グスタフ・オットー航空機製作所」と航空機エンジンメーカー「ラップエンジン製作所」が飛行機のスピード向上プロジェクトを共同で展開することでした。

翌年にBMW AGが設立され、ロゴマークの商標登録されました。

1922年にBMWに改名します。BMWとは「Bayerische Motoren Werke」(ドイツ語で「バイエルンの発動機工場」)の略です。

翌年からBMWが生産開始したのは二輪(オートバイ)の方で、四輪を発売し始めたのは1929年でした。

第二次世界大戦の影響による生産規制の影響で迷走する時期もありましたが、1960年代に小型乗用車「1500(ノイエクラッセ)」がヒットし、同車種は現代に続くBMWのルーツとなった車として語り継がれています。

1981年には日本にBMWが正規輸入されはじめました。

元々は航空機エンジンメーカーという背景から、現在の飛行機を意識したロゴが出来上がったと考えられます。

実はプロペラではなかった!?

しかし実際にはBMWのロゴマークはプロペラではありません。

BMWの黒い枠は前身BFWとして合併したラップエンジン製作所から取ったもので、ロゴマークの中央にある青と白はバイエルンの州旗にあやかったものなのです。政府が公式に認めた旗と同じ模様は使えないため、青を少し濃いめにし、青と白の塗り分けは変えて、形も扇にしました。この説がBMWロゴマークの正式な由来です。

以上の事実は2010年1月のニューヨークタイムズ電子版で公になりました。同社の記者がドイツのミュンヘンにあるBMW博物館を訪れた際、ツアーガイドからロゴマークの本当の由来を伝えられたことがきっかけです。

結論として、BMWのロゴマークは飛行機とは関係ありません。

なぜプロペラと言われてるの?

それではなぜBMWのロゴマークはプロペラが由来と思われているのでしょうか?それはBMWの前身会社が航空機に携わるものだったため、航空機を意識したものと勘違いされているからでしょう。

実際にBMW以外にも航空機事業をルーツとしていた自動車メーカーは多いです。

アメリカビッグ3の一角であるフォードも「フォード・トライモーター」という航空機メーカーから体制が変わったものです。日本ではスバルが軍用機メーカー「中島飛行機」から改名した「富士重工」として活動していました。

BMWのロゴマークも組み合わせが白・青と空を連想させている上に、うっすらと見える十字線をプロペラとして航空機メーカー時代の歴史と重ね合わせるのも自然な反応のように思われます。誤解の原因はBMWが1929年に流布した広告といわれています。広告は「BMW」という文字が書かれた航空機が飛んでいる様子なのですが、これを見た大衆がBMWと飛行機の関わりの強さを感じ、ロゴマークをプロペラに見立てたのでしょう。

こうしてBMWは大衆にロゴマークの意味を誤解された珍しいメーカーとして知られています。

まとめ

BMWのロゴマークには青と白の扇が結びつきあい、扇の継ぎ目を十字線が走っています。外周を黒い円が囲み、そのなかに「BMW」という文字が刻まれています。

以上のビジュアルから、青と白は空と雲で、十字線はプロペラという説が浸透していましたがこれは間違いでした。

実際は本拠地であるドイツ・バイエルンの州国旗を意識したもので、黒い円はBMWの前身会社に吸収合併された会社のロゴマークから取ったものでした。

BMWに航空機事業の歴史があったことは事実なので、ロゴマークの由来は大変誤解を受けやすいです。実際にはバイエルンを代表する自動車メーカーの象徴としてBMWのロゴマークができたのです。