2018年03月09日 (更新:2023年01月17日)
オイルクーラーのメリットやデメリットを解説!ユーザーに人気のオイルクーラーも紹介!
エンジン出力を上げると油音が高くなってしまいますよね。そんな時に必要なのがオイルクーラー。でもオイルクーラーには水冷式と空冷式の2種類が…どちらを選ぶべきなのか、メリットデメリットも踏まえ徹底解説します!
オイルクーラーって何?
オイルクーラーとはエンジンオイルを冷却する装置のことです。サーキット走行やドリフト走行など、エンジンを高回転まで使い切るような運転をすると油温が著しく上昇します。油温が高すぎるとエンジンを痛めてしまうので走行風や冷却水を使って油温を下げ、エンジンを保護するのが目的です。またフロントバンパーの間から見えるオイルクーラーをかっこいいと感じる人も多く、ドレスアップ目的で使用されることもあります。
水冷式オイルクーラー
水冷式オイルクーラーは冷却水(LLC、クーラント)を利用して油温を下げます。空冷式オイルクーラーと同形状のコアをウォータージャケットで覆ったものを取り付けます。エンジンをかけていれば冷却水の温度も上がりますが、エンジンオイルはさらに高温になるため温度差を利用できるのです。
メリット
水冷式オイルクーラーは冷却水の温度以上にオイルが冷却されることがないため、オーバークールの心配がありません。また、空冷式より熱効率に優れるため本体がコンパクトです。冷却に走行風を使わないため、走行していなくてもエンジンをかけているだけで油温を下げることができます。
デメリット
高温になる冷却水を使用するため空冷式に比べ冷却力は弱いです。また、オーバーヒート等で水温が著しく上昇した場合油温にも影響を与えてしまいます。
空冷式オイルクーラー
空冷式オイルクーラー本体はラジエーターのようにコアとタンクから構成されています。コアの取り付け方向には縦方向のものと横方向のものがあります。銅や真ちゅう、アルミニウム製のものが一般的です。
メリット
水冷式に比べ冷却力が高く、特にサーキット走行など高速域で大きな効果を生み出す点がメリットとして挙げられます。
デメリット
十分な冷却能力を確保するためには大型のものを取り付けなければならず、エンジンルームに余裕がない車には取り付けが困難になります。また、走行風を冷却に使うため速度息が低くストップアンドゴーを繰り返す街乗りでは効果が得られません。さらに、オーバークールになりやすいためサーモスタットや遮風板が必要です。
オイルクーラーを装着する際の注意点
オイルクーラーが純正装着されていない車種にオイルクーラーを取り付ける場合は、オイルポンプの流量や配管の長さ・取り回しなどに注意しましょう。不適切な取り付け方をすると油圧が低下しエンジンブローにつながるおそれがあります。
また、気温が低いと必要以上に油温を低下させてしまう(オーバークール)こともあるので、コア部分を覆ったりサーモスタットをつけるようにしましょう。車高の低い車にオイルクーラーを取り付ける場合は地面に擦ってしまわないように気を付けましょう。
CARTUNEユーザーのオイルクーラー取付け事例
トラストGReddyオイルクーラー
トラストのGReddyオイルクーラーシリーズでは車種別に35車種の専用オイルクーラーは販売しています。ブルーのコアが目を引きますが、実際には内部へ装着となるためそれほど目立たず程よいアクセントになりそうです。基本のスタンダードタイプの他に冷却効率をさらに考慮したサーキットスペックも販売されています。
トヨタ 86 x スタンダードタイプ
トラストのオイルクーラー✨⤴️ なんとか取り付けれました(´д`|||) 後期86だと開口部分大きいのでチラ見せ感がかっこよすぎw フィルターが小さくなりました こちらもトラスト製 4agエンジンやsr系のフィルターが使えるみたいです
トヨタ 86 x スタンダード サーキットスペック
温度はバッチリ下がります。 街乗り90度くらいだったのが80度前後。 メーターが壊れたのかと思うくらいでしたw 停車してようやく温度が上がって 「あぁ、効いてるなぁ」 と感じましたw
HKS OILCOOLER KIT
HKSのオイルクーラーキットは車種専用品が15車種と少なめですが、汎用品も販売されているので専用品が無い方は汎用タイプを確認してみてください。車種別の殆どは空冷式となりますが次に紹介するS660用は水冷式を採用しているのが特徴です。
S660
もともと自分のエスロクにはトラストのオイルクーラーを取り付けていたのですが、サーキット走行時にもう少し、油温を低めに安定させるか、緩やかに上昇させたいと思い、高価でしたがHKSの水冷式オイルクーラーに変更しました。テストの結果は油温ピーク107°c❗️かなりの連続周回をしてこの数値には大満足です。クーリングも水冷化により、ラジエータの電動ファンの恩恵を得ることができるのでめちゃくちゃ早くなりました。コレはいい❗️狙った通りの効果が出て良かった良かった😊
GRヤリス
ノーマルのトランスファーへのインレットエアダクトですが、要加工です。 HKSのオイルクーラーに付属されている配管が干渉するようです。 左端から25mmカットします。今回のオイルクーラー取り付け作業後に入れたオイルが5W30なのです。 今迄の0W20に比べたらカッチカチなので油温が本来はもっと上がるはずなのです‼️ それなのに同じ温度にいるってことは、効果アリって事です。
HPIオイルクーラーキット
HPIのオイルクーラーキットは通常のドロンカップのタイプ以外にサイドタンクタイプも販売されています。他メーカーとは少し違ったタイプも対応車種があれば検討してみるのもおすすめです。
BRZ
今回購入したのはHPIの車種別オイルクーラーキットです。 BRZ用の設定はありませんが、86用があったので86なら付くだろうと思って買いました。レイアウト的にかなりカツカツですが、なんとかホースとコアを設置出来ました。オイルフィルターはブロックが小さくなる関係で純正からワンサイズ小さくなります。 日産のPN7というサイズのフィルターを付けました。日光サーキットで試しました。 気温36℃の中の走行会で、タイムアタックレベルの連続周回を長々としても油温は108℃までしか行きませんでした。効果絶大、非常に優秀です。
モンスタースポーツ・オイルクーラーキット
スズキ車のカスタムパーツでも人気のモンスタースポーツのオイルクーラーキットはスイフト・スポーツ、ジムニー、カプチーノ、アルトワークス用に4車種への専用品が販売されています。
スイフトスポーツ ZC33S
フィッティングもホース取り回しもオイルブロックも特に問題なし。もしかしてなかなかイイんじゃないかモンスター。ホースは長めで油量稼げそうだしコアのマウント類もキッチリ作られていて、ちゃんとゴムブッシュ固定で物的には良い感じ。純正シュラウドが使えるのは有り難いし、穴あけ用の型紙もバッチリだけど加工がなかなかの面倒くささ。 でも総合的には良さげ(今のところ)
おわりに
いかがでしたでしょうか?オイルクーラーを装着する目的や効果についてわかっていただけたと思いますが、オイルクーラーはサーキット走行には必須といえるパーツ。各カスタムパーツのメーカーから販売されており複数のメーカーから販売サれている場合はどれを装着すれば迷ってしまいます。
CARTUNEのユーザーにはオイルクーラーを交換取付けした方もいるので、取付け前に実際のオーナーに感想を聞いてみるときっと良いアドバイスをもらえるでしょう!CARTUNEはクルマ好きが集まるコミュニティーです。あなたも是非参加してカーライフを楽しんでください。