バネレートを自分の車に合わせてカスタム!バネレートの選び方について徹底解説! | CARTUNEマガジン
バネレートを自分の車に合わせてカスタム!バネレートの選び方について徹底解説!

2017年12月05日 (更新:2023年03月06日)

バネレートを自分の車に合わせてカスタム!バネレートの選び方について徹底解説!

普段車に乗っていて、バネレートを気にしたことはあるでしょうか。競技をやっている人や、車高を調整したいと思っている人ならばあるかもしれませんね。バネレートは車の性能を大きく左右する要素の一つです。今回はそんなバネレートについて徹底解説していきます。

バネレートとは

ko☆jiさんのフィットGD1サスペンションの画像
ko☆jiさんのフィットGD1サスペンションの画像
引用元:ko☆jiさんの投稿

バネレートとはkgf/mmという単位で表されます。スプリングを1mm縮めるためにどのくらいの力が必要か、というのがバネレートです。例えばバネレートが5kgf/mmの場合、1mm縮めるのに5㎏の力が必要です。

バネレート以外にも、スプリングの自由長、プリロードの有無、サスペンションダンパーの減衰力などがサスペンションセッティングに関わってきます。けれども、全てを考慮することは、とても複雑になるので、今回ここではバネレートのみ扱うことにします。

スプリングの自由長

スプリングの自由長とはバネの高さの事になります。純正互換のスプリングなどでバネレートが同等の場合、自由長が2cm短いスプリングを装着すればおおよそ2cm程度車高が下がることになります。簡単に

サスペンションダンパーの減衰力

サスペンションは路面等から受けた振動等をスプリングが吸収、さらにスプリングの振動をダンパーが吸収し収束させています。このダンパーによるスプリングの振動を収束する力を減衰力と言い、サスペンションによってはこの減衰力調整機構を搭載しているものもあります。それでは減衰力が高い場合と低い場合では何が違うのでしょうか?

  • 減衰力が高い場合:乗り心地は硬めですが、スプリングの伸び縮みが少ないため車両はクイックなハンドリングが可能になります。
  • 減衰力が低い場合:乗り心地は柔らかめで、スプリングの伸び縮みが多いため車両はとしたハンドリングとなります。

プリロードの有無

プリロードとは車高調整式サスペンションなどで、バネの全長を調整出来る機能の事を指し、プリロード調整とはプリロードの変更により基準となるバネの長さを調整することを言います。

バネレートの違いによるメリット・デメリット

ゆき さんのオデッセイRC4サスペンションの画像
ゆき さんのオデッセイRC4サスペンションの画像
引用元:ゆき さんの投稿

固いバネレート

メリット

適切な固いバネレートは車の運動性能を向上させます。バネレートを固くすることで、ステア応答を高め、また車体のロールが抑えられることで、コーナリング性能が向上します。また車の荷重変化を低減することで、タイヤのグリップを安定させることができます。

デメリット

バネレートが固いと、乗り心地は悪くなります。例えば、段差などをタイヤが乗り越え、地面に接地した際、バネレートが固いと、より大きな荷重をかけなければ、スプリングは縮まないため、サスペンションダンパーが突っ張った形になります。そうなると当然乗り心地は悪化します。

柔らかいバネレート

メリット

柔らかいバネレートのメリットとしては乗り心地が良いということです。段差等に対して、サスペンションがちゃんと振動を吸収してくれるので、乗り心地は良いと言えます。

デメリット

逆にバネレートが柔らかすぎると、車のロール量が多くなったり、サスペンションの振動が収まらず、車が不安定に揺れてしまうことがあります。上記の画像の場合、車体がロールし過ぎて、内側のタイヤのグリップが失われています。

バネレートの選び方

腹パンマンさんのソアラJZZ30の画像
腹パンマンさんのソアラJZZ30の画像
引用元:腹パンマンさんの投稿

バネレートは使用用途によって変わってきます。一般道を走行するならば純正バネレートが最適でしょう。社外のものをあえて装着する必要は特にありません。そのためここでは、スポーツ走行におけるバネレートセッティングについて解説していきます。

ターマック(舗装路)の場合

ターマックの場合、原則、バネレートセッティングは純正よりも固めにします。というのも、純正のバネレートだと柔らかすぎ、より固くすることで車の運動性能を引き上げることができるためです。

グラベル(未舗装路)の場合

グラベルの場合、原則、バネレートセッティングはターマックよりも柔らかく設定するのが一般的です。路面の凹凸が激しいため、固いバネを使用するとサスペンションが突き上げてしまうからです。また路面の摩擦がターマックに比べて低いため、しっかりと、コーナー中に面圧をかけてあげることが重要になってきます。そのため柔らかいバネが好まれます。

バネレートと車高調整

かづきさんのRX-7FD3S 後期ホイールの画像
かづきさんのRX-7FD3S 後期ホイールの画像
引用元:かづきさんの投稿

バネレートを変更すると車高は変化します。逆に言えば、自由長の異なる同じバネレートのスプリングでも、車高は変化しません。(プリロード0以下、プリロード1G以上かかっている場合は異なる)例をあげると、バネレートが8kgf/mmの場合、スプリングの自由長が20mmでも30mmでも、車高は変化しないということです。

自由長が同じ場合、バネレートを上げると車高は上がります。逆にバネレートを下げると車高は下がります。バネレートを変更するとどのくらい車高が変わるか、ということは下記の記事にまとめていますので、こちらを見ていただければ幸いです。

車高調整のやり方!ネジ式・全長調整式からダウンサスの調整まで徹底解説!

車高調整
車高調整のやり方!ネジ式・全長調整式からダウンサスの調整まで徹底解説!

バネレート変更で自分に合ったクルマを目指そう!

084WORKS(オヤジワークス)さんのプロボックスワゴンNCP58Gの画像
084WORKS(オヤジワークス)さんのプロボックスワゴンNCP58Gの画像
引用元:084WORKS(オヤジワークス)さんの投稿

いかがでしたでしょうか?バネレートは車の基本性能を左右する大切な要素の一つです。バネレートを変えることで、同じ車でも乗り味がガラッと変わります。バネレートを変え、より自分に合った車にカスタムしてみてはいかがでしょうか。

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