ユーザー車検に挑戦してみよう!サイドスリップ?下廻り検査?細かい注意点まで徹底解説!

2017年10月18日 (更新:2019年10月18日)

ユーザー車検に挑戦してみよう!サイドスリップ?下廻り検査?細かい注意点まで徹底解説!

label車検

通常、2年ごとに行われる車検。まとまった額が必要となるため憂鬱・・・という方も多いのではないでしょうか。 そこでおすすめしたいのが費用が安く収まるユーザー車検。ディーラーや整備工場への持ち込み車検と比べ何が違うのか、何をすればよいのか、注意点も詳しく解説します。

車検の概要

まずは車検について正しく知っておきましょう。車検は、道路運送車両法という法律でその詳細が定められています。事業用の車や貨物自動車などを除けば、軽自動車も含めて自動車検査証の有効期限は2年となっています(新車時のみ3年)。この有効期限が切れてしまうと、いわゆる「車検切れ」の状態となってしまうため、車検もそれに合わせて2年ごとに行うのが一般的です。車検は国が設置している各地の運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)で行われるほかに、国土交通省の認可を受けた自動車整備工場(指定工場・民間車検場)でも受けることができます。

ユーザー車検とは?

通常の車検は、ディーラーや整備工場に車を預け、必要な場所を直してから検査を代行してもらう事になります。しかし、車検と言っても相手からすれば商売の一環。車検に最低限必要な箇所に加えさまざまな「気になる箇所」を店目線で指摘され、車検前の修理費用だけで10万円近く取られてしまった・・・なんてことも。ユーザー車検はこうした業者に依頼するのではなく、すべて自分でこなす代わりに安く車検を通してしまおうということなのです。

車検を予約する、自分で車を持っていく、必要な点検整備箇所を調べるなど手間はかかりますが、浮いた費用をカスタムに回すこともできますし自分の車の状態をきちんと知る機会にもなるでしょう。

ユーザー車検に必要な費用は?

ユーザー車検とはいっても検査を受けることに変わりはありませんので法律で定められた費用(法定費用)は最低限発生します。

車検に必要なものその1:重量税

車の重量に応じた税金を収めることになります(10,000円~50,000円程度)。ハイブリッドカー等のエコカーの場合減税がある一方、初年度登録から13年以上経過した車は負担が重くなってしまいます。軽自動車の場合は6,000円~7,000円前後とお得です。

車検に必要なものその2:自賠責保険料

別名強制保険とも言われ、任意保険とは別に必ず入らなければならない保険です。事故を起こした際の対人賠償を対象としており、対物に関しては補償されません。自動車検査証の有効期限=次の車検のタイミングと被るように、24ヶ月もしくは25ヶ月分加入するのが一般的です。どの保険会社でも費用はは同じ25,830円です(24ヶ月の場合、軽自動車は25,070円)

車検に必要なものその3:印紙代

検査を受けるための手数料を印紙の形で納めます。5ナンバー車は1,700円、3ナンバー車は1,800円、軽自動車は1,400円となっています。

ここまでの法定費用4~5万円前後はかならず発生します。しかしディーラーや整備工場ではこれに加え、基本点検料、交換部品・油脂代、作業工賃、下回り洗浄料、検査代行料、納車費用、代車費用等々さまざまな項目を請求してきます。言われるがまま払ってしまえば10万円オーバーが車検費用ということになってしまうため、この差額をうまく節約したいですよね。

ユーザー車検のながれ

それでは、具体的なユーザー車検の方法を順を追って見てみましょう。

車検の事前準備1:必要書類の準備

車検証・自動車税納税証明書・自賠責保険加入証明書を準備します。また、認印が必要になることも多いので用意しましょう。

12ヶ月・24ヶ月点検の記録簿の提出を求められる場合もあります。まだやっていない場合は車検後に点検を行うと伝えれば大丈夫です。点検は法律上の義務ですので必ず実施しましょう。

車検の事前準備2:車検の点検項目を確認し整備しておく

せっかく車両を持ち込んでも整備不良で落ちてしまっては時間も費用ももったいないですね。点検項目を確認したうえで万全な状態に車を整えておきましょう。後述のテスター屋の利用もオススメです。

車検の事前準備3:運輸支局/軽自動車検査協会に車検の予約を入れる

何もせずそのまま運輸支局に行っても車検は受けられません。事前に電話もしくはインターネットから予約が必要です。予約は2週間前から受け付けています。

車検当日の手続き1:車両の持ち込み

車を陸運支局(軽自動車検査協会)に持ち込みます。もしこのときすでに車検が切れている場合には、事前に市区町村の役所で仮ナンバーを借りて装着してから持ち込む必要があります。

車検当日の手続き2:書類を提出

事前に用意した書類に加え、自動車検査票、継続検査申請書(30円)、自動車重量税納付書という紙に記入をします。重量税や検査料分の印紙を購入し指定された紙に貼ります。用意ができたら受付に予約時の番号を伝えて書類を提出します。

車検当日の手続き3:通検

いよいよ車を車検のラインに入れます。車検ラインで見られる項目には様々なものがありますが、代表的なものをご紹介します。

同一性の確認

引用元:みんカラ

車両に刻印されている車体番号と車検証上の番号が一致しているかの確認です。

外廻り検査

引用元:REVOLT

主に灯火類が正しく点灯するかの確認が行われます。フォグライト・デイライト等含め付いているランプはすべて点く状態でないと車検に通りません。また、灯火色の指定、ウインカーの点滅回数(60~120回/分)もチェックされます。さらに、外側のレンズが割れている場合もアウトです。(浅いヒビ程度なら問題なし)

次に、検査員により、ホイールナットの緩みも確認が行われます。加えて、ウォッシャー液が出るか、ワイパーが正しく動くか、ホーンは鳴るかといった作動確認や、車内に備え付けの発煙筒の有効期限、ステアリングのホーンマークやMT車のシフトパターンの記載に関してもこちらでチェックが入ります。

引用元:石川トヨタ

メーター内に警告灯が出ているとアウトです。法改正により警告灯の球を抜いた状態では通せなくなったので注意!(キーON時の全点灯状態から見られるため)

サイドスリップ検査

引用元:フレームショップオオニシ

前輪のタイヤの横滑り量を測定することで、アライメントに狂いが生じていないかが見られます。アライメントが狂っていると、直進安定性に影響する他、タイヤの偏摩耗につながることもあり危険なためです。

タイヤは溝が1.6ミリ以上なければなりません。溝のヒビが見られる場合もあります。空気圧が足りないと落ちる原因になります。

ブレーキ検査

きちんと車が止まれるかの検査です。前後のブレーキに加え、パーキングブレーキの効きもチェックされます。

スピードメータ検査

スピードメータが指す数字と実際の走行速度に誤差がないかの検査です。

ヘッドライト検査

ヘッドライトの光量および光軸が規定値内に収まっているか確認が行われます。

引用元:三広自動車整備工場

排気ガス検査

引用元:軽自動車検査協会

マフラーの出口に測定器具(プローブ)を差し込み、排気ガス内のCO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)の濃度を測定します。排気漏れがあるとまず通りません。

下回り検査

引用元:ブラザーロジテック

車体の下に検査員が入り、車体を揺すぶったり、ハンマーで各部を叩くことでオイル漏れやマフラーの損傷、各部のガタツキを検査します。ドライブシャフト・ステアリングラックのブーツ(ゴム部品)が破けていたり内部のグリスが飛び散っているとダメです。オイル漏れはブレーキクリーナーなどで清掃できるにじみ程度なら通検できます。

ここまでの項目が全てクリアできれば、検査票に合格印が押されめでたく車検合格となります。受付に検査票ほか書類一式をを持っていけば有効な自動車検査証とフロントガラスに貼るステッカーに引き換えられ、ユーザー車検は終了です!

ユーザー車検で注意したいこと

ディーラーや整備工場にくらべ費用を格段に安く抑えることができるユーザー車検。しかし安いからにはやはり注意しなければならない点もいくつかあります。

車検を受けられる日

ユーザー車検を受けられる運輸支局は平日しか営業していません。また、検査前には事前に電話かインターネットでの予約が必要です。

車検に必要な書類の作成

自賠責保険や自動車税の納付証明を用意するほか継続検査申請書など必要な書類を自分で記入する必要があります。行政書士に代書してもらうことも可能ですが3,000円ほどかかるため記入例を見ながら自分で挑戦してみるとよいでしょう。

車検に不合格となってしまった場合

当日中、かつ2回までは無料で落ちた項目のみを再検査してもらえます。もし当日の検査時間に間に合わなかった場合は「ここまでOKだったよ」というのを証明する限定自動車検査証を発行(無料)してもらった上で2週間以内に再度予約をした上でチャレンジすることになります。

しかし、3回目以降は検査手数料を満額払わなくてはなりませんし、限定自動車検査証を発行しての再検査も1,300円の手数料が必要です。2週間を超えてしまったら落ちた項目のみでなく最初から検査のやり直しとなります。さらに車検証の有効期限が切れてしまうと仮ナンバーを借りる手間まで発生するのでユーザー車検は日程に余裕をもって挑戦しましょう。

ユーザー車検で受かるコツ

特に車検に落ちてしまった場合は検査が平日しか受けられないこともあり面倒なことになるので、事前にテスター屋と呼ばれる予備検査場(運輸支局のそばに必ずあります)に持ちこんで高確率で狂っているライトの光軸やサイドスリップの調整などをお願いするのがポイントです。

引用元:ブロス浜松

テスター屋も数千円ではありますが費用が発生するので、とことん節約したいならまず一度車検ラインを通してしまってから、引っかかった場所をテスター屋で見てもらう、という方法もオススメです。

車検に通った=車両の状態もOKではない

車検はあくまで、公道を合法的に走ることのできる状態であると確認してもらうためのものです。車検に通ったからといって、車に整備が必要な箇所がないとお墨付きを得たわけではありません。

ユーザー車検では整備する、しないもユーザーに委ねられますので、整備費用をケチったばかりにユーザー車検で浮いた費用が飛んでしまうような故障が起きないよう、整備すべき場所はきちんと直しましょう。

終わりに

いかかでしたでしょうか。2年ごとに必ず受ける必要のある車検。定期的にあることだからこそ、節約できる部分は節約して、愛車と上手に付き合っていきたいものですね。

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