2019年02月05日 (更新:2020年08月19日)
LEDvsハロゲンvsHID!LEDがもたらすクルマのライトの新時代!
突然ですが、皆さんの愛車にLEDライトは使われていますか? 今や身近なものとなったLEDライト。実は皆さんの車にも使われているかもしれません。今回は流行りのLEDについて、特徴や強みを説明しながら触れていきます。
LEDってなに?
LEDって一体どんなものか、しっかりとご存知ですか?LEDが持っている、三つの強みに目を向けてみましょう。
LEDは省電力
まずは省電力です。これがLEDの大きなメリットで、使う電力が少ないので、点灯するまでにかかる時間を短くすることができますし、安定した光で照らすことができます。またハイブリッド車や電気自動車のEV車、PHEV車ではバッテリーにかかる負担が少なくできるのも魅力です。
LEDはコンパクト・取り付けが簡単
そして次に取り付けやすさについてです。実はLEDライトは車に使われている他のライトと違い電球ではありませんので、非常にコンパクト。スペースも取りませんし、様々な形に整えることができます。
また、従来の電飾カスタマイズではバッテリーや配線から電力を取ることもあったのですが、LEDであれば小型の電池やUSBからも電気を持ってくることも可能になります。DIYや自作をやる時の「配線がわからない・・・」や、「車を傷つけたくない・・・」という不安にもLEDは電池やテープを使うことで対応できます。
LEDは力強く明るい光
「LEDって小さいの?それなら光も暗いんじゃないか」と不安に思うかもしれませんが、小さくて明るいのがLEDの特徴です。小さくても力強いLEDの光はドレスアップにも適しており、ヘッドライトだけではなくルームライト、フットライトやアンダーネオンといった隙間を照らすのにも使われています。省電力で増設しやすい特徴があるLEDは愛車のカスタマイズに一役買ってくれます。
各ランプの性能や特徴の比較
LEDは車の小物、室内の他にヘッドライトにも使われています。一般的に、車のヘッドライトでは「ハロゲンランプ」、「HIDランプ」、「LEDランプ」が主流として使われています。それぞれのランプについて触れた後に、比較を載せています。
ハロゲンランプ
まずはハロゲンランプ。最も多く車に使われているランプです。昔から使われているランプで、現在まで広く長く使われてきています。文字通り、ハロゲンガスが電球に封入されていて、昔ながらの柔らかい明かりが特徴です。
HIDランプ
次はHIDランプです。90年台に使われ始め、その鋭い明るさから人気の高いランプです。キセノンガスが使われてることから、キセノンランプと呼ばれることもあります。専用のバラストユニットがエンジンルーム付近に置かれています。
LEDランプ
そして最後にLEDランプです。2000年台に入ってから生み出された技術で、発光ダイオードが使われています。特徴の項目でもお話しましたが、他のランプと違って簡単に光を生み出せるのが強みで、明るさの強弱も出しやすくなっています。柔らかい穏やかな光から、鋭く強い光までLEDランプの光量は多様です。
ランプの比較
LEDランプを他のランプと比較してみました。
ハロゲン | HID | LED | |
---|---|---|---|
明るさ | △ | ◎ | ◯ |
価格 | ◎ | △ | |
寿命 | △ | ◯ | ◎ |
ハロゲン、HID、LEDの三種類のランプは、それぞれ得意不得意が分かれていますね。上の表を見てみると、LEDは「高いけれど、明るく高寿命なヘッドライト」ということがわかります。値段については、LEDが普及するに連れて徐々に安いものも売り出されていますが、きちんとしたものは依然として割高な印象です。その分明るさや寿命が強みであって、特に寿命はハロゲンランプの5倍とも言われています。
ヘッドライトのLED化のやり方
LEDを後から車のヘッドライトに組み込むこともできます。ドレスアップには最適なLED化ですが、いくつか注意点もあります。
ヘッドライトのLED化
さて、車のヘッドライトをLED化する時の手順については、特に改造がされていなければ一般的なハロゲンランプと手順はあまり変わりません。まず、作業を始める前に、必ずバッテリーのマイナス端子を外し、ヘッドライトのスイッチをオフにしてください。
次に、ボンネットを開いてライトの裏からいわゆる電球の球、バルブを取り外して入れ替えれば完了のお手軽カスタム。手順としては刺さっているコンセントのようなもの、いわゆるカプラーを外して防水カバーを外せばもう折り返しです。バネや留め具で止まっていることが多いので、それを外せばバルブが自由になります。バネや留め具が無い場合、バルブを直接回して外します。
引き抜いたら今度は逆の手順で差し込んでいきます。ただし、ハロゲンランプと違って放熱のためのヒートシンク、商品によってはユニットがついていることがあります。エンジンルームのサイズが小さい車ですと、ヒートシンクやユニットが入らないこともあるので、事前に確認が必要です。
また、エンジンルームの中で宙に浮いていると、ユニットが巻き込まれる危険があるので、結束バンド等を使って安全な場所へ固定することをおすすめします。なお、ヘッドライトにHIDランプが使われている車輌へLEDを取り付けるには、HIDキットの取り外しなどの追加作業が発生する場合があります。
LEDのデメリット
熱が発生しないLEDの強みがデメリットに働く場合もあります。ハロゲンランプでは熱が発生するので、雪や霜を溶かすことができるのですが、LEDでは熱が発生しないことから雪を溶かすことができません。
降雪地帯ではヘッドライトに雪が付着して前が見えなくなってしまうこともあります。さらに、熱自体への耐久力の乏しさもLEDの弱みとなります。暑さが厳しい場所で使うと、物によってはすぐに壊れてしまうかもしれません。
電気周りは命に関わることもありますので、信頼のおける商品を選びましょう。LED化する際には、愛車を使う状況と、使うランプをしっかりと検討することが大切ですね。
最後に
LEDについて、少しでも参考になったでしょうか。内装のアクセントを増やしてみたいという人や、他の車と差をつけてみたいという人にLEDはおすすめです。DIYの入門としても良いですし、ヘッドライトの球交換ならお店で頼んでも費用は安めです。
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