2019年03月12日 (更新:2020年08月20日)
スチールVSアルミVSマグネシウム!あなたならどれを選ぶ?ホイールサイズの見方や製造方法別の種類について徹底解説!
車のカスタマイズといえば、まず思い浮かぶのがアルミホイールの交換。手軽に足元を彩れるだけではなく、軽量化などのメリットもあります。そんなホイール交換について、気になる点をまとめてみました。
ホイール交換のメリットって?
最大のメリットといえばもちろん、お好みのデザインで足元をドレスアップできることでしょう。国内外さまざまなメーカーが多種多様なデザインを販売しており、チョイスするのも楽しみの一つです。
しかし、ホイール交換のメリットはそれだけではありません。標準で装着されているホイールの多くは鉄製です。これをアルミやマグネシウム製のホイールに交換することにより、「ばね下重量」の削減ができます。足まわりの部品の重量はサスペンションの滑らかな動きに直結するため乗り心地や操縦安定性に大きな差が出るのです。
ホイールにはどんな種類がある?
ひと口にホイールといっても種類はさまざま。ホイール選びのポイントとして、まずは材質ごとの違いから見ていきましょう。
スチール(鉄)
丈夫で安価、大量生産にも向くことから量産車の多くに標準で装着されています。「テッチンホイール」という呼び方もされます。見た目は良くないので商用車や廉価グレードを除けばプラスチック製のホイールキャップが上から被せられています。また、材質上重量がかさんでしまうのがデメリットです。
アルミ
鉄よりも軽いアルミ合金を利用しています。アフターマーケットで出回っている社外品のホイールの多くがこのアルミホイールですね。軽いことはもちろん、デザインの自由度も高い素材です。
マグネシウム
アルミよりもさらに軽量なマグネシウム合金でホイールが作られることもあります。大量生産には向かず高価なため、軽量であることにこだわるスポーツカーやレーシングカーのホイールで採用されることが一般的です。とにかく軽い一方、傷ついて表面処理が剥がれると腐食に弱いというデメリットもあります。
以上が主なホイールの材質による違いですが、さらに製造方法によっても違いがあります。
鋳造
アルミを高温で熱することで溶かし、型に流し込んで作られます。デザイン設計の自由度が高く、大量生産にも向いています。
鍛造
アルミを高圧でプレスし加工して作られます。強度も確保できる上、軽量に作る事ができる反面、コスト面では劣ります。
また、リム(筒状の部分)とディスク(表面)を一体で成形した物を1ピース、細かく分けて製造したものは2ピース・3ピースホイールと呼ばれます。
ホイールの選び方はサイズ表示を知ることから!
世の中には多くの種類のホイールが出回っていますが、その全てがあなたの車にフィットするとは限りません。愛車に合ったホイール選びのポイントをお教えします。
ホイールサイズ表示
ホイールには、15x7J 5
- 114.3 44のような表記でそのサイズが示されています。どんな意味を表しているのか確認しておきましょう。
リム径
この例では「15」の部分で、ホイールの直径をインチで示します。お手持ちのタイヤのサイズと合わせる必要があります。純正装着サイズよりサイズアップすることを「インチアップ」、逆を「インチダウン」と言います。
リム幅
この例では「7」の部分で、ホイールの幅を示します。リム幅を呼称する場合、(3)と合わせて「7J」「6.5JJ」と言ったりします。
フランジ形状
この例では「J」の部分で、ホイールの外端の形状をJもしくはJJで表しています。ここはあまり気にしなくて良いでしょう。
穴数
この例では「5」の部分で、ホイールをハブに固定するボルトが通る穴の数です。4か5のどちらかが基本です。
P.C.D
この例では「114.3」の部分で、(4)の穴が作る円の直径を示しています。100もしくは114.3が基本ですが、外車や旧車の場合は異なる規格が使用されホイール選びに苦労することも多々あります。なお、P.C.Dは、様々な種類に対応したマルチタイプのホイールもあります。
インセット
この例では「44」の部分で、ホイールの取付面とホイールの中心線とのズレをmmで表しています。ホイール面とボディ面がピッタリ揃った「ツライチ」を目指す場合、リム幅と合わせて最も気にしなければならないポイントです!従来は「オフセット+(or-)45」といった表現方法でしたが、2008年から「インセット(orアウトセット)45」というように変更がありました。ちなみに、取付面と中心線が一致しているホイールは「ゼロセット」と呼ばれます。
ハブ径
ホイールサイズの表記にはないのですが、こちらもチェック。ホイールの中心に空いた穴「ホイールハブ」の直径です。車体側の「センターハブ」の径より大きくないとはまりません。差がありすぎてホイールの取付時にセンターが狂うような場合はハンドルブレの原因になるので「ハブリング」というパーツで調整すると良いでしょう。
終わりに
いかかでしたでしょうか。種類からサイズ表記の見方まで、ホイール交換にあたって気になるポイントを抑えてみました。この記事があなたのホイールカスタマイズの一助となれば幸いです。
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