スポーツ走行に必須の車パーツ!「LSD デフ」の効果・メリット徹底解説します!

2019年10月19日

スポーツ走行に必須の車パーツ!「LSD デフ」の効果・メリット徹底解説します!

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サーキット等でスポーツ走行をする際、車高調・ブレーキパッドなどの足回りと同じくらい重要なパーツに「LSD」があります。名前くらいは聞いたことはあるけどなんのためのパーツなのかよく分からない、どんな効果があるの?・・・そんなアナタのために徹底解説!

LSDとは?

LSDはリミテッドスリップデフ(Limited-Slip-Differential gear)の略で、主にコーナリングの速度や安定性を向上させる足まわりのパーツです。通称「LSDデフ」と言われ、ドリフト走行やグリップ走行などのスピードを重視する走りを実現するためには必須のパーツとなっています。

引用元:スポーツ走行の必須アイテム CUSCO LSD

差動とは?

LSDの効果を説明する前に「差動」について解説する必要があります。

LSDは、日本語に直せば「差動制限装置」、つまり「差動」を制限する装置ということになります。この「差動」とは、左右のタイヤの回転数の違いを吸収する働きを指し、タイヤと地面の抵抗差を左右でなくすように駆動力をうまく配分するもので、カーブを曲がる際など通常走行時に活躍するものです。

しかし、この「差動」によって、「駆動輪のどちらか片方が空転している状況ではエンジンのパワーが全く伝わらない」という問題点がでてきます。例えば、ぬかるんだ道などを走る際、一度片側のタイヤがスタックして空転を始めると、そのタイヤの抵抗はゼロ、ということになり、もう一つのタイヤの抵抗と合わせようとすべてのパワーがこの空転に注ぎ込まれてしまいます。同じような理由で、スポーツ走行等高い速度域でコーナーを曲がる際、その遠心力で内側のタイヤが浮き気味になってしまうと、抵抗差からいくらアクセルを踏んでも加速してくれない事態に陥ってしまいます。

このような状況を解決するのが、LSDの役割となります。

LSDの役割・メリット

LSDの効果としては、コーナリングのときだけ差動の働きを弱くしたりと、差動の制限が可能になります。LSDのより具体的な効果やメリットとしては、コーナリング中に、左右タイヤの接地面積が異なるときでもアクセルを踏み込んで抜けることができれば、コーナリング速度や安定性の向上につながり、確実にタイムアップにつながります。また、ドリフト走行では通常走行時と逆に左右のタイヤが空転している状態を維持して走らせることが必要になるので、LSDの装着はもはや必須条件となってきます。

LSDの種類による違いは?

LSDの様々な種類について、以下で紹介していきます。

1:ビスカス式

デフ内部に満たされたオイルの抵抗を利用し、極端な回転差を抑制するタイプです。

2:ヘリカル式

ヘリカルギアという歯車を利用し、回転差を抑制します。DC2インテグラタイプR、EK9シビックタイプR、S15シルビアスペックR(MT) などに標準装着されています。

3:トルセン式

ヘリカル式をさらに発展させたもので、様々な種類の歯車を組み合わせることでデフの効き具合を効果的に制御します。上位グレードの86/BRZ、ロードスター(MT)、FD型RX-7などに標準装着されています。

スポーツカーにメーカー標準・オプション装着されているLSDは街乗りでの快適性も考えて、3種類のいずれかが設定されています。

4:機械式

正確には以上挙げたすべてのタイプが機械式といえますが、一般的には多板クラッチを利用して制御するLSDを指します。効きが強く、また定期的なメンテナンスを要するため扱いづらく、サーキット走行専用と言えるでしょう。CUSCOやATS、OS技研のものが有名です。

5:電子制御タイプ

車輌各部に設置されたセンサーを利用して得た情報をもとに、コンピュータが最適な駆動力配分を行うLSDです。有名な例では日産・スカイラインGT-Rに搭載されたアテーサE-TSや三菱・ランサーエボリューションシリーズに搭載されたAYCがあります。

機械式LSDの種類

機械式LSDにはアクセルオン・オフ時のそれぞれで効果を与えているか否かで1WAY、1.5WAY、2WAYの3種類が存在します。以下に基本的なおすすめタイプを記載しました。乗り方によっても大きく変わってくるところなので参考程度にどうぞ!

  • 1WAY

アクセルオン時のみ作用します。オフ時には作用しないので、コーナー進入時に姿勢が乱れることも考えられます。それを利用して(タックイン)コーナリングするFF車にオススメ。

  • 1.5WAY

アクセルオン時に加え、アクセルオフ時も若干作用します。ブレーキングでリアが乱れやすいFR車に向いています。

  • 2WAY

アクセルオン時、オフ時とも作用します。アクセルコントロールを続けて姿勢を維持するFR車でのドリフト走行に向いているタイプと言えます。反面、アンダーステア(曲がりにくい)傾向になります。

LSDの効き始めるタイミング(イニシャルトルク)は調整が可能となっています。サーキット走行を突き詰めると、LSDの方式選択に加えてLSDの調整も必要になってきます。

終わりに

いかがだったでしょうか?LSDとひとことに言っても、様々なタイプがあること、どのような効果を期待して装着するものなのかがお分かりいただけたら嬉しいです!

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