2024年07月27日 (更新:2024年08月19日)
S2000 AP1型向けの車高調の選び方とおすすめ製品!ユーザーレビューも紹介!
車高調整式サスペンション、通称「車高調」は、愛車の走行性能や見た目を向上させるためのカスタムパーツです。選択肢が多いため、適切な車高調を選ぶのは簡単ではありませんが、この記事では車高調の基本的な役割やメリットを解説し、S2000 AP1型におすすめの車高調をご紹介します。
車高調とは
ローダウンのカスタムを行う際の必須アイテムとなるのが通称【車高調】。車高調整式サスペンションを略して車高調と呼ばれています。車高を調整できるのが車高調なのですがそれ以外にも車高調に交換することで大きく3つのメリットがあります。
- 車高を調整できる
- 減衰力を調整できる
- スプリングを交換できる
早速、それぞれの内容を確認して行きましょう!
車高を調整できる
車高調整を行うことで、ステアリングフィーリング、乗り心地、そして見た目を変更できます。車高を下げると、車体の重心が低くなり、ステアリング操作時にボディが外側へ振られにくくなるため、よりリニアな操舵感を得られます。乗り心地は引き締まり、安定感が増します。また、車高が下がることで車全体が低く見え、よりスタイリッシュなルックスとなります。
減衰力を調整できる
サスペンションは、スプリング(バネ)が縮むことで衝撃を吸収します。このスプリングの伸縮速度を制御して、衝撃を和らげる役割を果たすのがダンパーです。車高調は、このダンパーの減衰力を調整できる仕組みであり、次のように自分好みに調整できます。
- 減衰力を強くする: アクセル、ブレーキ、カーブ時に車体の揺れを抑え、よりクイックな挙動に調整できます。
- 減衰力を弱くする: 段差を乗り越える際の不快な振動を軽減し、柔らかな乗り心地に調整できます。
スプリングを交換できる
ノーマルのサスペンションとは異なり、車高調はほとんどが分解可能となっています。スプリングをより硬いものに交換することで高荷重がかかるスポーツ走行に適したセッティングにすることができ、限界性能を引き上げることができます。
車高調の種類と特徴
車高調には、車高の調整方法や仕組みによって主に以下の3つの種類があります。
- Cリング式車高調
- ネジ式車高調
- 全長調整式車高調
Cリング式車高調はタイプが古く最近ではリリースするメーカーも少ないため、検討する場合もネジ式または全長調整式となるかと思いますので、ここからはこの2タイプに限って見ていきましょう!
タイプ別のメリットとデメリット
ネジ式車高調
- メリット:構造が複雑ではないため比較的安価
- デメリット:調整幅が狭く車高調整がしづらくセッティングにより乗り心地にも影響がある
全長調整式車高調
- メリット:自由度が高くセッティングによる乗り心地に影響がない
- デメリット:造が複雑なため高額な製品が多い
車高調を選ぶ際のポイント
ネジ式車高調と全長調整式車高調にはそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかは求めるスタイル次第です。カスタムの大まかな方向性に合わせて選べばよいでしょう。予算に余裕がある場合は、調整の自由度が高い全長調整式を選ぶのがおすすめです。
- ネジ式車高調:スタイルの変更予定がなく、なるべく安価でカスタムしたい場合
- 全長調整式車高調:スタイルの変更や細かなセッティングを行いたい場合
▶S2000 AP1型におすすめのネジ式車高調
BILSTEIN B14
BILSTEIN B14は、前後車軸それぞれに20mmの調整範囲を持ち、約30〜50mmのローダウンを実現しています。サーキットでのテストを繰り返し行い最適な調整を施し、アルミ製のスプリングプレートとロックナットを採用しながら調整が容易なラウンドスレッドを採用しています。耐久性の高いスポーツ・スプリングとビルシュタイン独自のガス封入技術が特長です。
- ドイツ製モノチューブ倒立式サス
- トリプルCテクノロジー(三層コーティング)による高い防錆性を実現
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | -30〜-50 | - |
リヤ | -30〜-50 | - |
▶S2000 AP1型におすすめの全長調整式車高調
- BLITZ DAMPER ZZ-R
- TEIN FLEX Z
- SPIRIT SPEC-N+
- OHLINS Road&Track
- ENDLESS ZEALファンクションXプラス
- J'S RACING ブラックシリーズダンパーキット RS
- HKS MAX IV GT
- ARVOU junior spec
- RACING GEAR HS DAMPER
BLITZ DAMPER ZZ-R
DAMPER ZZ-Rは、リーズナブルな価格ながら本格的なセッティングが可能な全長式のサスペンションキット。ブラッククロームメッキで耐腐食性とルックスを向上し、各所に鍛造アルミパーツを使用することで高剛性化を行っています。
- 全長調整機能と32段階の減衰力調整
- Φ44の大径ピストンを採用し減衰力の遅れを抑制
- 鍛造アルミ製のアッパーマウント、ロックシート、ブラケット
- フロントストラット式にはピロボールマウントを採用
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | -80〜0 | 10 |
リヤ | -70〜0 | 10 |
TEIN FLEX Z
FLEX Zは、ストリート用の全長調整式サスペンションキット。複筒式を採用することで低フリクションかつ快適な乗り心地を実現しつつ、非分解のシールド構造とすることでコストを低減、値段以上の性能をもつコスパの良いサスペンションとなっています。オーバーホールできないシールド構造のショックアブソーバーは単体で購入可能です。
- 全長調整機能と16段階の減衰力調整
- 複筒式を採用し十分なストロークを確保
- 非分解のシールド構造としコストを低減
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | -117~+4 | 10 |
リヤ | -106~-3 | 10 |
SPIRIT SPEC-N+
車高調を組んでから200㎞ほど走らせたので、車高を再調整してからアライメント取ってもらってきました♪ s2の車高調を乗り比べた事は無いですが、街乗り中心のボクには抜群に好印象ですね。調整後の乗り味が明らかに変わりました! 発進時の動きも軽くなり、車高調自体も良く動いてる印象で減衰力次第でノーマルよりマイルドで乗り心地も良いくらいですね、ホイールの軽さも相まってバタつきも無くクルマが軽くなった印象です。 要は最高に気に入ったって事です😋
SPIRITのSPEC-N+はスポーツとストリートの良いところをバランス良く組み合わせた車高調で、セミオーダー方式の採用で細かな設定で購入が可能です。
ピストンはSpec-N専用の大口径φ44mmピストンを採用。またスプリングはSpec-NをベースにしたKYB製を採用しています。
- 全長調整機能と20段階の減衰力調整
- オプションでハイパコ製、アイバッハ製、スイフト製、ベステックス製スプリングの選択が可能
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | 20~40mm | 14 |
リヤ | 20~40mm | 14 |
OHLINS Road&Track
併せるバネは東京発条製作所のSwift-springs。 レートはF:12k/R:10kを使用しています。 OHLINS×Swiftの組み合わせはやはり鉄板です☺ 社外感がなく、しっとりとした乗り心地。 バネの特性かショックの性能かは分かりませんが、減衰の強弱問わず突き上げが少なかったのをまず感じました。 元々突き上げが少ないので、減衰を極端に上げる必要はありません。 減衰を上げないということは、サスをちゃんとストロークさせてやることができるということなので結果的にボディの傾きや衝撃が少なく乗り心地が良くなります(*^^*) ワインディング走行では前7段戻し、後ろ5段戻し位が使いやすかったです。リア側はもう少し硬くても良いかもしれません。 18インチを履いているときは、タイヤ-フェンダー間が指1本くらいなので3段戻しで使用しています。
オーリンズDFVは、ジムカーナで酷使しまくったGDBでも使っていましたが、その時も最後まで何の異常もなく、私の中では信頼性抜群です。 今は吊るしで使っていますが、オーバホール時に仕様を変更して末長く楽しみたいと思います。
OHLINSのRoad&Trackはサーキットでの走行性能とストリートでの乗り心地を両立させるためオーリンズ・サブピストン・テクノロジーとなるDFV(デュアル・フロー・バルブ)を採用。アルミ鍛造を多く採用し軽量化と高剛性、そして見た目にも美しいサスペンションとなっています。
- 全長調整機能と20段階の減衰力調整
- 細かなセッティングを可能にしたDFVバルブ
- 軽量化と高剛性を両立したアルミ鍛造シリンダー&アウターチューブ
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | ±15mm | 10 |
リヤ | ±15mm | 8 |
ENDLESS ZEAL ファンクションXプラス
ENDLESS ZEALはサーキットにも対応出来るエントリーモデルでストリートでの使用も考慮しています。スプリングレートは「SOFT」「HARD」の設定から選ぶことが出来のでサーキットより可ストリートよりかで選ぶとよいでしょう。
- 全長調整機能と20段階の減衰力調整
- 瞬時に対応できるリニア特性のX COILSスプリング
- 単筒正立式(ストラットタイプは倒立単筒式)
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | - | 8.0 |
リヤ | - | 8.0 |
J'S RACING ブラックシリーズダンパーキット RS
j's racingのBlack series damper RSを入れました! バネのかたさはフロントとリア共に12キロです タイヤハウスの隙間はフロントが指3本ぐらい リアが指2本ぐらいです 乗り心地はあんまりよろしくないですw
ブラックシリーズダンパーキットRSは高いスプリングレートでローダウンを実現し、前後のバランスをコーナリング性能重視に調整した設計です。全長式でバンプストロークを確保しつつ、ケース長とストロークを短縮し構成はモノチューブ単筒式の正立式となっています。
- 全長調整機能と15段階の減衰力調整
- スポーツ走行性能を重視したハイスペックストリートダンパー
詳細 | 自由長(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | 200 | 12 |
リヤ | 175 | 12 |
HKS MAX IV GT
S2000を購入してノーマルのサスで半年くらい楽しんでからHKSの HYPERMAX4 GTを新品取り付けしてから今に至ります。気になる音鳴りもありませんしヘタリも感じるほどのものはなく満足です。 たしかバネレートがフロント8キロ、リア7キロと少し柔らかめで街乗りは快適です。 ただ、サーキットなどで攻めた走りするときはちょっとヨレる感じがあったりして硬めのバネにしたい欲も出てきたり… 近々、インチアップするのでそれだけでも乗り心地や運動性能も変わると思うのでボチボチ触っていきます!
HKSサスペンション伝統の単筒式を採用しローダウン時においても安定した走りを実現しています。スポーツ走行における操作性とストリートでの乗り心地をブラッシュアップした新世代スポーツサスペンションで細部にまでこだわりの設計が施されています。
- 全長調整機能と30段階の減衰力調整
- スポーツ走行性能を重視したハイスペックストリートダンパー
- PNEコートの採用で亜鉛メッキ比で5倍以上の耐食性を確保することで錆による固着を防止
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | 0 ~ -85 | 8 |
リヤ | 0 ~ -67 | 7 |
ARVOU junior spec
ARVOU junior specはARVOUのストリートからミニサーキットを考慮した車高調です。オプションでピロアッパーへの変更も可能で細かな変更が行えるのも魅力です。
- 全長調整機能と20段階の減衰力調整
- アルミ削り出しブラケットの採用
詳細 | ダウン幅(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | - | 10 |
リヤ | - | 10 |
RACING GEAR HS DAMPER
RACING GEAR HS DAMPERは街乗りとスポーツ走行を両立したハイバリューダンパーキットです。単筒式で手頃な価格設定でありながら、初回購入時はスプリングレートを選択可能などのセミオーダー式で満足度を高めてくれます。
- 全長調整機能と15段階の減衰力調整
- ピロボールアッパーマウントを採用
詳細 | 自由長(mm) | バネレート(kg/mm) |
---|---|---|
フロント | 200 | 10 |
リヤ | 175 | 10 |
車高調で愛車をかっこよくカスタム!!
S2000 AP1型に適した車高調の選び方とおすすめ製品について解説しました。自分の車や走行スタイルに最適な車高調を選ぶことで、見た目のカスタムだけでなく、走行性能や乗り心地を大幅に向上させることができます。
車高調の選択には多くの選択肢がありますが、ユーザーのレビューや評価を参考にすることで、信頼性の高い製品を見つけやすくなります。最適な車高調を装着することで、S2000 AP1型のポテンシャルを最大限に引き出し、ドライビングの楽しさをさらに広げてください。