言わなきゃわからない、でもやってあるから目を惹く。雰囲気抜群の超かっこいい日産 デイズ!【第1回 逹祭】 | CARTUNEマガジン
言わなきゃわからない、でもやってあるから目を惹く。雰囲気抜群の超かっこいい日産 デイズ!【第1回 逹祭】

2021年12月01日 (更新:2022年08月04日)

言わなきゃわからない、でもやってあるから目を惹く。雰囲気抜群の超かっこいい日産 デイズ!【第1回 逹祭】

初めて見た時からスタッフも気になって仕方のなかったデイズをご紹介!オーナーの明確なコンセプトをもとに仕上げられた1台は見ているだけでもワクワクします!

愛車&オーナー情報

  • 車種:日産 DAYZ B21W
  • 年式:2013年(平成25年)
  • 走行距離:31,600km
  • ボディカラー:ブラックパール
  • オーナー:みのるのみ
  • 所有年数:7年

コンセプトは「シンプルxセダン」

ここまでカスタマイズされたDAYZはこの世の中に何台いるだろうか。オーナーの持つコンセプトは「シンプル」と「セダン」。その志向のもと仕上げられた愛車を今回はご紹介していきたい。

シルクブレイズフルエアロ

まずは外装から見ていこう。

エアロはシルクブレイズのフルエアロが装着されている。ボリュームがあるのにその1つ1つはスッキリとしたラインで仕上げられており、フルエアロを装着していてもゴテゴテ感が全くない。また同メーカーで揃えることで、必然的に全体のまとまり感もバッチリ決まっている。

みのるのみのサムネイル
みのるのみ

若い頃にやりたかったイジりを今再現しているだけなんです。だからやっぱり当時のセダンの名残があるんですよ。

そう伺ってなるほど、と思った。艶のある美しいブラックボディ、輝きが目を惹くシルバーのアルミ、純正の雰囲気を残したシンプルでボリュームのあるエアロ。まるで当時のVIPセダンのような威風堂々とした雰囲気を感じる。

通常は片側1本のところ、「左右対称が好き」というオーナーのこだわりで左右2本出しに配置されたワンオフのマフラー。その出口はなんと”Y31セドグロ”の純正マフラーカッターだそうだ。純正品のためサイズも大きすぎず、軽であるDAYZには適度なボリュームでぴったりハマっている。形状も非常にシンプルな長穴で全体のコンセプトでもある”シンプルさ”にもマッチしたナイス流用技だ。

オーナーにしかわからないこと

そしてグリルにもこだわりが。通常シルクブレイズのグリルは横向きのフィンの奥に、中央部に縦1本のラインがあるそう。しかしフロント全体を見た時にその”縦線”がスムーズな目線の流れをつまづかせていた。また横向きフィンの隙間も本来は穴が空いておらず、はじめにそのまま使用していたところエンジンルーム内の温度上昇により、明らかにパワーダウンを感じたそうだ。

そこでフィン間を開口させ、そのついでに中央部の縦ラインも取っ払ったのが今のグリルである。

同じフロント周りなのでここでご紹介させていただくが、”左右対称”にこだわりフロントのナンバープレートの位置も中央へ変更済み。基本的に軽自動車は左右どちらかにオフセットされているが、オーナーに言われて「ああ、本当だ」と気付かされた。その仕上がりがあまりにも自然すぎて全く違和感を覚えていなかったのだ。

やはり目を惹く車は、こうしたオーナーにしかわからないレベルのこだわりが詰め込まれている。

ウインカー類は純正形状のままシーケンシャル化。LEDテープをボンネットやバンパーとライトの隙間に追加してシーケンシャル化する例は散見されるが、後付け感が拭えずこの車のテーマでもあるシンプルさに欠けてしまう。DAYZオーナーでなければあたかも純正シーケンシャルウインカーと思ってしまう仕上がりだ。

またちょっと写真では動きがないのでわかりにくいが、通常ただのメッキガーニッシュのようになっているヘッドライトの下部からサイドにはLEDが仕込まれていて様々な動きを見せてくれる。その数はなんと数百パターン!

純正形状をそっくりそのままコピーしたものをベースにLEDを組み込んだそう。ナチュラルすぎてスイッチをONにしなければとても気がつかなかった。この日は日中のため見えにくかったが、ナイトミーティングなどではその存在感をさらに示すことだろう。

絶版のサンルーフ

車をやや上から見てみるとサンルーフの存在に気が付く。もちろん純正でDAYZにサンルーフの設定はない。

これはドイツメーカー「ベバスト」の後付けサンルーフ。しかしながら既に在庫はなく、現状は中古しか出回っていないそうだ。オーナーは数年前に先に入手しておいたものを取り付けた。

チルトアップしたサンルーフがコンセプトでもあるセダンの表現に一役買っている。

着地寸前

オーナーもこだわりの1つと話してくれた車高は”JATSのエアフォースサスペンション”と”アヒル商会の独立アクスル”で実現されている。この地面にべったり張り付くようなスタイルはエアサスならでは。

そしてこのエアサスにもこだわりポイントが。通常はタンクの横に並んで設置されるコンプレッサーだが、タンクの上に溶接して配置されているのだ。これによりスペースの限られた軽でもリアシートの快適性を損なわずに済んでいる。

そのまま足元に目を向けるとゴールドに輝くキャリパーが顔を覗かせる。最近装着したというENDLESSのブレーキだ。通常カラーはブルーだが、全体の仕上がりに合わせてオプションのゴールドカラーを選択。「あくまで軽なので」と話すオーナーのこだわりでもある黄色ナンバーとも同系色となり、全体の色数を増やしていない点がポイントだ。

またこの黄色ナンバーは”オーバーフェンダーにしない”というオーナーのこだわりの現れでもある。周囲からはオーバーフェンダーやっちゃいましょうよ!と言われるそうだが、

みのるのみのサムネイル
みのるのみ

フェンダーもやっちゃうと軽じゃなくなるし、シンプルじゃなくなっちゃうから。

と自らの意思を貫いている。

ホイールはBARRAMUNDI elevenの16インチを装着。こちらもとてもに綺麗な状態に保たれていて車のクオリティを高めてくれる。

高級感溢れる内装

内装は一通り張り替えられていて、質感といい適度に使用されたキルティング模様といい、とても軽自動車の内装とは思えない高級感だ。後付けのサンルーフ部も上手く作り込まれていることがわかる。

そして少し下がって見てみると、天井のパターンはそのままバックドアのパネルにまで続いていることに気が付く。写真のように開口したときのつながりが美しいし、何より見ていても一体感があって気持ちいい。

おそらくここまでの写真で気がついた方もいると思うが、バックドアのドアノブはスムージングされていて、外からは開けられない。内側を覗いてみると、ウインドウの下の部分にドアノブが移設されていて中から開けることができるようになっていた。

不便といえば不便だが、ラゲッジにはどちらにしてもエアサスのタンクが積まれているため荷物を載せる場面もほとんどないだろう。イベント時にこうして開けられれば十分だし、何より外側のドアノブがないことでくびれたボディラインが強調されるメリットの方が大きい。

見れないオシャレ

ボンネットの飛び石を直すついでに、「裏側がつまらないよね...何か面白いことできないかな」と悩んだ結果、採用されたのがシルバーベースのレインボー塗装。一見すると地味なシルバーメタリックだが、太陽光などが当たると見る角度によって様々なカラーに発色する。そして給油口の裏側にも同様の塗装が施されていた。

普段は全く見えない部分だし、純正のまま手を入れていないことも多い箇所。そんな部分にまでも拘って手を入れていることで隙がなく、適度なぬけ感で車両全体の完成度をさらに高めてくれる。

実はこのDAYZ、2021年10月にCARTUNEが実施したPickUp Cars 2021にも参加してくれていたのだ。会場内でちらっとこのDAYZを見かけてその存在感がとても気になっていた1台だったが、時間がなく話を聞くどころかゆっくり拝見することもできなかった。

そんな中たまたまこうしてオーナーと再会して話を伺える機会となり、あらためて逹祭運営関係者に感謝したい。まさに”人と人を繋ぐイベント”を実感した取材となった。

スペック表

外装

  • シルクブレイズフルエアロ
  • ベバスト後付けサンルーフ

内装

  • 総張り替え
  • クラッツィオシートカバー

吸排気

  • ワンオフ左右出しマフラー
  • Y31純正マフラーカッター流用

足回り

  • JATS エアフォース
  • アヒル商会 ワンオフ独立アクスル

ホイール

  • BARRAMUNDI eleven
  • (F/16x7.0J+42(+20mmスペーサー), R/16x7.0J+28(+15mmスペーサー))

タイヤ

  • NANKANG NS-2
  • (F/165/40R16, R/165/40R16)

ギャラリー

新着記事

おすすめ記事