2019年12月16日 (更新:2023年03月14日)
ハイラックス (HILUX) の車検費用ってどのくらいかかるの?まるわかり解説!
ハイラックス (HILUX)は日本を代表するピックアップトラック。先代となるハイラックス・スポーツピックアップは2004年に販売終了となりましたが、海外での好調な販売を背景に13年の時を経て、2017年再び日本でも新型モデルが登場しました。今回は改めてピックアップトラックの文化を作りつつあるハイラックス (HILUX)の車検費用がどれくらいかかるのかを解説。車検費用の内訳なども解説しますので、これを読んでハイラックス (HILUX)の車検に備えましょう!
ハイラックス (HILUX)の車検費用
ハイラックス (HILUX)はトヨタからSUVの乗用車として販売されていますが、ボディ形状がピックアップトラックとなるため一般的な乗用車の5ナンバー、3ナンバーではなく貨物車のナンバーとなる1ナンバーでの登録になります。
そのため、貨物兼用車に分類され乗用車と比べると税金などが安く設定されています。また、エンジンはトヨタの最新技術が盛り込まれた2GD‐FTVを搭載。ターボチャージャーを搭載した2.4LのディーゼルエンジンはTSWIN (Thermo Swing Wall Insulation Technology) と呼ばれる技術を採用し高断熱ディーゼル燃焼を実現しています。
車検に必要な法定費用と整備費用の内訳
車検に掛かる費用をまとめて車検費用と呼んでいますが、車検費用の内訳は法定費用と車検費用の2つに大きく分けられます。これら2つを混同せず正しく理解することが大切です。下記で法定費用と車検費用について解説します。
法定費用
法定費用とは?
車検を取得する際に支払う必要のある税金や保険などの費用で、車両重量によって決められる下記の3つの費用は、国に対して支払うお金なので、どこの業者で受けても費用は同じです。
自動車重量税 / 自賠責保険料 / 印紙代
重量税の仕組み
車両重量(車検証にて確認可能です)が重たい車ほど高くなります。私たちが日常生活で乗っている車では、軽自動車が最も安くなります。乗用車の場合、軽自動車以外では4つのクラスに分けられますが1ナンバーとなるハイラックスは乗用車の区分と異なり9つのクラスに分けられ、ハイラックス (HILUX)の場合3トン以下となりますので重量税は12,300円となります。
車両重量 | 車齢13年未満の年額 |
---|---|
1トン以下 | 3,300円/年 |
~2トン | 6,600円/年 |
~2.5トン | 9,900円/年 |
~3トン | 12,300円/年 |
~4トン | 16,400円/年 |
~5トン | 20,500円/年 |
~6トン | 24,600円/年 |
~7トン | 28,700円/年 |
~8トン | 32,800円/年 |
自賠責保険料
1ナンバーは車検が1年という事もあり、乗用車とは金額の設定が異なっています。また1ナンバーのハイラックス (HILUX)は貨物自動車となるため最大積載量による区分最大積載量2トン以下が適用となり1年の自賠責保険料は20,370円になります。普通乗用車の場合は車検が2年となりますので2年での金額は21,550円。1ナンバーの2年分と比較すると40,740円。約1.9倍の自賠責保険料が必要となります。
普通貨物 自動車種別 | 自賠責保険料12ヶ月 |
---|---|
最大積載量2t超 | 22,570円 |
最大積載量2t以下 | 20,370円 |
印紙代
登録・検査手数料のことです。この費用は1,100~1,800円で、ユーザー車検の場合と指定工場で車検を受ける場合で変わってくるのが注意点です。
整備費用
整備費用は車検を取得するにあたってなされた整備に対して支払う費用です。この費用は車検を受けるために必ず必要なものではなく、業者に依頼して車検を受ける場合に発生する作業料となります。
整備費用の内訳は業者によって異なり、車検基本料という項目でまとめられているものがあれば、車検基本料/12ヶ月点検料/検査料/代行手数料という項目それぞれにお金を支払うところもあります。
また、車検を通すにあたって交換必須となる部品や、合わせて必要最低限ではないメンテナンスもやってもらうとなると、それらの部品代及び工賃が発生するので、覚えておきましょう。
ハイラックス (HILUX)の法定費用
ハイラックス (HILUX)に発生する法定費用の内訳は上記のとおりで、重量税/自賠責保険料/印紙代の3つとなりハイラックス (HILUX)の場合は次の金額となります。
法定費用の内訳 | |
---|---|
重量税 | 12,300円 |
自賠責保険料 | 20,370円※1 |
印紙代 | 1,100円※2 |
合計 | 33,770円 |
※1:自賠責保険料は毎年4月に変更が行われます。
※2:指定工場(民間車検場)での料金です。認証工場の場合は印紙代が100~700円上乗せされます。
ハイラックス (HILUX)の整備費用
ハイラックス (HILUX)の整備費用は業者によってまちまちです。そこで、ここでは車検事業者をディーラーとその他2社ほど取り上げて、それぞれで最低限発生する費用の紹介・比較、及びいくつかの整備を行ったと仮定した場合の追加費用の紹介をします。
業者ごとの比較
業者ごとに最低限かかる整備費用を表化すると次のようになりました。
項目/業者 | ディーラー | ホリデー車検 | 楽天Car車検 |
---|---|---|---|
車検基本料 | 22,600円 | 5,280円 | 17,990円 |
完成検査料 | 9,800円 | 11,000円 | 車検基本料に含む |
手数料 | 8,700円 | 3,850円 | 車検基本料に含む |
合計 | 41,100円 | 20,130円 | 17,990円 |
ご覧いただいた通り、トヨタディーラー(販売チャンネルはトヨタ店)での整備費用が最も高く、楽天Car車検の整備費用が最も安くなっています。
ディーラーでは12ヶ月法定点検/継続検査料/代行手数料それぞれに対して請求がなされているので整備費用が高くなっています。また、車検点検料は各店舗によって異なるため、合計金額はこれよりも高くなります。
このように、車検を通すことに関してのみ言えば民間車検で受けることで安くすることが可能です。ただし、車検に通らない不具合が見つかった場合、どこで車検を受けたとしてもその部分を追加で整備する必要があるため、その分の整備費用等が必要になる事は覚えておいてください。
追加の整備費用について
追加の整備費用とは、車検に不合格となるような不備があった場合、それを直すための費用です。例えばタイヤの残り溝が基準である1.6mmより少ない場合は、車検の基準をクリアできるようタイヤを購入して装着する必要があります。
タイヤを新品に交換した場合、タイヤサイズが265/60R18の場合で、4本セットで約100,000円(ブリヂストンのタイヤを参考)とはめ替え工賃10,000円、合計110,000円ほどが追加で必要になります。
突然の出費にならないよう、車検は満了日から一ヶ月前ほどに見積もりをとるようにし、プロに追加整備が必要かを教えてもらうのが良いでしょう。
まとめ
今回は13年ぶりに日本での販売が再開されたハイラックス (HILUX)の車検費用について紹介しました。1ナンバーとなるハイラックス (HILUX)は普通乗用車と違い維持費では様々な違いがあります。
整備費用に関しては、安い事業者に依頼すれば基本的な費用は2万円程度で抑えることもできます。車検を通すにあたっては付き合いやオーナーの方の生活の都合に合わせてどこで行うかを決められていることが多いと思いますが、価格で選ぶ方法や手間で選ぶ方法など、自身に合ったやり方で行うことをおすすめします。