2020年07月02日 (更新:2024年08月20日)
「染めQって実際どうなの?」そんな悩みを解決する染めQ事例をご紹介します!
車好きの方なら一度は「染めQ」という名前を聞いたことがあるでしょう。カー用品店やホームセンターなど様々な場所で販売されており、目にする機会も多いですよね。いろんな素材を文字通り”染める”このスプレー、車好きのみなさんはどのように使っているのか。また、実際の使用感や仕上がりはどうなのかを、実例を交えてご紹介します!
染めQとは
染めQは革や布、木材やプラスチック、さらには金属まで、多種多様な素材に使用できるカラースプレーです。通常のスプレー塗料と比較すると粒子が非常に細かいため、もとの質感を損なうことなく塗装できることから、まさに”染める”塗料として人気のアイテムです。
家庭内のDIYなどはもちろんのこと、その多様な素材に対応するスプレーということで、車のドレスアップやパーツの補修などにも用いられています。
しかしそんな夢のような塗料があるのか?使い心地や仕上がりはどうなのか?気になりますよね。
そこで、CARTUNEで染めQを使用した事例を、写真付きでご紹介します!
バイザー
車x染めQといえば、やはり定番なのは内装パーツの塗装。すかいさんは愛車ER34スカイラインの純正バイザーを、染めQで黒に塗装しています。
元々は薄いグレーの起毛感ある素材でしたが、染めQによってその風合いは崩さないまま、見事に黒いバイザーに仕上がっていますね。S15の純正黒バイザーを流用しようとしていたものの高くて塗装したということですが、そちらは素材が革のため他の内装と合わなかった可能性があり、結果オーライだったようです。
ピラーカバー
こちらも定番のAピラーカバーの塗装。まめさんは愛車アウトランダーPHEVのグレーのピラーカバーを、綺麗なブラックのピラーカバーに変身させています。
また速乾性があるため、塗装後わずか20分で車両へ取り付けたとのこと。短時間で作業できるのはありがたいですよね。Aピラーはもっとも目にする場所なので、満足度も高いDIYとなりそうです!
ドアパネル
i.k.k.iさんはCP3インスパイアのドア内張パネルを、染めQでホワイトに塗装!黒と白のコントラストが美しい仕上がりですね。
暗い色の部分への白の塗装は難しいのですが、写真で見る限りとても綺麗に白の色が出ています。おそらくベースコートを併用していると思いますが、黒にこれだけ白を綺麗に塗れるのは魅力的です。
ダッシュボード
ダッシュボードの一部分をアクセントカラーとして、染めQのオーシャンブルーで塗装した事例です。レザー生地ですが、風合いはそのままに見事にブルーのレザーへ変身していますね。
青色のレザー生地へ張り替えようとしたところ青の生地が売っておらず塗装したとのこと。手に入らない素材カラーの場合にも、染めQは威力を発揮します!
シート
スーパーとしくんさんは愛車レガシィB4へ取り付けるレカロシートを補修がてら染めQで塗装。車内は赤黒で統一しているようで、レカロシートのグリーン色が気になり、塗装するに至ったようです。
サイドのアルカンターラ部やベルトガイドなどを入念にマスキングし、染めQのブラックを吹いています。はじめは中々色が入りにくかったようですが、焦らずに”薄く重ねて”の塗装の要領を守ったところ見事に綺麗なブラックへと変身しています。
カウルトップパネル
覗き込むと白くなっていることが多いカウルトップパネル。フロントワイパーの付け根の部分にあるカバーといえばわかりやすいでしょうか。年式が古い車両だと特に劣化が目立ち、外からも見えるので気になる部分ですよね。
bbpapa00さんは愛車アルテッツァのカウルトップパネルを染めQで補修。その差は一目瞭然で、上の写真左が塗装前、右が塗装後です。下の拡大写真を見ると、まるで新品パーツのような質感になっています!これは補修が楽しくなりそうですね。
ウインドウモール
年式が古い車によく見られる、ウインドウモールの白化。ケミカル剤を使ってもすぐ戻ってしまうし、かといってそのままだとそれだけで古臭い感じが否めないですよね。ARA!さんは愛車のNBロードスターの幌を染めQで塗装した経験を生かし、長年気になっていたウインドウモールに応用。
上の写真が塗装前の状態で、下の写真が塗装後の状態です。写真でも白くなっていた部分がしっかり黒くなっていることがわかりますね!おそらく実物を目の前にすると、もっと雰囲気がわかるでしょう。マスキングがちょっと大変そうですが、ウインドウモールの劣化が気になる方は試してみる価値アリです。
塗装ムラが気になる?
さて、ここまで内外装ともに様々なパーツへ染めQを使えることがわかりました。しかし素材によっては塗料を吸ってしまって色ムラが発生し、なかなか綺麗な塗装面にならない場合もあるようです。特に幌や布素材のシートなどはムラになってしまったという投稿が目立ちました。
また、塗った直後の乾燥前の状態では綺麗に見えても、乾燥するとムラが目立つという意見も。塗装時は塗料が乾くのを待って、あまり染まっていない部分を中心に重ね塗りしていくと、綺麗に仕上がりそうです。
剥がれないの?
染めQ塗装後1ヶ月経ちましたが剥がれはありません🤗
ハンドルのグリップ部分やシフトノブだけはホムセンスプレーじゃなく染めQで仕上げたのですが毎日触るパーツということもあり1年しないぐらいで剥げてきてしまいました、、
手にあまり触れない部分の塗装については、そこまで剥がれてしまったという投稿は見当たりませんでした。しかしながら、ステアリングやシフトノブ等、触れたり擦れる回数の多い箇所については、徐々に剥がれてきてしまったという意見もちらほら。
もちろん塗装前の脱脂などの下地処理や塗り方も影響してくると考えられますが、よく触れる箇所への塗装は剥がれてもいい覚悟で塗装したほうが良さそうです。
また、色がいまいち乗らないからといって一気に厚く吹くのは厳禁。しっかりとした下地処理と、薄く塗り重ねる手間をかけることで綺麗に仕上がり、塗装が剥がれてしまう可能性も低くできるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。自動車のパーツにおいてはほとんどの部品に使用できる染めQ。今回ご紹介した事例を見て「こんなものも塗装できるんだ!」と驚いた方も多いはず。
通常カラーのほか、「メッキ感覚」というメッキ調に仕上げられるものや、「まるで石すっごいリアルゥ~」というストーン調に仕上げられる種類も販売されています。また、「タイヤ染めQ」というものもあり、タイヤワックスの代わりとして注目されています。
自分に合った商品やカラーを選択して、ぜひ愛車の塗装カスタムを楽しんでみてくださいね。