2019年08月24日 (更新:2022年03月28日)
ミニバン 専用タイヤ全11種類を徹底解説!ユーザーのおすすめはどれ?
ミニバン向けにタイヤメーカーが「ミニバン専用タイヤ」をラインナップに加えています。ほとんどのメーカーがミニバンの重心高に起因するふらつきを抑えることによる疲れの低減をうたっていますが、それ以外にも各タイヤメーカー毎の特徴がありますので、今回は販売されているミニバン専用タイヤ11種類を紹介しています。
この記事の目次
- ミニバン向けタイヤと普通のタイヤの違い
- ミニバン専用タイヤの寿命
- ミニバンタイヤの種類と特徴
- ブリヂストン REGNO GRV II ミニバン専用
- ブリヂストン プレイズ PX-RV II ミニバン専用
- ブリヂストン エコピア NH100 RV ミニバン専用
- ヨコハマ ブルーアース RV-02 ミニバン/SUV専用
- ダンロップ エナセーブ RV505 ミニバン専用
- トーヨータイヤ トランパス mpZ ミニバン専用
- トーヨータイヤ トランパス ML ミニバン専用
- トーヨータイヤ トランパス Lu II ミニバン専用
- クムホ SOLUS TA71 ミニバン専用
- KENDA KR201 Kenetica ミニバン専用
- Laufenn S FIT as-01 ミニバン/SUV専用
- まとめ
ミニバン向けタイヤと普通のタイヤの違い
国産タイヤメーカーを中心にラインナップを増やしつつあるのがミニバン専用タイヤです。主な特徴は、重心高の高いミニバン向けに、直進安定性や横風時の安定性を高めるなど快適性を重視した設計になっている点です。また、時代の要求に応じて低燃費性能を追求した製品も多く用意されています。今回は各社から販売されているミニバン専用タイヤ全11種類をまるごと解説。
誰もが疑問に思うのが普通のタイヤとミニバン専用タイヤに違いがあるのかどうか?タイヤはサイズさえ合えば、装着出来るので同じようにも思えてしまいますがミニバンはボディが大きくその大きな車体に大人数を乗せる事が前提条件。
その条件を考慮した上でタイヤの設計を行なっているのがミニバン専用タイヤです。それではミニバンタイヤにすることでのメリットを見ていきましょう!
ミニバン専用タイヤの使用メリット
ではミニバン専用タイヤに変更した時に、他のタイヤと違いどのようなメリットがあるのでしょうか。
タイヤの耐摩耗性の向上とふらつきを抑制
ミニバンは重心が高く、車重が重いため、タイヤにかかる負担が大きくなってしまいます。そのため、場合によっては真ん中は溝が残っているのに、外側だけが減ってしまうなどの偏摩耗を起こしてしまいます。
ミニバン専用タイヤはこの偏摩耗を抑制するために、タイヤのサイドウォールを硬くしたり、内側と外側のタイヤの溝のパターンや材質を変更することなどの工夫をしています。
これにより、他のタイヤと違って摩耗寿命が1.5倍以上といわれており、またミニバン特有のふらつきを抑制しています。
燃費の向上
ミニバン専用タイヤのほとんどは、燃費性能を上げるためのエコタイヤになっています。そのため、専用タイヤに変更するだけで燃費の向上も期待できます。ですが、その分一般的なタイヤよりも割高な傾向にあります。
ミニバン専用タイヤの寿命
ミニバン専用タイヤは他のタイヤと違ってどのくらい寿命や耐久性が変わるのでしょうか。また交換目安はいつくらいに交換をするのが良いのでしょうか。
ミニバン専用タイヤの寿命や耐久性は、他のタイヤを使った場合とそこまでの遜色はありません。ミニバン専用タイヤの多くがエコタイヤでもあるためスタンダードタイヤ以上のタイヤよりは比較的長めの寿命のものが多くなります。
一般的にタイヤの寿命による交換は3年、3万キロ程度が目安とされていますが、車検時にスリップサインが出ていたり、ひび割れなどゴムの劣化が見られたり、深い傷があるような場合は交換する必要が出てきます。
また、見た目では特に悪くなさそうだとしても、製造から4年以上経過している場合等はゴムが硬化している可能性も高くなるため早めの交換をおすすめします。
ミニバンタイヤの種類と特徴
ミニバン専用タイヤは大手メーカー全ての会社から発売されているわけではありません。なぜなら、ミニバンがこれほど売れているのは日本のみのためミニバン専用とするとミニバンが少ない海外では売れないからです。
逆に考えるとブリジストンとトーヨーは国内のミニバンユーザーのためにそれぞれ3種類のタイヤを開発し重視していると取れます。また海外大手メーカーは参入していませんが、そこを勝機とみたアジアンタイヤメーカー3社が参入し始めていると言うのがミニバンタイヤの市況になります。
ミニバン専用として販売されているタイヤはエコタイヤ系とコンフォート系に分かれます。使用状況があまりハードでないならエコタイヤを選ぶことでコスト的メリットは受けられそうです。価格より乗り心地やタイヤ性能を重視したい場合はコンフォートタイやを選びましょう!
コンフォートタイヤはエコタイヤより価格が高くなりますが、静音性や乗り心地が良いため価格相応のメリットを体感出来るでしょう!
低燃費タイヤ・エコタイヤ
低燃費タイヤは、エコタイヤとも呼ばれていて、低燃費性能が一定基準以上のタイヤをいいます。また安全性については一定以上の基準があるためエコタイヤだからと言っても厳しい安全基準をクリアしているので安心して使用できます。
低燃費タイヤを区別するための数値に転がり抵抗と呼ばれるものがありますが、低燃費タイヤは、この転がり抵抗というものをなるべく減らすように工夫されています。転がり抵抗が減らされることによって、エネルギー消費を最小限に抑えることができ、無駄なエネルギーを使わずに、走行することができるようになっています。
コンフォートタイヤ
コンフォートタイヤは、乗り心地を追求したタイヤだといえます。コンフォートタイヤは、長時間走行しても乗っている人に不快感を与えにくいタイヤでもあり、タイやの構造を通常のものよりも工夫することによって、路面から伝わってくる音や振動が最小限に抑えられているのです。
また、コンフォートタイヤは、通常のタイヤに比べて、高性能なタイヤであることが多いです。乗り心地を追求するためには、タイヤの様々な性能を向上させる必要があって、コンフォートタイヤはハイグレードなタイヤでもあると言ってもよいでしょう。実際に高級車に採用されることが多いのも特徴で、性能が高い分、値段も通常のものと比べると高くなっています。
ブリヂストン REGNO GRV II ミニバン専用
全ての性能を磨き、究極のバランスを追求したブリジストンのプレミアムタイヤ・レグノ。ブリジストンタイヤ持ち前の運動性能だけでなく、路面のノイズを低減させるパターンや吸収シートによって非常に高い静粛性能を備えており、上質な乗り心地を実現。
どのシート座っていても、音楽や映画、そして会話を楽しめる車内空間。運転手だけでなく、同乗者も快適にドライブを楽しむことが出来ます。地面からの振動により引き起こされるロードノイズは、タイヤのトレッド部分に敷いてあるノイズ吸収シートにより吸収されます。
また、タイヤのサイドウォールの硬さが、クルマに対してロードノイズを伝える原因となっていることに着目し、タイヤショルダー部分にクッション性を持たせて、振動が伝わりにくくなっています。タイヤ固有のトレッドパターンによって引き起こされるパターンノイズに対しては、トレッドの中に消音器の役割をする溝を掘り込み、タイヤ自体でパターンノイズを小さくする設計をしています。
さらに、タイヤが摩耗し溝が浅くなった場合にも消音機能がなくならないようシークレットグルーブと呼ばれる、タイヤの内側に行けば行くほど溝が太くなる構造をしており、新品時から60%摩耗した状態でも静粛性が低下しにくくなっているのです。
運転する人も、乗っている人も快適に過ごせるタイヤが、ブリヂストンの最高品質レグノです。
ブリヂストン プレイズ PX-RV II ミニバン専用
Playz(プレイズ)の特徴は疲れにくさです。乗車定員の多いミニバンでは、ドライバーのみの乗車から、友達や家族と出かけるときの多人数乗車などでタイヤにかかる負荷が大きく変わってきます。
そうした際にもふらつきや乗り心地の悪化などを抑え、ドライバーの疲労とパッセンジャーの快適性を両立するための新しい技術が投入されています。トレッドパターンもIN側はブロック剛性を高めるティアドロップスロットを採用しています。
また、全体に偏摩耗を抑えるデザインを採用したことで、ふらつきも低減させています。ブリヂストンのミニバン専用タイヤPlayz PX-RVは、タイヤの内側と外側のサイド部分を異なる形状とすることで、運転時のハンドルのふらつきを抑制する、独自技術「非対称形状」を搭載しています。
これによって路面との接地を安定させ、運転中の細かなハンドル操作を少なくすることで、ドライバーの運転中の疲れを軽減でき、快適な安全運転が可能になっています。
ブリヂストン エコピア NH100 RV ミニバン専用
ブリジストンが考えるタイヤに大切な7つの性能である「低燃費性能」「ウェット性能」「ライフ性能」「ドライ性能」「直進安定性」「静粛性」「乗り心地」のバランスを高次元で保っているタイヤです。
雨の日の性能に特にこだわりを持っており長く使っても性能が低下しにくいよう設計、さらに転がり抵抗を減らしているのですり減りにくく交換サイクルが長い、ハイレベルな低燃費性能で財布にやさしい真のエコタイヤです。エコピアシリーズは新車装着タイヤの物もありますので環境性能にも優れています。
ヨコハマ ブルーアース RV-02 ミニバン/SUV専用
ブルーアース RV-02は車重が重めなミニバンの、ブレーキング性能向上に注目して開発されています。車重だけではなく乗車人数が多くなることもあるミニバンでは安定したブレーキング性能、制動距離の短縮は安全面からも重要です。
低燃費タイヤとして転がり抵抗を低減しながらも、制動距離は前モデルのRV-01から12%向上させました。ラインナップは14インチから20インチ径に、主要なタイヤ幅を用意していますので車にフィットするものが見つかるでしょう。
ヨコハマタイヤのミニバン専用タイヤBluEarth RV-02は、「低燃費で雨に強い」「ミニバンに起こりがちなふらつきと偏摩耗の抑制」「優れた静粛性」の3つのコンセプトで開発した低燃費性能とウェット性能を両立させたミニバン専用タイヤです。
コンパウンドには、低燃費性能とウェットグリップ性能を高い次元で両立させた「ナノブレンドゴム」を採用しています。
専用プロファイルや構造に加え、数々の独自技術を搭載した非対称トレッドパターンを採用したことによって音が静かかつふらつきにくく、優れた静粛性を実現させています。これにより2列目、3列目での会話も快適です。
CARTUNEユーザー投稿
EWタイヤは YOKOHAMA BluEarth RV-02 性能は、転がり抵抗A/ウエットグリップ性能a 交換後の印象は、以前よりもマイルドな走りとなり、安定感が増した感じです!
BluEarth RV-02いい感じです! 静かで乗り心地もいいです😁 欲を言えば、もぉ少しサイドウォールの剛性感が欲しいのとコーナーリング時に踏ん張って欲しいけど満足です😄
ダンロップ エナセーブ RV505 ミニバン専用
エナセーブ RV505は静粛性に注目して開発されたのが特徴です。ミニバン特有のふらつきや制動距離が伸びることを抑えることだけではなく静粛性を向上させることで快適な室内空間を実現します。
ふらつきについては同社独自の『FUNBARI TECHNOLOGY』(ふんばりテクノロジー)によって、前モデルから19%改善しました。タイヤサイズは13インチから20インチ径まで用意していますので、より小さな車での選択肢を広げています。
ダンロップ(DUNLOP)のミニバン専用タイヤのENASAVE(エナセーブ)RV504は、ダンロップ独自の新材料技術「4D NANO DESIGN」により開発された「新シリカ用変性ポリマー」が配合されており、不要な発熱を抑え、転がり抵抗を低減させた低燃費と長持ちを両立させたミニバン専用タイヤです。
また「剛性分布の最適化」を図り、新パターン採用によって優れた耐摩耗性能を実現、ミニバンならではの偏摩耗やふらつきを抑制し、乗り心地を向上させています。
CARTUNEユーザー投稿
今回はミニバン専用のRV505にしました😄以前のタイヤと比べてストレス無く走れ、また安定性やコーナリングも良くなった感じがします😄
ダンロップが 良いと思い 初めて エナセーブ RV505を 入れました✨ 実際走行してみたら ドライ ウエット時の走行音が 静かに なったので 良かったです
トーヨータイヤ トランパス mpZ ミニバン専用
CARTUNEユーザー投稿
MPZは予想より静かで、なかなか良い!
初めてのTOYOタイヤ🚗 トランパスmpz 前のがへたりまくってたからかフラつき少なくなり 曲がる時・車線変更がめちゃくちゃ楽になった🥳 タイヤ大事やな〜って改めて思いました👌
ミニバン用タイヤのラインナップを早くから揃えていたのがトランパスシリーズです。どのメーカーもメインの開発課題にしているふらつきだけではなく、トランパスシリーズは耐摩耗性にも注目して開発されました。
これによって摩耗ライフが27%向上。結果的に財布にも優しいタイヤになっています。製品ラインナップは14インチから18インチ径という売れ筋の5ナンバーミニバンに最適な、複数のタイヤ幅を用意しています。
TOYO(トーヨー)タイヤのミニバン専用タイヤのTRANPATH(トランパス)MLは、低燃費タイヤグレードとして、国内タイヤラベリング制度「AA-b」を獲得したワンランク上のミニバン専用タイヤです。
超低燃費ポリマーを採用した新トレッドベース配合などで、シリーズ最高の低燃費グレードを実現し、スーパーハイターンアップ構造とワイドトレッド化により、ミニバン特有のふらつきを抑制します。
トーヨータイヤ トランパス ML ミニバン専用
ミニバン専用タイヤの中で人気が高いTRANPATH ML。「ML」とはミドルサイズ・ラグジュアリーの頭文字をとったもので、オデッセイなどミドルサイズミニバンの為のタイヤと言っても過言ではありません。
ミニバン専用タイヤでありながら、剛性が高く安定した走りで、乗り心地も上々なので同乗者からの評判も高いでしょう。
トーヨータイヤ トランパス Lu II ミニバン専用
TRANPATH Lu II (トランパスエルユーツー)はトーヨータイヤが販売するラグジュアリーミニバン専用のタイヤになります。大人数での乗車が多いミニバンで全席での静粛空間を実現。燃費性能、ウェット性能を草加させながらもマイルドな乗り心地が楽しめます。
CARTUNEユーザー投稿
ファルケンからタイヤ変更 TOYO トランパス Lu2 体感出来るぐらい良いタイヤ😳 ぬるぬる走る感じです🤣
クムホ SOLUS TA71 ミニバン専用
優れた静粛性と乗り心地を実現し1年をとうして安定した走りを楽しめるのがソルウスTA71です。トレッドパターンにはハニカム3Dサイプの採用でさらにしっかり感のある走りが出来るように設計されています。
冬場の低温でも低温特性を強化したオールシーズンコンパウンドを採用することでグリップ力を保持出来ます。
KENDA KR201 Kenetica ミニバン専用
新トレッドパターンがロードノイズを低減し、ワンランク上の快適さを実現。ショルダー部の剛性を高めた設計でサイドの安定性を強化することでし軽快なハンドリングが楽しめます。
またOUT側の幅広ブロックデザインがコーナリングのふらつきを抑制し、IN側の連続したパターンが騒音と偏摩耗を抑制することでノイズを低減しています。
路面追従性の高いトレッドパターンは耐摩耗性を発揮しより長持ちするタイヤになっています。3+1の主溝デザインはハイドロプレーニングの低減と直進安定性を向上し雨でも安定した走りを実現してくれます。
Laufenn S FIT as-01 ミニバン/SUV専用
S FIT AS 01(LH02)は基本的な走行性能はもちろん、高い静粛性と乗り心地を追求した上質の快適性能を誇るミニバン・SUV専用タイヤです。
スタンダードコンフォートタイヤとなる非対称パタン採用のラウフェンS FIT AS 01は濡れた路面でもドライビングの楽しさを求めるドライバーのために開発されました。
レーンチェンジなどで不安定になりがちなミニバン特有のふらつきやノイズを抑制し乗り心地を追求することで上質な乗り心地を実現。
タイヤの構造はベルト部の剛性を向上させるため、ジョイントレスナイロンカバーを採用し、重量が多いミニバン・SUVのふらつきを抑制。路面からの衝撃を吸収し高い乗り心地とロングライフ性能で快適なドライブが楽しめます。
まとめ
今回は国産メーカーと海外メーカーのミニバン専用タイヤの最新モデルを確認してみました。ミニバンタイヤはボディ計上を考慮し特に「ふらつき」を抑えることによるドライバーやパッセンジャーの疲労の低減を最大の特徴にして開発されているのがわかりました。
車種専用タイヤは販売されている種類は少なめですが、ミニバンのボディ形状を考慮した専用設計ですので一度は試してみたいものです。価格も一般の乗用車用タイヤとはお大きな差はないので次回のタイヤ交換の際の候補として検討してみてください。