350馬力を誇るポルシェ・718ケイマン

2019年07月04日

350馬力を誇るポルシェ・718ケイマン

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数々のスポーツカーを世に送り出している自動車メーカー、ポルシェ。日本のみならず、世界中で人気を博しているスポーツカーブランドです。ポルシェがラインナップしている車種は多くが1,000万円を上回る高級車ばかりですが、中には600~700万円で購入できるモデルも存在しています。そのひとつが718ケイマンです。今回は718ケイマンの魅力やスペック、グレードごとの価格についてご紹介しますね。

ポルシェ・ケイマンとは

ドイツに拠点を置く名門スポーツカーブランド、ポルシェ。1931年の設立から数々のスポーツカーを世に送り出している自動車メーカーです。ポルシェが販売を手がけているスポーツカーといえば911が頭に思い浮かびます。

しかし、ポルシェは911以外にもたくさんのスポーツカーをラインナップしているのです。今回はポルシェが発売してきたスポーツカーの中でも、比較的お手頃な価格帯から購入することもできるケイマンについてお話を進めていきたいと思います。

ケイマンはポルシェが2005年から製造及び販売を手掛けている2ドアクーペです。ポルシェの代表的なスポーツカーである911は駆動方式にRR を採用していますが、ケイマンは駆動方式 MR を採用して、911と差別化を図っています。

ボクスターとの違いってなに?

引用元:https://www.porsche.com

ケイマンはポルシェのオープンスポーツカーであるボクスターと、多数の部品を共有していることで知られています。ボクスターはポルシェがかつて販売していた968の後継車種にあたる、本格ミッドシップオープンスポーツカーです。

現在は4代目モデルにあたる982型が販売されていますが、982型が登場する以前は、ポルシェのラインナップの中でエントリーモデルに位置する存在でした。出力を抑えたエンジンをミッドシップに配置したことによる、軽快かつ過激な走りをウリにしています。

ケイマンはそんなボクスターの姉妹車にあたる存在として登場したモデルです。だからこそ多数の部品をボクスターと共有しているのですが、オープンボディを採用しているボクスターに対し、ケイマンはクローズドボディを採用しているという違いがあります。

ポルシェ最新の718ケイマン

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2013年に登場した2代目モデル、981型ケイマンはわずか3年でフルモデルチェンジを実施しました。981型に代わる新たなモデルとして登場したのが982型718ケイマンです。従来のケイマンと同様、多数の部品を718ボクスターと共有しています。

718ケイマンは2015年12月に発表されたのち、2016年度中に発売が開始されました。最新のポルシェであることが一目でわかる上品かつスポーティーなエクステリアデザイン、軽快な印象が伝わってくる低く抑えたシルエットが魅力的です。

従来のケイマンはポルシェのエントリーモデル、ボクスターの上位モデルとして君臨していました。しかし、718ケイマンはポルシェのラインナップの変更に伴い、718ボクスターとの上下関係が逆転。ポルシェの新たなエントリーモデルとして販売されています。

新開発ダウンサイジングエンジンを搭載

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718ケイマンは新開発のダウンサイジングエンジンを搭載しています。従来のケイマンは水平対向6気筒自然吸気エンジンをキャビン後方(ミッドシップ)にレイアウトしていましたが、718ケイマンは水平対向4気筒ターボエンジンに変更されています。

いわゆるダウンサイジングターボを導入したことで、従来のケイマンの上質感をそのままに、より軽快な走りを堪能できるようになりました。排気量は大きく縮小したものの、ターボチャージャーの搭載によってエンジンの出力・トルクは向上しています。

軽量コンパクトなエンジンとMRレイアウトが生み出す走りは痛快そのもの。新開発エンジンを搭載したことで、エントリーモデルでありながら運動性能を追求。ライトウェイトスポーツカーとしての本質を味わうことのできる本格マシンに仕上がっています。

718の由来とは

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2005年に発売したケイマンは11年間に渡って、人気を博しました。ケイマンという名称が馴染み深いものとなったタイミングで、新たに「718」という冠が与えられています。この「718」とはいったい何を指している数字なのでしょうか。

2016年以降のケイマンとボクスターに与えられている「718」は、1950年代から1960年代にかけて活躍したレーシングカーである550の後継車、718に由来しています。550および718は4気筒エンジンをミッドシップに配置していました。

ポルシェは6気筒もしくはRRのイメージが根強いですが、実は4気筒のMRを60年以上も前から開発して実績を積み上げていたのです。従来のケイマンは6気筒エンジンを搭載していましたが、エンジンのダウンサイジングに伴い、新たに718の冠を与えたのでしょう。

718ケイマンのスペック

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続いて、718ケイマンのスペックに迫ってみたいと思います。主要となるスペックを表に記載しているので、まずは以下の表をご覧ください。

エンジン 2.0L水平対向4気筒ターボ
駆動方式 MR
最高出力 300PS
最大トルク 380Nm
トランスミッション 6MT/PDK
全長×全幅×全高(mm) 4,385×1,800×1,295
車両重量(kg) 1,360~1,380

718ケイマンのベースモデルが搭載しているエンジンは、新開発の2.0L水平対向4気筒ターボエンジンです。最高出力300馬力、最大トルク380Nmという驚異的なパフォーマンスを実現しています。

従来のケイマンに搭載されていた水平対向6気筒自然吸気エンジンからダウンサイジングされているものの、0-100km/h加速はわずか4.7秒(6MTモデルは5.1秒)と圧倒的な加速性能です。コンパクトなエンジンでありながら最高速度は275km/hを達成しています。

そのほかのエンジン

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718ケイマンのエンジンは上記でご紹介した2.0L水平対向4気筒ターボエンジンが主流です。しかし、718ケイマンの上位モデルには排気量を拡大して出力・トルクを向上させた2.5リッター水平対向4気筒ターボエンジンが設定されています。

エンジン 2.5L水平対向4気筒ターボ
最高出力 350PS
最大トルク 420Nm
0-100km/h 4.6秒

2.5L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載しているのは、718ケイマンSと718ケイマンGTSの2種類です。排気量が0.5L拡大されたことで、最高出力350馬力、最大トルク420Nmという優れた数値を記録しています。

標準の2.0L水平対向4気筒ターボエンジンと比べると、最高出力は50馬力、最大トルクは40Nmほど向上しました。ちなみに、この数値は718ケイマンSのもので、718ケイマンGTSは最高出力365馬力、最大トルク430Nmとなっています。

そのほかのスペック

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718ケイマンは上記でご紹介したハイパワーエンジンを、ミッドシップに配置しています。ハイパワーエンジンとMRがもたらす走りは圧巻のひと言。ポルシェのラインナップのエントリーモデルであるにも関わらず、圧倒的な運動性能を実現しました。

トランスミッションは6MTと、ポルシェ独自のデュアルクラッチ式ATであるPDKの2種類。優れたラップタイムを叩き出すのはPDKですが、6MTならではの操る楽しさも魅力的です。車両重量はグレードによって異なりますが、1,360~1,380kgとなっています。

718ケイマンが採用しているサスペンション形式は、前後共にマクファーソンストラット式サスペンションです。さらに、対向4ピストン式アルミニウム製モノブロックキャリパーを4輪すべてに採用することで、高い制動力を発揮します。

718ケイマンのスタイリッシュなデザイン

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718ケイマン最大の魅力といえば、やはりMRレイアウトがもたらす優れた運動性能です。もちろん、運動性能以外にも718ケイマンには様々な魅力が備わっています。その中でも特筆すべき点がエクステリア・インテリアデザインの完成度の高さです。

ポルシェが製造および開発している車種は、すべて数年に一度フルモデルチェンジを実施します。ポルシェ以外の自動車メーカーは商品価値を向上させるため、フルモデルチェンジに伴ってエクステリア・インテリアデザインを大幅に刷新することが多いです。

しかし、ポルシェは大掛かりなエクステリア・インテリアデザインの変更を実施しません。従来のケイマンと比べて大幅な進化を遂げた718ケイマンも、エクステリア・インテリアデザイン自体は従来のケイマンのキープコンセプトとなっています。

エクステリア

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まずは718ケイマンのエクステリアデザインをチェックしてみましょう。718ケイマンはミッドシップスポーツカーらしいフォルムを採用しています。ポルシェ伝統の丸みを帯びたスタイリングと丸型ヘッドライトは718ケイマンでも変わりありません。

しかし、718ケイマンはポルシェのアイデンティティと従来のケイマンのイメージを一切損なうことなく、よりスポーティーで先進的な意匠を実現しました。ひと目でポルシェだと分かるデザインでありながら、細部に注目すると大きな変化を遂げています。

特にヘッドライトのデザインは素晴らしいです。ポルシェらしさをしっかりと残しつつも、楕円形のヘッドライトを用いることで攻撃的な印象を与えています。スポーツカーらしい迫力の演出と上品さを両立しているのが、718ケイマンのエクステリアデザインなのです。

多彩なボディカラー

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718ケイマンには上品なスタイリングを彩る豊富なボディカラーが設定されています。その数はなんと13種類です。718ケイマンの13種類のボディカラーは大きく分けて、スタンダードカラー・メタリックカラー・スペシャルカラーに分類することができます。

  • ホワイト
  • ブラック
  • ガーズレッド
  • レーシングイエロー

上記の4種類が718ケイマンの基本色であるスタンダードカラーです。

  • キャララホワイトメタリック
  • ジェットブラックメタリック
  • ナイトブルーメタリック
  • アゲートグレーメタリック
  • GTシルバーメタリック

上記の5種類が718ケイマンに設定されているメタリックカラーです。どれも上品な色合いに仕上がっていて魅力的です。

  • カーマインレッド
  • クレヨン
  • ラバオレンジ
  • マイアミブルー

上記の4種類が718ケイマンの特別設定色であるスペシャルカラーです。4種類すべてが個性的なカラーリングに仕上がっていて、特別感を堪能することができます。

インテリア

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続いて718ケイマンのインテリアデザインをチェックしてみましょう。高級スポーツカーはインテリアにこだわりのある上質なデザインを採用していることが多いです。718ケイマンのインテリアはシンプルですが、質感の高い素材とデザインを採用しています。

718ケイマンのインテリアは直線基調です。運転席と助手席にはシルバーのオーナメントが配置されていて、上質感を演出しています。センターコンソールも直線基調となっていますが、これはポルシェがラインナップする車種全体に通ずる意匠となっています。

3本スポークのステアリングホイールはスポーティーな形状です。革巻きとなっているため、握り心地が良く、スポーツ走行にも適しています。際立った個性こそありませんが、変にこだわってないからこそ誰もが親しみやすいインテリアだといえるでしょう。

豊富なバリエーション

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718ケイマンはインテリアカラーと素材に豊富なバリエーションが用意されています。バリエーションは何と20種類もあるので、自分好みのインテリアに仕上げることができます。

  • ブラック
  • アゲートグレー

上記の2種類はスタンダードインテリア/アルカンターラシートおよびスタンダードインテリア/フロントレザーシートのインテリアカラーです。

  • ブラック
  • アゲートグレー
  • グラファイトブルー
  • ボルドーレッド
  • ブラック/ルクソールベージュ
  • ブラック/ボルドーレッド
  • ブラック/クレヨン

上記の7種類はスタンダードインテリア[レザーパッケージ付]/パーシャルレザーシートおよびレザーインテリア/レザーシートのインテリアカラーです。

  • グラファイトブルー/クレヨン
  • ブラック
  • エスプレッソ
  • エスプレッソ/コニャック

上記の4種類はSport-Texレザーインテリアおよびナチュラルレザーインテリア/ナチュラルレザーシートのインテリアカラーです。

718ケイマンのグレード・価格

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718ケイマンには大きく分けて3種類のグレードが設定されています。このうち、2.0L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載しているベースモデルです。さらなる高出力エンジンを搭載している上位モデルが「S」になります。

そして、「S」をベースにチューニングを施したハイパフォーマンスモデルが「GTS」です。どれも走りを重視した個性的なモデルに仕上がっています。ベースモデル・「S」・「GTS」は価格帯も大きく異なっています。

  • 718ケイマン:6,730,000円
  • 718ケイマン S:8,620,000円
  • 718ケイマン GTS:9,990,000円

ベースモデルなら比較的お手頃な価格で購入することができますが、最上級モデルの「GTS」はほぼ1,000万円と、とても高級な価格帯に位置しています。ベースモデルでも十分なスペックを有しているので、予算に合ったモデルをチョイスしましょう。

まとめ

今回はポルシェのエントリーモデルにあたる718ケイマンについてご紹介しました。エントリーモデルとはいえ、718ケイマンはスーパーカーに匹敵するほどの運動性能を実現しています。それでいてリーズナブルな価格を実現しているのが魅力的ですよね。

過激な走りを楽しみたいという人は「S」もしくは「GTS」の購入がおすすめです。街乗りやドライブが中心という人はベースモデルでも問題ありません。

718ケイマンをどのように使用したいかをしっかりと考えて、自分好みのモデルを購入してください。718ケイマンよりはやや高価ですが、718シリーズの上位車種として718ボクスターという車種も存在しています。

718ケイマンがクローズドボディを採用しているのに対して、718ボクスターはオープンカーとなっているため、718ケイマンとはひと味違う走りを満喫できるでしょう。718ケイマンと同様に、718ボクスターもおすすめです。