2019年05月26日 (更新:2020年07月28日)
Mini R50についてご紹介!注意ポイントやカスタム例も!
2001年BMW JAPANが3月2日を「ミニの日」として発売された新生MINI。その第1世代として注目を集めたR50型は、18年が経った今でも根強い人気があります。ローバーミニの時代から歴史を重ね、コンセプトを変更せず同じデザインを継承してきたことが、第1世代のR50が約20年に渡って人気を保ち続けてきた背景でもあります。今回はそんなR50がどんな車なのかを改めて詳しくご紹介していきます。
Mini R50とは
ローバー社は1994年にBMWの傘下となり、2001年から新生Miniとして生まれ変わっています。当時のローバーミニのオーナーからは否定的な意見が多い中、Mini R50は広く一般から人気を得ることでその立ち位置を確立してきました。伝統的なデザインを残しつつも、現代の要求にこたえた高い衝突安全性を備える高剛性ボディや、6か所に設置されたエアバッグ、ABSを初めとしたなどを安全装備に加え、都会的な洗練されたおしゃれなスタイリングが女性にも受け入れられやすかったことが挙げられるでしょう。
第1世代のラインアップ
第1世代に含まれるR50 のグレードには「ONE」、「クーパー」があります。第一世代にはR50のほかに、R52の型式が与えられた「コンバーチブル」、R53の型式が与えられたハイパワーモデルである「クーパーS」がラインナップされていました。
「ONE」と「クーパー」はどちらも1.6Lの4気筒SOHCエンジン。この2種類は「DME」や「ECU」と呼ばれているエンジン制御をつかさどるコンピューターに違いがあります。
運転状態とエンジン回転数ごとの点火時期と燃料噴射量の違いがONEとクーパーの馬力の違いにつながっているのです。
スペック
それではスペックを比べてみましょう。
グレード | ONE | クーパー |
---|---|---|
ミッション | 5MTCVT(AT) | |
全長(mm) | 3,650 | |
全幅(mm) | 1,690 | |
全高(mm) | 1,455 | |
車両重量(㎏) | 1,130 | 1,140 |
排気量(㏄) | 1598 | |
最高出力 | 90 | 116 |
最大トルク | 140Nm | 149Nm |
燃費 | MT 14.0㎞/LAT 11.8㎞/L | MT13.4㎞/LAT11.6㎞/L |
タイヤ | 175/65R15 |
第1世代だけオートマ採用されたCVT
CVTとはチェーンとプーリー、または円盤と円すい型のローラーを組み合わせ、無段階に減速比を変化させるトランスミッションのこと。
金属製のベルトと可動式の滑車であるプーリーを使うことで、エンジン出力に最適な変速時の振動が全く感じられません。またエンジン動力を無段階でコントロールできるので、駆動ロスが減り燃費が向上します。最近の車は燃費重視のためCVTが使用されることが多くなってきています。
内装
R50の内装にはアナログ式のセンターメーターが装備されており1970年代のMiniの名残を感じられるところが嬉しいですね。
自由度の高いカスタムを楽しめる
R50はインテリアやエクステリアの各種アクセサリーから、エンジンチューニングパーツまで、豊富にそろっています。
例えば、ルームミラーやサイドミラーのキャップの交換、センターメーターのデザイン変更、シートカバーのリフレッシュ、グリルバッジで飾るなどなど。そのほかには、コンピュータープログラムを書き換えてパワーを上げるDMEチューニングができたり、エンジン内部のピストンを交換するなどの本格的なチューニングも可能です。
ゴーカートフィーリングを楽しむ
ゴーカートはタイヤがボディの四隅ギリギリの位置に配置され、シートポジションが地面に近いため視点が低くなり、スピードを楽しむことができます。またハンドルと車軸が直接つながっているのでハンドル操作がダイレクトにタイヤに伝わり、反応がクイックになります。Miniはボディサイズに対してロングホイールベースでワイドトレッドなので座面が低く、速度感を感じやすくなっています。つまりゴーカートに似たクイックな反応が楽しめることがMiniで走る醍醐味なのです。
購入時の注意ポイント
購入する際には、第1世代に多いトラブルに気を付けた方がよいでしょう。実際に起こったさまざまなトラブルについてみていきます。
第1世代に多いトラブルとは?
CVTの故障
ATのシフトチェンジの時に感じる違和感や異音は、CVTが滑っている可能性があり進まなくなってしまうことも。これは内部のベルトやベアリングの破損トラブルといわれており、ダメージが進むと修理費用がかさむので早めの対処が必要です。ただ、全ての車に起こるわけではありません。
サイドミラーやパワーウィンドウ、ドアロックの故障
サイドミラーが自動で格納できなくなったり、パワーウィンドウで開閉できなくなったりなどのモーターの故障があります。また、ドアロックのリモコンが効かなくなることも稀にあるようです。
パワーステアリングの故障
自動パワーステアリングの部品が壊れ、ハンドルが重くなってしまいます。
電気系統のトラブル
エアコンのコンプレッサー、電動ファン、オルタネーターの故障が多いという声も。
いろいろなトラブルがありますが、全ての車に起こるものではありません。これから中古車の購入を考えている場合には、しっかりとしたメンテナンスが施されてきた車であるかが購入時のポイントになるのではないでしょうか。
CARTUNEユーザーのカスタム例
ではCAR TUNEユーザーはどんなカスタムで楽しんでいるのか紹介していきます。
GARBINOのホイール、マフラーできれいにまとめ、エンジンルームにはDIGITAL-SPEEDのタワーバーもいれています。スタイリッシュでカッコいいですね。
アンダーネオンがワイルドスピード仕様のようです。
ヘッドライトのフィルムの黄色が緑のボディに映えています。カッティングシートで遊べるのはMiniだからこそ。これからも遊び心いっぱいの一枚を期待したいです。
BMWMiniではあまり見かけなくなりましたが、BMCやローバーの時代には一般的だったグリルバッジがお洒落です。緑のアクセントが効いていてグリルバッジが映えますね。
まさにチューニングの最高峰です。茂原ツインサーキットの12時間耐久レース仕様のMini。
まとめ
クルマ好きにはたまらないMiniの魅力はNAエンジンの加速を存分に楽しめるところにあります。また速度感応式パワーステアリングが採用されていないR50では速度に応じてハンドルが重くなったり軽くなったりせず、足回りも固めに設定されているので、第2世代以降にはない楽しみ方ができる魅力にあふれた車といえそうですね。部品の供給も豊富なR50なので、メンテナンスとチューン、そして何より走りを楽しみたい人には持ってこいの一台になるのではないでしょうか。