2019年05月07日 (更新:2020年08月12日)
トヨタ タンクのスペックを紹介!価格や気になる実燃費を調べました!
年々加熱している国内のコンパクトカー市場ですが、中でも手ごろな価格と取り回しの良さで注目を浴びているのが『タンク』です。今回はこの『タンク』とは、どんな車なのかご紹介します。
タンクってどんな車?
タンクは、トヨタ自動車が販売を行っている小型のトールワゴン型コンパクトカーです。日本で発売を開始したのは2016年の11月と比較的新しい車種。トヨタ『Bb』の後継とも言われており、コンパクトカーながら高い水準の燃費性能を持ち、高い人気を誇っている車です。
「タンク」の由来
タンクは、〝Living〟と〝Driving〟を掛け合わせた「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」を基本コンセプトと、キャッチフレーズに持つ車であり、トヨタの子会社であるダイハツが開発した『トール』をベースカーとしてOEM供給されている車です。
OEMとは「オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング」の略であり、メーカーが他社ブランド製品を製造することを指します。このトールには、兄弟車としてトヨタ店とカローラ店向けに販売されているトールとはデザイン違いの『ルーミー』がおり、SUBARUにもOEM供給として『ジャスティ』があります。
車名である『タンク』は「タンク・水槽・貯蔵」を由来にしており、たくさん物が入る・積むことが出来る空間を意味しています。
タンクのグレード/価格
トヨタ『タンク』が展開するグレードは6種類。名称と価格は以下のようになっています。
グレード | 価格 |
X | 1,463,400円〜 |
X〝S〟 | 1,528,200円 |
G | 1,684,800円〜 |
G-T | 1,803,600円 |
カスタムG | 1,836,000円〜 |
カスタムG-T | 1,965,600円 |
G“Cozy Edition” | 1,730,160円〜 |
※価格は全て税込みです
『タンク』のベースグレードは「X」です。「X〝S〟」にはスマートアシストⅡが標準装備となっており、「G」および「G-T」にはスマートアシストⅢが標準装備されています。
特別仕様の「G“Cozy Edition”」
「G“Cozy Edition”」は『タンク』の特別仕様車。「G」をベースに撥水機能付きシートや、シートヒーターやシートバックテーブルなどを盛り込んだ「コンフォートパッケージ」と、バックカメラやオーディオコントローラー付きステアリングスイッチなどのナビレディパッケージを特別装備しています。
エクステリアも特別仕様車の名前にふさわしく、メッキ加工のバックドアガーニッシュ、フロントインサイドドアハンドルなどが採用されており、インテリアにも高級感を増すピアノブラック塗装やシルバーでの装飾が追加されています。特別仕様車でありながら、「最高価格」ではないのも「G“Cozy Edition”」の魅力です。
タンクのスペックは?
タンクの基本スペックは以下のようになっています。
- 全長:3700mm(X、G)3715mm(カスタムG、カスタムG-T)、
- 全幅:1670mm
- 全高:1735mm
- 室内長:2180mm
- 室内高:1355mm
- 後席乗り込み高さ:366mm
- ホイールベース:2490mm
- 車両重量:1070-1130kg
- 乗員定員:5名
小さなボディに大きな室内
コンパクトカーであるため、狭小な道の走行や街中の運転、駐車時における取り回しの良さはかなりの水準であると言えます。室内空間の広さも、このサイズの車ではトップクラスであるといえるのではないでしょうか。
この室内空間の快適さが『タンク』の特徴の一つでもあります。搭乗人数や荷物の多さに応じてフレキシブルにシートアレンジができるのです。後部座席は前後に最大240mmも動かすことができ、リヤシートはフルフラットに対応。
逆にリアシートを前方にダイブイン格納をすることで、自転車やカーペットといった長物も積み込むことが出来るのです。
搭載されているエンジンは?
『タンク』に搭載されているエンジンは1.0L1KR-VET VVT-iエンジンです。このエンジンは1.0Lではあるものの、1.5Lクラスのトルクと回転域で高い走行性能を発揮していくれます。走行モードを切り替えることにより、さらに快適なアクセルレスポンスも感じることができるようになるのです。エンジンスペックは以下の通り。
スペック | NAモデル | ターボモデル |
総排気量 | 0.996L | |
最高出力 | 51kW[69PS]/6,000r.p.m. | 72kW[98PS]/6,000r.p.m. |
最大トルク | 92N・m[9.4kgf・m]/4,400r.p.m. | 140N・m[14.3kgf・m]/2,400~4,000r.p.m. |
タンクの実燃費
コンパクトカーである『タンク』の燃費はどれくらいなのでしょうか。今回はカタログスペックではなく、実燃費を調べてみました。
グレード | 実燃費 |
X | 16~18km/L |
X〝S〟 | 16~18km/L |
G | 16~18km/L |
G-T | 13km/L~ |
カスタムG | 14~16km/L |
カスタムG-T | 13km/L~ |
G“Cozy Edition” | 16~18km/L |
もちろん、ドライバー次第でも燃費はかなり変動しますが、それでも比較的高い燃費を発揮しています。「G-T」と「カスタムG-T」はターボモデルなので、それなりの燃費性能になっていますが、軽自動車よりも走行性能に優れていて、軽自動車と変わらない燃費で走ってくれるのであれば、『タンク』はかなり実用的な車であるといえるのではないでしょうか。
CARTUNEユーザーのタンクを紹介
レイズの廃版ホイールで足元が渋い一台。ウインカーのポジション化など、電装系にも力が入っています。
カスタムGT、ダウンサス
TRDエアロキットと、追加されたメッキパーツで高級感あふれるタンク。ルーフボックスの取り付けで、実用性も高められています。
黒いボディに同色のホイールでまとめられ、塊感のあるタンクです。モデリスタエアロで、一層スタイリッシュに仕上がっています。
まとめ
居住性能や燃費の高さから、ファミリー世帯に人気の高い『タンク』は、優秀なコンパクトカーであることは間違いないことがわかりました。この車の開発責任者であるチーフエンジニアの嶋村博次氏は、『タンク』を「素直に『ありがとう』って言える空間」だと語っています。
ファミリー層に絶大な人気が誇るのもうなづけますね。この先、ラインナップにハイブリッドモデルなどが追加されれば、さらに人気が高い車種になるのではないでしょうか。