2019年05月09日 (更新:2020年08月06日)
まさに好敵手!アクセラスポーツとカローラスポーツの二台を徹底比較!買うならどっちだ!?
2018年6月にカローラスポーツが発売されて以来、いわゆるCセグメントクラスのスポーツハッチバックが注目されています。そして、そのクラスの代表車種がマツダのアクセラスポーツです。この2車にはどのような違いがあるのでしょうか?そこで、アクセラスポーツとカローラスポーツのデザインやサイズ、そして走行性能や燃費などをを比較してみました。はたして、カローラスポーツはアクセラスポーツを超えたのでしょうか?
アクセラスポーツとは
2013年11月に3代目となり、セダンとともに発売されたアクセラスポーツは、「人馬一体」を標榜する優れた走行性能と、デザインテーマ「魂動」を採用するダイナミックで生命感あるエクステリアデザインが特徴の5ドアハッチバックです。
マツダの先進技術である「スカイアクティブテクノロジー」を全面採用したほか、エンジンには1.5Lのガソリンエンジンの他に、1.5Lと2.2Lのクリーンディーゼルエンジンを採用しています。また、手首の返しだけでシフト操作ができる6速MT「SKYACTIV-MT」を設定しているのも特徴と言えるでしょう。
価格
- 1.5Lガソリンエンジン車 1,825,200円~
- 1.5Lクリーンディーゼル車 2,338,200円~
- 2.2Lクリーンディーゼル車 2,791,800円~
カローラスポーツとは
2018年6月に、新世代カローラの第一弾として導入されたハッチバックモデルで、日本においては「オーリス」の後継車種とされています。
カローラシリーズではあっても、現行のセダンタイプのアクシオやステーションワゴンとはまったく異なるTNGAプラットフォームを採用し、車幅1,790mmのワイドボディのために3ナンバーサイズとなっています。また、エンジンには1.8Lハイブリッドと1.2L直噴ターボをラインナップしています。
そして、予防安全パッケージ「トヨタセーフティーセンス」を全車に標準装備するとともに、車載通信機「DCM 」を全車に標準搭載することで、「初代コネクティッドカー」を標榜することになりました。
カローラスポーツの価格
- ハイブリッド車 2,419,200円~
- 1.2L直噴ターボ車 2,106,000円〜
デザインを比較
スポーツハッチバックである両車は、ともにワイド&ローの安定感あるスタイリングを採用しており、全長が約10㎝短いカローラスポーツの方がよりその印象が強くなっています。
外観
アクセラスポーツ
デザインの比較において特に個性を主張するフロントフェイスでは、デザインテーマ「魂動 -Soul of Motion」を採用するアクセラスポーツはグリルをより低く構え重厚な質感の「シグネチャーウィング」を採用し、リアデザインは後方に力をため込み絞り込んだフォルムとなっています。
カローラスポーツ
カローラスポーツでは、その名のとおりスポーティな「デザイン」にこだわり、踏ん張り感のあるスタイルを基本に、低く抑えたフード、アッパーグリルから連続する切れ長のヘッドランプによりワイド&ローを強調するフロントデザインになっています。
また、先端には車名の頭文字「C」と3つの花冠をモチーフにしたシンボリックなエンブレムが、カローラシリーズであることを主張しています。
内装
アクセラスポーツは、ステアリングホイールや単眼メーターとドライバーの体の中心を同軸にレイアウトするなど、クルマとドライバーの一体感を演出しています。
また、クラスを超えた高い質感を感じさせる先進的なインテリア造形と、ピアノブラック&サテンクローム/オフホワイト&ブラックといったハイコントラストなコンビネーション表現が、これまでの国産車にはない室内を表現しています。
カローラスポーツは、シルバー加飾とブラックパネル構成で統一されたインストルメントパネルに、7インチのマルチインフォメーションディスプレイを中央に配した先進的なメーターを採用。厚みを抑えて開放感の感じられる室内空間となっています。
また、スポーツハッチバックらしく、HYBRID G“Z”、G“Z”には、ホールド性に優れた新開発のスポーツシートを採用しています。
サイドビューからサイズを比較
どちらも欧州市場が主戦場であるCセグメントハッチバックモデルとして、そのセグメントに沿ったサイズ感となっており、それはVWゴルフに代表されるライバルも同じことになります。
しかし、微妙なサイズの違いによってその車種の個性や狙いとするユーザー層が変わっています。今回の2車はともに若い世代をターゲットにしており、機能性よりもスポーツ性を主張しており、ロー&ワイドなサイズが採用されています。
アクセラスポーツはカローラスポーツよりも、全長で95mm、ホイールベースで60mm長く、全高はカローラスポーツの方が10mm低くなっています。そのためデザイン的にもカローラスポーツの方がより低く踏ん張ったイメージとなっています。
ボディサイズ
アクセラスポーツ | カローラスポーツ | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,470 | 4,375 |
全幅(mm) | 1,795 | 1,790 |
全高(mm) | 1,470(4WDは1,480) | 1,460 |
ホイールベース(mm) | 2,700 | 2,640 |
室内サイズ
室内スペースにおいては、アクセラスポーツの方が若干室内長が長い以外は大きな差がありませんが、リアのデザインの違いによりラゲッジスペースに差が出ています。
アクセラスポーツはリアが絞り込んだデザインとなり、特にリアウインドウが寝ているために荷物を積み上げることが出来ず、この点ではリアウインドウが立ち気味のカローラスポーツの方が機能的と言えるでしょう。
また、室内の明るさや解放感も、ボディサイドのウェストラインが後部座席でも低めのカローラスポーツの方が上回っていると言えます、
アクセラスポーツ | カローラスポーツ | |
---|---|---|
室内長(mm) | 1,845 | 1,795 |
室内幅(mm) | 1,505 | 1,510 |
室内高(mm) | 1,170 | 1,155 |
走行性能
アクセラスポーツとカローラスポーツにはエンジンに大きな違いがあり、アクセラスポーツはガソリンエンジンに加え2種のディーゼルエンジンを、カローラスポーツは1.2L直噴ターボエンジンと1.8Lのハイブリッドを採用しています。
アクセラスポーツはディーゼルエンジンの高トルクにより、排気量以上のパフォーマンスが得られ、特に2.2Lではガソリン4.0L並みのビックトルクとなっています。またガソリンエンジン以上の低燃費性能も併せ持っています。
カローラスポーツのハイブリッドはプリウス同様の低燃費が特徴となり、ダウンサイジングされた1.2L直噴ターボエンジンは、1.2Lという小排気量ながらも1.8Lや2.0L並みのパワーとトルクを発揮して力強い加速感を味わえ、低燃費も得られています。
その他の走行性能の向上を支えるアイテムとして、アクセラスポーツは、横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールする「G-ベクタリング コントロール)」を全車標準装備としています。
そしてカローラスポーツは、路面や走行状況に応じて瞬時に4輪それぞれの減衰力を切り替える「リニアソレノイド式AVS」を国内初採用し、あらゆる路面で高級車並みの快適な走りを実現しています。
アクセラスポーツのスペック
アクセラスポーツ | 最高出力kW(PS)/rpm | 最大トルクN・m(kgf・m)/rpm | 燃費JC08モード㎞/L |
---|---|---|---|
1.5ガソリン | 82(111)/6,000 | 144(14.7)/6,000 | 17.8~20.4 |
1.5ディーゼル | 77(105)4,000 | 270(27.5)/1,600~2,000 | 21.6 |
2.2ディーゼル | 129(175)/4,500 | 420(42.8)/2,000 | 18.0~20.4 |
カローラスポーツのスペック
最高出力kW(PS)/rpm | 最大トルクN・m(kgf・m)/rpm | 燃費JC08(WLTC)モード ㎞/L | |
---|---|---|---|
ハイブリッド【モーター】 | 72(98)/5,200【53(72)】 | 142(14.5)/3,600【163(16.6)】 | 30.0~34.2(25.6~30.0) |
1.2ガソリンターボ | 85(116)/5,200 ~ 5,600 | 185(11.9)/1,500 ~ 4,000 | 18.0~19.6(16.4) |
今買うならカローラスポーツ!
アクセラスポーツとカローラスポーツは、ともに特徴が異なるスポーツハッチとなっています。しかし、走行性能に重点を置きドライバーファーストが鮮明なアクセラスポーツには、ハッチバックモデルとしての機能性や居住性能がやや犠牲になっている部分があります。
その点、カローラスポーツでは5ドアハッチバックとしての実用性を十分に備えつつ、スポーツムードを高めたバランスの取れた内容になっており、万人に受け入れられる要因と言えます。
そして、最新モデルが故に、先進のコネクティッド技術を導入していることなどが、これからのスポーツハッチバックとしての可能性を広げ、単に走るだけではない車の楽しみ方が得られるはずです。
さらに、燃費や価格を考慮すると、今(2019/4現在)買うならカローラスポーツの方がおススメであると言わざるを得ません。
まとめ
カローラスポーツの方がおススメと結論付けましたが、アクセラスポーツはセダンとともに近日フルモデルチェンジされます。すでに海外では発表されており、今まで以上にデザインが磨かれ、走行性能も向上しているようです。この新型アクセラスポーツが正式販売されたのち、改めて比較したいと思います。