2019年04月18日
ターボ車独特のこの音!「キーン」「プシュー」「ヒュルルル」正体は?大きくすることはできる?
ターボエンジンを搭載する車はアクセルを踏むと「キーン」という音がしたり、アクセペダルを離すと「プシュー」や「ヒュルルル」といった音がします。この音について紹介します。
ターボの仕組み
ターボは、エンジンから排出するガスを使いタービンを回転させ、強制的に圧縮空気をエンジンに送り込み、多くの混合気を燃焼させることで、エンジンの出力を向上させる仕組みです。
具体的には、ターボは排気側にあるタービン、吸気側にあるコンプレッサーをシャフトによって繋げています。排気側のタービンが排気ガスによって回転し始めると吸気側のコンプレッサーも回転するので、圧縮空気をエンジンのシリンダーに送り込むことができ、より多くの混合気を燃焼することができます。
ターボ車の音「キーン」は羽根が回る音!?
ターボのタービンには羽根が付いており、高回転で回ることで「キーン」という音が発生します。ただ、この音が気になるユーザーもいるので、耳を澄ましても僅かしか聞こえなくなっている車もあります。
ターボ車の音「プシュー」「ヒュルルル」は排気ガスが逃げる音!?
ターボ車のエンジンからは、タービンの羽根から発生する「キーン」という音以外にも、ブローオフバルブから発生する「プシュー」という音、コンプレッサーに負荷がかかると発生「ヒュルルル」という音が聞こえることがあります。
ブローオフバルブは吸気側に装着し、スロットルバルブが閉じた際に発生する圧縮空気の逆流を防ぐために、圧縮空気を大気に放出する役割があります。ただ、大気に逃がしきれなかった圧縮空気によってコンプレッサーに負荷がかかると「ヒュルルル」という音が発生し、いわゆるサージングとなります。
ターボ車なのに音が鳴らないのはなぜ?
ノーマルのターボ車は、ブローオフバルブのかわりにリサーキュレーションバルブが装着されています。リサーキュレーションバルブは、ブローオフバルブのようにバルブを通過した圧縮空気を大気に放出せずにインテークに戻すので、「プシュー」音は殆ど発生しません。
ブローオフバルブの音は大きくできるの?
ブローオフバルブは色々なメーカーから発売されており、HKS ブローオフバルブ(SQVシリーズ)は、甲高い金属音が特徴で、意外と静かです。一方、BLITZやTRUSTのブローオフバルブはよくある「プシュー音」で、TRUSTのほうが音は大きいようです。
まとめ
ターボ車に発生する独特の「キーン」、「プシュー」、「ヒュルルル」といった音について解説しました。「キーン」、「プシュー」といった音は、タービンやブローオフバルブを変えることで変化します。そのため、アフターパーツとして色々なものが販売されているので、ターボ車を乗る人の楽しみとなっています。ターボ車にお乗りの方はチャレンジしてみるとよいでしょう。