2019年01月15日 (更新:2020年07月31日)
バリエーション豊富?キューブの内装デザインを紹介します
11年もの間、フルモデルチェンジが実施されていない日産・キューブ。そんなキューブに様々な内装デザイン・シート生地が設定されていることはご存知ですか? 今回はキューブの基本情報をお伝えするとともに、キューブに設定されているバリエーション豊富な内装デザイン・シート生地を紹介したいと思います。
この記事の目次
キューブの基本情報
キューブは1998年から日産が製造及び販売を手がけているコンパクトカー。現在販売されているキューブは3代目モデルに該当し、なんと11年にわたって販売が継続されている古株のモデルになります。
キューブの魅力は何といっても遊び心がふんだんに盛り込まれたユニークなボディデザインと実用性の高い広大な車内空間の両立。特に2代目キューブや3代目キューブの水平垂直を生かしたデザインは日本ならではのもの。乗っているだけで楽しくなるような優れたデザイン多くのファンを虜にしてやみません。
スペック
現行モデルとして販売されている3代目キューブのスペックを簡単に紹介します。ボディサイズは全長3790mm×全幅1695mm×全高1650mm。コンパクトカーとしては標準的なボディサイズとなっていることがわかります。
ホイールベースが2530 mmであることから、車内空間の確保にもしっかりとこだわって設計されていることもわかりますね。車両重量は1200~1210kgと、昨今のコンパクトカーとしてはやや重い部類です。
乗車定員は5名。駆動方式はFF(2WD)のみとなっています。3代目キューブが搭載しているエンジンは1.5L直列4気筒エンジンで、最高出力は111馬力、最大トルクは15.1 kgmを発生。特に秀でた点はありませんが、一般的なコンパクトカーと比べると若干優れた数値だといえます。
ただし3代目キューブにハイブリッドシステムなどの燃費性能や走行性能に貢献するシステムが搭載されていません。そのため、燃費性能は JC08モード19.0 km/Lと昨今のコンパクトカーとしては低い数値となっています。
キューブの内装デザイン
長年フルモデルチェンジが実施されていないことから、一見力を注いでいないように感じてしまいますが、3代目キューブには3種類の異なる内装デザインが採用されています。
ひとつは「15X」に採用されているホワイトを基調とした内装デザイン、もうひとつは「15XVセレクション」に採用されているブラックを基調とした内装デザイン。そして、最上級グレードである「15G」に 採用されているブラックとアイボリーを基調とした内装デザインです。
インストルメントパネルの形状など基本的な内装の構成は同じですが、異なるインテリアカラーによって全く違う雰囲気を演出しています。「15X」と「15G」は明るい印象を受ける内装デザインで、乗っていてわくわくさせるような雰囲気を感じさせてくれるでしょう。
それに対し「15XVセレクション」はブラックを基調にしていることもあり、大人な雰囲気を感じさせる落ち着いたインテリアです。「15X」や「15G」よりも内装デザインの主張が控えめで、派手さを求めない人にうってつけだと思います。
シート生地
3代目キューブは3種類の内装デザインのほかに8種類のシート生地が設定されています。それぞれ異なる魅力が備わっていて、どれもキューブのおしゃれなイメージにぴったりと当てはまるもの。キューブの購入を検討している皆さんのために8種類のシート生地について簡単に紹介していきたいと思います。
ヴィンテージキャメル
どこか懐かしさを感じさせるヴィンテージキャメルのシート生地。シートの材質はスエード調クロスを採用していますが、キャメルカラーのシートが上質な雰囲気を醸し出しています。車のシート生地にはあまり使われないタイプの色合いなので、好みは分かれるかもしれませんが、レトロな雰囲気が好みな人にはおすすめできるシート生地です。
ロルブー
ネイビーとライトブルーのチェック柄がとってもお洒落なノルブーのシート生地。こちらもヴィンテージキャメルと同様シートの材質にスエード調クロスを採用しています。チェック柄のシートは非常に存在感がありますが決して押し付けがましいものではなく、3代目キューブのインテリアにしっかりと調和してくれるでしょう。
コダワリブラウン
3代目キューブのシート生地の中で最も上質感を感じさせるこだわりブラウンのシート生地。本皮とカブロンのコンビシートを採用しています。3代目キューブに設定されている他のシートよりも、サポート性が高いためゆっくりとくつろぐことができますよ。
高級感のあるシート生地になっているので、コンパクトカーの内装デザインとマッチするのか不安になる人がいるかもしれませんが、3代目キューブの内装デザインはシンプルでどんなシート生地でもしっかりとマッチしてくれます。
インディゴブルー
深みのあるネイビーが車内に落ち着いた雰囲気をプラスしてくれるインディゴブルーのシート生地。シートの材質にはスエード調クロスを採用しています。
3代目キューブに設定されているほかのシートはデザイン性が与えられているものもありますが、インディゴブルーに関しては本当にシンプルです。視覚的に騒がしい印象はまったくないので、安らかな気持ちでドライブを満喫できるはず。
ラウンジブラウン
こだわりブラウンと同様上質な雰囲気を演出しているラウンジブラウンのシート生地。シートの材質にはクラッシュベロアを採用しています。
カーペットなどに採用されていることが多いベロア生地ですが、車のシートでは非常に珍しい材質です。 柔らかくて手触りの良いラウンジブラウンのシート生地に、皆さんも虜になること間違いなし。
フェザーグレー
洗練された美しさを感じるフェザーグレーのシート生地。シートの材質にはキルティングスエード調クロスを採用しており、上質感の演出にも抜かりはありません。
シートのデザイン自体はインディゴブルーと同じですが、色合いが全く異なるので、違った雰囲気を味わえる様になっています。シンプルかつ上質なインテリアが好みの人は、ぜひフェザーグレーのシート生地を選択してください。
グラファイト
硬質感があってクールな印象を感じさせるグラファイトのシート生地。シートの材質にはキルティングスエード調クロスを採用していて、フェザーグレーのシート生地と同様、上質感は高いです。
フェザーグレーと比べると、硬質感がある分、男性的な印象を感じさせます。 スポーティな印象もプラスしてくれるので、キューブのインテリアにかっこよさを求めたい人はおすすめです。
グラファイト(ライダー)
3代目キューブの特別仕様車であるライダーにだけ設定されているグラファイトのシート生地。シートの材質もライダー専用で、格子柄デザインがあしらわれたニット生地を採用しています。
同じグラファイトでも先述したシート生地より、遊び心がふんだんに感じられるデザインです。かといって騒がしい印象があるわけでもなく、特別感がしっかりと感じられるようなシート生地に仕上がっています。
まとめ
今回は3代目キューブの内装デザインやシート生地について解説しました。3代目キューブには非常にバリエーションが豊富な内装デザインやシート生地が採用されていることが伝わったと思います。
日産は3代目キューブのほかにもノートやマーチというコンパクトカーを販売しているため、それらと比べると影が薄く感じてしまう3代目キューブですが、バリエーション豊富な内装デザインやシート生地の魅力は3代目キューブだけに備わっているものです。
ノートやマーチも確かに魅力的なのですが、個性という点においては3代目キューブの方が大きく上回っていると感じました。発売から11年も経過している古株モデルである3代目キューブですが、あえて今キューブを購入するというのも悪くない選択肢なのかもしれません。