2019年09月01日 (更新:2022年07月20日)
憧れのブランドBMW!一番燃費の良い車は?
憧れの高級外車として日本でも広く認知されているBMWですが、その燃費が気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、BMWが販売しているモデルの中でも特に燃費が良いと言われている5つのモデルについてご紹介します。
BMWとは
BMWとは、ドイツ南部のバイエルン州ミュンヘンに本拠地を置く、欧州を代表する自動車メーカー。2016年には創業100年を迎えた伝統ある企業です。BMWの正式名称は「バイエリッシュ・モトーレン・ベルケ」で、バイエルンのエンジン工場、という意味を持ちます。BMWの社是は「駆け抜ける歓び」。車を走らせる喜びに焦点を当てた趣味性の高いメーカーとなっています。
航空機メーカーとしてのスタート
元は航空機用のエンジンメーカーとしてはじまったBMWですが、1923年には自動二輪車の製造をスタートさせ、1928年にはオースチン社のライセンスを取得したことから、同社初の自動車製品として『ディクシー』の生産に着手しました。
1932年にオースチン社とのライセンス契約が切れると同時に、完全自社制作の第一号となる『3/20AM-1』を販売し、翌年には『BMW303』へ進化させています。この『BMW303』は、後のBMWの車両のトレードマークともいえる「キドニーグリル」を初めて採用するなど、現在のBMWのルーツともいえる車両になりました。
その後、1961年に開催されたフランクフルトモーターショーで発表した、『BMW1500』が大ヒット。後継の車種も人気を博し、BMWは一躍市場のトレンドリーダーの座を獲得しました。
BMWの燃費のいいモデルをシリーズ別に紹介!
1シリーズ
BMWの1シリーズは、ブランドのエントリーグレードとして位置づけられているモデル。同社が製造しているモデルの中でも小型のCセグメントに属しています。このクラスの中では特に走りを重視した性格を持ち、2004年の初登場以来、2011年にフルモデルチェンジ、2015年にはフェイスリフトを受けて現在でも販売中の車種です。
現行モデルのグレードは、主に4種類。
- 1.5L直列3気筒BMWツインパワーターボエンジン搭載の『118i』
- 2.0L直列4気筒ディーゼルターボの『118d』
- 並びに1.6L直列4気筒BMWツインパワーターボエンジン『120i』
- BMWの中でも特に走りを追求したモデル「Mシリーズ」に属する『M 135i』で展開しています。
なかでも、カタログスペックにおいて最も高燃費のモデルとして挙げられるのは現行モデルである『118d』です。このモデルは、カタログスペックで22.2km/Lという高い燃費を誇っています。
この『118d』には前述した通り、ディーゼルエンジン搭載のモデルも存在するため、維持費を抑えやすいこともとても魅力的です。
2シリーズ アクティブツアラー
ファミリー層に人気の高いモデル
2012年に開催されたパリモーターショーにてコンセプトモデルが発表された後、2014年の2月に発売となったBMWとしては初のFFモデルです。
また、ブランド初のミニバンという点も見逃せません。全長4.350ミリ、全幅1.800ミリという比較的大きなサイズながら乗員定員は5人。そのため、ゆとりのある車内で長距離走行も楽しめる上、ラゲッジスペースの容量も十分確保されているため、ファミリー層に人気の高いモデルなのです。
燃費の良いモデルは?
エンジン形式は1.5L直列3気筒DOHCターボ、2.0L直列4気筒DOHCターボ、同ディーゼルターボエンジンの3種類のラインナップ。
燃費についてはカタログ上では『218id』が22.2km/Lと、ガソリンエンジン搭載モデルの中では最も高燃費なモデルとなっています。
しかし、燃費という点では2018年に発表された『225xe』のプラグインハイブリッドモデルが特に優れています。このモデルはリチウムイオンバッテリーを搭載しており、実燃費は17.6km/Lに留まっているものの、モーター単独走行で最大42.2kmを走行可能としています。
X1
『X1』はBMWが展開しているSUVシリーズ「X」シリーズの、4番目となるモデルです。同シリーズ内では最小のクラスに位置しており、手ごろなサイズで取り回しもよいSUVとして、その軽快な存在感から国内でも人気が高いモデルの一つです。
2015年から製造がスタートした第二世代となる『F48』型が現行のモデルであり、先代がFRだったのに対しFFが追加されるなど、駆動方式にも多数の変更がなされています。
SUVモデルのため、燃費はあまりよくないと思われがちですが、実はそうでもありません。モデル中最高燃費なのは、クリーンディーゼルエンジン搭載の『xDrive 18d』シリーズ。デザインラインとして『x Line』と『M Sport』を持つこのモデルは2.0L直列4気筒DOHCツインパワーターボディーゼルエンジンを搭載しており、最大発生トルク330Nmで力強い走りをしながら、燃費も19.6km/Lというクラスではトップクラスの数字を誇っているのです。
X2
BMW『X2』は2018年4月に販売を開始した新しいモデルです。これまでの「X」シリーズと同じくSUVモデルではありますが、BMWではこの「X2」をただのコンパクトSUVではなく、「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」とすることで、これまでの「X」シリーズにはなかったコンセプトを確立しています。
グレードとしては『18i』、『18d』、『20i』、『M35i』があり、エンジンは1.8L直列3気筒DOHCガソリンエンジン、2.0L直列4気筒DOHCガソリンエンジン、同ディーゼルエンジンをラインナップ。
中でも最も燃費がいいモデルは、『18d MSport X』であり、最大トルク350Nmというマッスルなエンジンながら、新設定で搭載された2.0L直列4気筒DOHCディーゼルエンジンは、カタログスペック18.3km/Lという燃費の良さをみせています。
また、この「X2」にはプラグインハイブリッドモデルの追加も予告されています。先にプラグインハイブリッドモデルが追加されている「X1」の燃費を考えると、「X2」ではさらなる燃費の向上が期待できるでしょう。
i3
また、燃費のみに注目するならば、電気自動車である『i3』も忘れてはいけません。
『i3』の日本発売は2014年から。量産車としては初となるカーボンファイバー強化樹脂をフレームなどの基本骨格に多く使用した小型のボディで、安全性を維持したままにBピラーの廃止など、取り回しの良さにも重点が置かれています。
発売当時のモデルでは60Ahのリチウムイオン電池を搭載していましたが、2019年2月6日からは、120Ahを搭載した新モデルの販売を開始しています。
これにより、バッテリー容量が約30%増加、100km到達まで7.3秒という高い走行性能を持ちながらもレンジ・エクステンダー装備車ではバッテリーのみでの走行が466kmも可能など、維持費という観点では他のモデルの追随を許さないモデルなのです。
まとめ
走りの良さやスポーティーなイメージからで燃費が悪い印象が先行しがちなBMWですが、現在は進んだ技術と環境対策のため、エコといわれている国産車にも全く引けを取らない燃費を発揮しています。これからますますPHV化が進み、走行性能だけではなく燃費の向上も見込まれるBMWのラインナップからは、今後も目が離せません。